「佇まいがとにかく素敵」主演・松坂桃李の印象も語る
主人公を支える三浦貴大、坂東龍汰、吉岡秀隆を映した『雪の花 ―ともに在りて―』新場面写真解禁
2024.12.13 12:00
©︎2025映画「雪の花」製作委員会
2024.12.13 12:00
来年1月24日(金)に全国公開される松坂桃李主演映画『雪の花 ―ともに在りて―』から新たな場面写真が解禁された。
巨匠・黒澤明の助監督を務め、監督デビュー作『雨あがる』(00)以来一貫して人間の美しい在り方を描いてきた小泉堯史監督が、吉村昭の原作「雪の花」(新潮文庫刊)を映画化した本作。日本映画を代表する豪華キャストとスタッフが集まり、人命を奪う疫病と闘った町医者の愛と感動の実話を描く。
本作で松坂桃李が演じる主人公は、福井藩の町医者・笠原良策。使命感に溢れる人物を力強く演じ切り、作品を牽引する。また、良策の妻・千穂役には芳根京子。周りを明るく照らす太陽のような、だが意外な一面も持つ人物をチャーミングに演じた。さらに良策を導く京都の蘭方医・日野鼎哉役で名実ともに日本を代表する俳優の役所広司が出演する。
舞台は江戸時代末期。死に至る病・疱瘡(天然痘)が大流行し多くの人命が奪われていく中、良策(松坂)はどうにかして人々を救う方法を見つけようとする。妻の千穂(芳根)に支えられながら、鼎哉(役所)に教えを請いに出向いた良策は、異国では疫病の予防法として「種痘」が行われている事を知る。予防法成功の鍵となる「種痘の苗」を入手すべく、様々な困難にぶつかりながらも絶対に諦めない良策の志は、やがて藩を、そして幕府をも巻き込んでいく。
今回解禁されたのは、福井藩の藩医・半井元沖役の三浦貴大、役所演じる鼎哉の息子・桂州役の坂東龍汰、また福井藩の隣にある大聖寺藩の町医者・大武了玄役の吉岡秀隆の3人を映した場面写真。
元沖と良策は度々お互いの相談にのる間柄で、良策から「蘭方を学びたい」と相談を受けた元沖は良策に鼎哉を紹介する。さらに、元沖は良策が疱瘡の予防法となる「種痘の苗」を海外から取り寄せる際に、幕府の側近の医者である自分の身分を利用して良策が作成した嘆願書を幕府に提案する働きを行うなど良策を支える。
三浦は、今回小泉組に参加しての印象を「小泉組はまさに職人たちの集まりで、そこに身を置けたことを光栄に思います。」とコメント。さらに、良策を演じた松坂について「役柄に対する真っ直ぐな眼差しに、同じ役者として身が引き締まりました。」と語った。
また、坂東が演じる桂州は、父・鼎哉の塾で治療法を求める良策と塾生たちとともに教えを学んでいた。現在放送中のドラマ『ライオンの隠れ家』(TBS)での熱演が光り今年だけで3本の連続ドラマに出演する坂東は、小泉組には前作『峠 最後のサムライ』以来2回目の参加となる。
そんな坂東は今回参加した思いを「2度目の小泉組、また参加させて頂き本当に嬉しかったです。静かに流れる現場の空気と監督のお人柄の滲み出る撮影現場でまた一つ貴重な経験をさせて頂きました。フイルムでの撮影はやはり、気が引き締まりました。」とコメント。さらに、共演した松坂については、「松坂桃李さんとはドラマで共演させて頂いた以来だったので久しぶりにお会いできて嬉しかったです。佇まいがとにかく素敵でかっこよくて、こんな人になるべく真っ直ぐに生きようと思いました。」と尊敬の眼差しを見せた。
ドラマ「Dr.コトー診療所シリーズ」で演じた“コトー先生”の印象も強い吉岡秀隆が演じる了玄は、良策に西洋医学(蘭方)の大切さを熱弁し、良策が蘭方を学ぶきっかけとなる人物。吉岡は『雨あがる』以来小泉作品に多数出演しており、本作では了玄医師として良策の路を照らしていく。