京都愛が強すぎる主人公が言い放った場が凍りつく一言とは?
空気が読めない深川麻衣に迫る京都人の“怖い”一面が露わに?『ぶぶ漬けどうどす』本編映像解禁
2025.05.16 11:00
©︎2025「ぶぶ漬けどうどす」製作委員会
2025.05.16 11:00
6月6日(金)から公開される深川麻衣主演映画『ぶぶ漬けどうどす』の本編映像が解禁された。
本作は、京都に魅了され〈ヨソさん〉として嫁いできた東京出身の主人公が、地元の暮らしに迫る取材を始めたことをきっかけに大騒動を引き起こすシニカルコメディ。騒ぎの火種となるのは、「本音と建前」を使い分ける京都の県民性。その技を器用に駆使する〈京都人〉と東京から来た〈ヨソさん〉である主人公との攻防が面白おかしく展開されるが、それは京都という迷宮への入口に過ぎず、〈ヨソさん〉も〈生粋の京都人〉さえも京都を愛すれば愛するほど、奥の深すぎる不可思議なこの街に飲み込まれてゆく。「ぶぶ漬け」とはお茶漬けのことで、タイトルの「ぶぶ漬けどうどす」とは京都の人が早く帰って欲しいお客に対して本心を隠して遠回しに言う言葉を指す。
主演の深川麻衣が演じるのは、東京から京都の老舗扇子店に嫁いできたフリーライターの澁澤まどか。まどかの義母である老舗扇子店の女将・澁澤環役を室井滋が演じ、さらに小野寺ずる、片岡礼子、大友律、若葉竜也、松尾貴史、豊原功補ら実力派俳優たちが集結した。監督は『南瓜とマヨネーズ』(17)、『白鍵と黒鍵の間に』(23)など、独自のユーモアセンスに定評のある冨永昌敬。脚本は、『his』(20)、『そばかす』(22)を手がけたアサダアツシが構想に7年を費やした完全オリジナル作品となる。
東京から京都の扇子店に嫁いできたライターのまどか(深川麻衣)は、老舗の暮らしぶりをコミックエッセイにしようと義実家や街の女将さんたちの取材を始める。ある日、梓(片岡礼子)が女将を務める京料理店を訪れたまどかは、老舗の廃業が増えていると聞き、「自分とこだけ守っててもあきません。皆で助け合っていかんと」という梓の言葉に感銘を受ける。その後、義母の環(室井滋)の留守中に店番を務めていたまどかは、不動産業を営む上田(豊原功補)の頼みを聞いて老舗を紹介するテレビ番組に出演。放送された番組でまどかは梓の話を受け売りし、女将たちの集まりを「洛中女将さん会」と勝手に名付けて紹介してしまう。
解禁された本編映像では、番組のお礼がしたいという体で梓に呼び出されたまどかが「あんな大層なこと言われたら恥ずかしゅうて街歩かれへんやろ」ときつく叱られる。さらに「洛中女将さん会」と勝手に名付けたことに対し、老舗の女将一同がまどかに詰め寄る。「洛中」は京都の中心部を表す言葉で、どうやら洛中と洛外との間には見えない溝があるようだが、その存在を知らずに「洛中」を冠した名前を付けたこともまずかったようだ。

ピリついた雰囲気の中、梓が外から嫁いできた“ヨソさん”であることが判明。空気が読めないまどかは追い打ちをかけるように、その場に集まった女将さんたちに「もしかして、(皆さんは)洛外なんですか?」と発言し、その場を凍らせる。この騒動をきっかけに猛省したまどかは京都の「本音と建て前」の文化を勉強しようと決意するのだが、京都のさらなる深みにはまってしまう。ヨソさんと京都人が奇妙な攻防を繰り広げ、京都人の一面が露わとなる映像となっている。