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REPORT

輝き続ける決意を込めたツアー「DRESSING!」が閉幕

これからも“魅せる”ことを追い求めて、宮野真守が15周年を越え踏み出した新たなフェーズ

2025.02.05 19:00

宮野真守(2025年1月26日LaLa arena TOKYO-BAY公演より)写真:山内洋枝(PROGRESS-M)・山下深礼(PROGRESS-M)

2025.02.05 19:00

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自分を磨き続けていけば最高を更新できる

ここからライブはクライマックスへ。ダンサーのパフォーマンスを挟み、着物や水の波紋のテイストを織り交ぜた斬新な衣装でステージに現れた宮野は、このツアーで初披露している新曲「繭」を歌い出す。落ち着きながらも躍動感が宿るボーカルは会場を一気に引きつけた。

新曲「繭」をパフォーマンスする宮野真守

「DISCOTIQUE09」の後は衣装を崩して「The Battle」「Evolve」とハイトーンや凛々しさが光るパワーのある歌声で魅了し、宇宙空間を彷彿とさせる音響効果からさらに衣装を崩し『ウルトラマン列伝』のOPテーマ「DREAM FIGHTER」へとなだれこんだところに、ステージを侵略する者が現れる。今年15周年を迎えるウルトラマンゼロの宿敵・ウルトラマンベリアルだ。ピンチを脱却しようと会場全員でウルトラマンゼロを呼ぶと、その声に呼び寄せられて軽やかな身のこなしでゼロが現れる。ゼロとベリアルの迫力あるバトルが繰り広げられ、ウルトラマンゼロの声を担当している宮野は実況とアテレコを同時進行させて場を沸かした。

これだけでは終わらないのが宮野真守のエンターテインメントショーである。宮野がゼロとベリアルの間に割って入って「あなたたち15周年なんだから仲良くして!」「こんなときくらい一緒にライブを盛り上げてくれないと!」と呼びかけ、仕切り直して「DREAM FIGHTER」を共にパフォーマンスする。コール&レスポンスの場面ではベリアル側にいた観客がベリアルの目の色に合わせてペンライトの色を赤くしたり、それを受けてゼロ側にいた観客もペンライトの色を青にしたりと、観客のペンラ芸も大いに場を盛り上げた。

「DREAM FIGHTER」ではゼロとベリアルとも共演 ©︎円谷プロ

ゼロとベリアルが去ると、宮野は今回のツアーは様々なものを身に纏い、様々な輝きを放つことで唯一無二の魅力を作り出すというコンセプトのもと行っていること、昨年開催したフルオーケストラコンサートで音楽と一体になれたことで自分自身の歌に対する気づきや自信を得られたことを語る。「15周年を越えて宮野真守はいろんなものを着て新たな魅力をみんなに見せていくタームに入っていると思います。自分を磨き続けていけば最高を更新できると本当に思っているんです。これからも諦めずに自分の魅力を突き詰めて、皆さんに楽しい時間をお届けしたいです」と決意を誓うと、観客からも大きな歓声と拍手が沸いた。そうして披露された本編最後の「GOLDEN NIGHT」では巨大ビジョンに“NODO FUCHIGAMI”が登場したり、銀テープが舞い上がるなど、楽曲の放つスケールと同様に型破りで煌びやかな空間が広がった。

トロッコに乗り込み「Kiss×Kiss」で甘美にアンコールをスタートさせると、このツアーで披露された新曲「繭」が「DRESSING」の対となる楽曲であり、このあと24時にデジタルリリースされること、TBSチャンネル1で3月に今回のライブの模様が放送されることなど新情報を伝える。その後「TEAM」で観客と一体となり、ぬくもり溢れる空間を作り出し大団円を迎えたかと思いきや、鳴りやまない“マモ”コールに応えるかたちで宮野が三度ステージに現れた。「どうやって終わろうかすごく考えたんだけど……ぶち上がって終わろうかな。みんなに出し切ってもらいます。全力で思いをぶつけてください」とトロッコに乗り込み、彼がツアーの締めくくりに選んだのは「カノン」。トロッコで歌うアーティスト史上最もアグレッシブなのではと思うほど、全身を震わせて熱唱した。

最後になかなか終わらせないかき回しタイムで“チームマモ”と和気あいあいとコミュニケーションを取り、満面の笑みで今ツアーの幕は下りた。アーティストデビュー15周年や40歳という節目を越えて、新たなフェーズへと颯爽と歩きだした宮野真守。その覚悟が伝わる、非常に気高い熱演だった。

全ての写真:山内洋枝 (PROGRESS-M)・山下深礼 (PROGRESS-M)

セットリスト

MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2024-2025 〜DRESSING!〜
2025年1月26日(日) 千葉県 LaLa arena TOKYO-BAY

M1. DRESSING
M2. BLACK OR WHITE BOYHOOD REMIX
M3. Magic
M4. Quiet explosion
M5. BODY ROCK
M6. WANNA LOVE
M7. Dirty Orange REMIX 2024
(TRUST ME 〜 Invincible Love 〜 Okay. 〜 TRANSFORM)
M8. AUTHENTICA
M9. 未来 ※会場限定曲
M10. Sing a song together ※アコースティックアレンジ
M11. Apollo
-幕間映像「ノンフィクショニング」-
M12. 繭 ※新曲
M13. DISCOTIQUE09
M14. The Battle
M15. Evolve
M16. DREAM FIGHTER
M17. GOLDEN NIGHT

EN1. Kiss×Kiss
EN2. TEAM
EN3. カノン ※Wアンコール

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作品情報

宮野真守 デジタルシングル『繭』

『繭』ジャケット

『繭』ジャケット

宮野真守 デジタルシングル『繭』

2025年1月27日(月)配信リリース

配信はこちら

宮野真守 26th Single『DRESSING』

『DRESSING』ジャケット

『DRESSING』ジャケット

宮野真守 26th Single『DRESSING』

2024年12月11日(水)発売
KICM-2162/¥1,500(税込)

配信はこちら

収録内容

M1 DRESSING
M2 AUTHENTICA

イベント情報

宮野真守「Laugh & Peace ファンクラブイベント2025 ~ノスタルジック・デイズ~」

宮野真守「Laugh & Peace ファンクラブイベント2025 ~ノスタルジック・デイズ~」

2025年6月7日(土)開場15:00/開演16:00
2025年6月8日(日)開場14:00/開演15:00
会場:横浜BUNTAI
ゲスト:小野大輔(6月7日)/寺島拓篤(6月8日)
チケット:2025年1月28日(火)までファンクラブサイトにて先行受付中

宮野真守「Laugh & Peace ファンクラブイベント2025 ~ノスタルジック・デイズ~」

声優・俳優・歌手。1983年6月8日生まれ、B型、埼玉県出身。
2001年に海外ドラマ「私はケイトリン」の吹き替えで声優デビュー。以降、「DEATH NOTE」や「機動戦士ガンダム00」などで注目を集め、その後数々の話題作で主演を務める。
近年では劇場版・TVアニメのみならず、映画「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」など多くの作品で吹き替えも行なっている。
俳優としては、劇団☆新感線の『髑髏城の七人』Season月《下弦の月》の主演・捨之介役、今年は劇団☆新感線いのうえ歌舞伎『神州無頼街』にて草臥を演じた。
歌手としては2008年にシングル「Discovery」でキングレコードよりデビューを果たす。
声優、俳優の現場で培った豊かな表現力と類い稀な歌声を武器に幅広いレパートリーを持ち、バラエティに富んだ楽曲でファンを魅了し続けている。
2009年から精力的に行なっているライブでは、歌声だけでなくダンスを取り入れるなど、エンターテイメント性の高いパフォーマンスに定評があり、日本武道館やさいたまスーパーアリーナでの単独公演を次々と開催し、大成功を収めている。

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