実写【推しの子】で共演した印象、自身の才能に思うこととは
無償の愛はどんな姿を見ても幻滅しない?櫻井海音×齊藤なぎさの“推してもらう”ための戦い方
2024.12.03 18:00
2024.12.03 18:00
人気漫画のドラマ&映画化は、演者にとって高いハードルがある。ファンからの熱く厳しい期待に応えるパフォーマンスをあげなければ、成功はなし得ない。
そういう意味でも、今年最大級の注目を集めているドラマ&映画『【推しの子】』。ドラマは11月28日21時よりPrime Videoにて世界独占配信中で、その続きとなる映画『【推しの子】-The Final Act-』が12月20日より全国公開となる。
原作はシリーズ累計部数2,000万部を突破。芸能界を舞台に漫画実写化、恋愛リアリティショー、2.5次元舞台など、様々なジャンルの裏側をリアルに描きながら、複雑な謎が絡み合うサスペンスフルなストーリーが熱狂を生んでいる。
数奇な運命を背負った双子の兄妹・アクアとルビーを演じるのは、櫻井海音と齊藤なぎさ。同じ芸能界に身を置く者として、二人はドラマ&映画【推しの子】の描く世界に何を思うのだろうか。
お互い出会ったことない人種だったかも
──原作愛の深いお二人から見て、お互いのアクアとルビーの再現度はいかがでしたか。
櫻井 齊藤さんはルビーそのまんまというか。カメラの回っていないところでもいつも明るくて、ルビーの持っている底抜けの明るさや天真爛漫さが表情から伝わってきました。太陽みたいに現場を照らしてくれるような、いるだけで明るくなる存在でしたね。
齊藤 確かにルビーは自分にかなり近いと思います。よく周りの人から、明るくて喜怒哀楽がわかりやすいねって言われることが多いんです。自分でも思います、私、この世でいちばん感情がわかりやすい人間なんじゃないかって(笑)。
櫻井 それは言い過ぎだけど(笑)。基本的には常に明るくて、あんまりネガティブな感情を表に出さない強さを持ってる子だなと思うけど、微妙な表情の変化とか目線とかで落ち込んでいるのがわかるときがありますね。
齊藤 確かにそうかも。またそれをよく気づいてくれるんですよ。私がめっちゃ苦戦したシーンがあったんですけど、そのときに優しく接してくれて。(拍手をして)いい人だ〜ってなった(笑)。
櫻井 見ていてすごくしんどそうだなと思ったので、そうですね、優しく抱きしめてあげました(笑)。
齊藤 その言い方は誤解を生むから(笑)。そういう抱きしめるシーンだったんです。でもそのときにカメラの見えないところで背中をトントンってしてくれたんですよ! それで泣きそうになって。頼れる場所がなくて、一人で抱え込んでいたタイミングだったので、一緒に戦ってくれる人がいると実感できたことがうれしかった。あそこで改めて信頼が生まれた気がしました。
──櫻井さんのアクアはいかがでしたか。
齊藤 アクアそのものでした。声色とか、本当アクアって感じで、すごく研究したんだろうなと思った。
櫻井 声色はアニメを参考にしたのもありますけど、監督とインする前から、もうちょっと上げようとか、もうちょっと下げようとか、何度も試せたので、その成果が出たなとは思います。
齊藤 あとは目も。闇の中にある光が、アクアだ!って。
櫻井 目は正直もともとああいう感じなんですよ。よく何考えてるのかわからないって言われることも多いし。
齊藤 え、わかりやすいよ?
櫻井 わかりやすいんだ。
齊藤 最初会ったときは確かにクールだし何考えてるかわかんない感じがしたけど、仲良くなってからはめっちゃわかりやすい性格だし、面白い。あと、変な人だなって思います(笑)。
──変な人というのは聞き捨てならないですね(笑)。
齊藤 文字にするとアレなんですけど、私が「おじさん」とか言うと喜ぶんです(笑)。あと、ちょっとメンヘラだよね……? そこは自分に近いところを感じる。(櫻井のモノマネして)「俺はさ、××したいって思ったのにさ、そうやってさ〜」ってよくグズってました(笑)。
櫻井 そんなんじゃないです(笑)。
齊藤 そういうところが面白いなって思います。あんまり出会ったことない人種だったかも。
櫻井 こちらもですよ。
齊藤 うん。お互いね(笑)。
櫻井 ここまでイジられると思ってなかったので。
齊藤 私、結構イジられる側なんですけど、イジる側になるかも。
櫻井 特にB小町と一緒のときは、もう勝てない。3対1なんで。そこに(黒川)あかねが加わると4対1なんで、絶対勝てない(笑)。
齊藤 こう言ってますけど、みんなにイジられるとめっちゃ嬉しそうにしてくれるので、win-winな関係ですよ。
櫻井 (あえて上から目線な言い方で)イジらせてあげてたんですよ。
齊藤 なにそれ〜(笑)。
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