常連俳優に加え劇団ひとり、錦鯉長谷川らの役柄も明らかに
北野武の“新しすぎる実験作”『Broken Rage』2月14日配信決定、本予告&新場面写真解禁
2025.01.18 12:00
©︎2025 Amazon Content Services LLC or its Affiliates.
2025.01.18 12:00
北野武がAmazon MGMスタジオとタッグを組み、監督・脚本・主演を務めたAmazon Original映画『Broken Rage(読み:ブロークンレイジ)』が2月14日(金)よりPrime Videoで世界独占配信されることが決定した。
世界中で賞賛を浴び続けている北野武が「暴力映画におけるお笑い」をテーマに制作した本作は、日本の配信映画として初めてベネチア国際映画祭に正式出品された衝撃作。配信日と併せて本予告とキービジュアルも解禁された。
スタンダップコメディアンからキャリアを始めお笑いの頂点に君臨しながら、世界有数の映画監督としても今なお活躍する北野。本作では約60分の映画を前半と後半のパートに分け、前半では警察とヤクザの間で板ばさみになった殺し屋が生き残りをかけて奮闘する骨太のクライムアクションを、後半は前半と同じ物語をセルフパロディという手法を使ってコメディタッチで描き出す。
そんな物語の一端が映し出された本予告。殺人の容疑で警察に捕まった主人公の殺し屋・ねずみ(ビートたけし)は、警察から「お前の罪を見逃す代わりに警察に協力しろ」と覆面捜査官として麻薬組織への潜入を強要される。男たちの欲望渦巻く裏社会の中で、殺し屋としてのずば抜けた能力を武器に暗躍するねずみ。そこに危険な捜査に挑む警察、麻薬売買を取り仕切るヤクザも加わってのスリリングな攻防戦が繰り広げられる展開に、本作の音楽を手掛けたピアニスト清塚信也のオリジナル楽曲がさらなる彩を加え、まさに暴力と笑いが怒涛のごとく押し寄せる映像となっている。
また、本作には第82回ゴールデングローブ賞で助演男優賞を『SHOGUN 将軍』(24)で受賞した浅野忠信をはじめ、名だたるキャストが集結。北野監督作品には5回目の出演で、浅野と共にねずみに捜査協力を依頼する福田刑事役を演じる大森南朋に続く各キャストが演じる役柄も明らかになった。
『首』(23)で北野監督作品に初出演した中村獅童は麻薬売買を取り仕切るヤクザの親分・金城役。そしてその若頭・富田役を白竜、クスリの売人役を國本鍾建、精製工場の取り仕切り・田村役を宇野祥平といった北野組常連の俳優陣が演じる。
このほか、ねずみが出入りするカフェの店長役に仁科貴、ジムトレーナー役に佳久創、半グレの大黒役に矢野聖人、覆面捜査官役にプロレスラーの秋山準が決定。さらに謎の司会者役を劇団ひとり、ヤクザの親分役を長谷川雅紀(錦鯉)、ホステス役を馬場園梓、眼科医役を鈴木もぐら(空気階段)、警察役を前田志良(ビコーン!)が演じ、北野組初出演となる人気芸人が脇を固める。
映画監督としてのキャリアも35年以上、日本を代表する巨匠・北野監督が「劇場向けではなく、TV画面で観る配信コンテンツとして新たにやってみたかったことをテストでやってみた。今まで作った映画の<間>じゃなくて、インターネットに慣れている現代風の<間>を探ることが自分にとって冒険になった」と語るように、新たな試みとなった本作。世界初上映となった昨年の第81回ベネチア国際映画祭ではアウト・オブ・コンペティション部門(特別招待作品) に選出され、鑑賞後の観客からは熱狂と共に惜しみない拍手と歓声が送られ、鳴り止まないスタンディングオベーションを北野氏自ら制止するほどに大絶賛を受けた。「世界のキタノ」だから実現できた“新しすぎる実験作”。今回はキャストの役柄に加え浅野忠信、大森南朋、中村獅童らの場面写真が解禁されたが、今後も続報が解禁される予定だ。
『Broken Rage』場面写真 ©︎2025 Amazon Content Services LLC or its Affiliates.