2025.01.26 15:00
2025.01.26 15:00
演技未経験の15歳のときに映画『MOTHER マザー』のメインキャストオーディションに合格し、その高い演技力で注目を集めた奥平大兼。近年はドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』の星崎透役、映画『赤羽骨子のボディガード』の染島澄彦役と、作中のキーパーソンとなる高校生役での活躍がめざましかった。そんな奥平が、数々の名作ドラマを生み出しているTBS系日曜劇場の2025年1月期ドラマ『御上先生』で再び高校生役に挑む。
松坂桃李演じる文科省のエリート・御上孝(みかみたかし)が“官僚教師”として名門高校に赴任し、令和の18歳と共に日本教育に蔓延る腐った権力へ立ち向かうという本作。奥平は、御上が担任することになった隣徳学院3年2組のキーマンとなる報道部部長で、ジャーナリスト志望の神崎拓斗を演じる。
友達がいない一匹狼の役が多いんです(笑)
──1話から松坂桃李さんとバチバチする、すごい役ですね。
1話の最後に御上先生と神崎が対峙するシーンがあるのですが、「うわ、松坂さんと1対1かぁ~」と思い、自分の心臓がドキドキしているのがわかるくらい緊張しました。きっと神崎も、僕と同じくらいドキドキしたんだろうな……。神崎としては、このシーンで初めて御上先生の怖さが垣間見えた、物語が動き出すきっかけとなる重要なシーンなので演じる僕も楽しみでしたし、1話の最後を飾るいいシーンになったと思います。
──ご自身が演じるこの神崎をどのように捉えているのかを教えてください。
大人のふりをしてる子供……ですよね。新聞記者の父親に反発しつつも報道部にいるなんて、憧れを抱いているじゃないですか。ちょっと中二病チックでハナにつくやつです(笑)。優秀な子だから、“負ける”経験なく生きてきたんじゃないかな? そういう子が御上先生と出会って変わっていくのは、本作の見どころのひとつだと思います。
──あまり友達になりたくないタイプ?
なりたくないですね(笑)。でも神崎は友達もいない一匹狼なのに、クラスの中で影響力を持っている。不思議な存在ですよね。僕、こういうタイプの役、多いんですよ(笑)。たまには役の中で、友達がほしいです。
──ご自身は、神崎タイプではないんですね。
全然違いますね。僕は一匹狼なんて寂しくて無理。そんなに強い人間じゃないです。
──神崎は御上先生にどういう気持ちを抱いてると思いますか。
僕も正解がまだよくわからないんです……。今は、興味なのかな? 後半になっていくにつれて、どう思っているのかわかるんじゃないかな、と考えながら演じています。
──先ほどおっしゃっていたように、2人の関係値の変化は作品の見どころですよね。
そうですね。先生と生徒ではあるけれど、徐々に変わっていって、またちょっと違った関係値になっていきます。敵か味方かでいったら、先生は絶対的に生徒の味方であってほしいなと個人的には思います。
──オリジナル作品ですけれど、奥平さんは結末を知っている状態なのですか。
はい。台本はまだ最後まで出来上がっていませんが、どうなっていくのかは把握しています。
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