2025.04.25 04:00
2025.04.25 04:00
8月31日(日)より世田谷パブリックシアターにて二作連続上演されるSUPER EIGHT安田章大主演舞台『アリババ』『愛の乞食』のキービジュアルが解禁された。
『アリババ』と『愛の乞食』はいずれも唐十郎の初期作品で、唐が旗揚げした劇団「状況劇場」によって1966年に『アリババ』が、1970年に『愛の乞食』が初演された。現実と幻想、現在と過去が溶け合う物語で叙情的に紡がれる言葉の数々が人々の中に眠る普遍的なロマンを呼び起こすような作品となっており、世田谷パブリックシアター上演後は福岡、大阪、愛知にて巡演される。
今回演出を務めるのは新宿梁山泊主宰の金守珍。今作では唐の初期作品二作が初めて全編関西弁で連続上演され、唐の独特な世界観を関西弁で再解釈することによって新たな視点で戯曲の力を引き出し、アングラ演劇を次世代へ繋げてゆく契機となることを目指す。さらに演出の金自身は今年6月に上演される新宿梁山泊主催のテント公演でも同演目を演出・上演する。
共演者には壮一帆、伊東蒼、彦摩呂、福田転球、温水洋一、伊原剛志、風間杜夫が名を連ね、安田と共に美しさと猥雑さが混在する唐ワールドを体現。公開されたキービジュアルは個性豊かな俳優陣が演じるキャラクターたちにより色鮮やかに彩られ、数々の仕掛けが散りばめられた唐作品ならではの独特の世界観が表現されている。

なお、主演の安田は6月に新宿・花園神社境内の特設テントで上演される『アリババ』『愛の乞食』に出演することも決定している。同じ演目でありながら、8月から世田谷パブリックシアターで上演される本公演ではあえて全編関西弁で演じ、関西出身の安田が持つ言葉の感覚を通じて、唐が紡いだ叙清的な台詞の数々に新たなアプローチで挑む。