つやちゃん、犬童一心ら著名人からの応援メッセージも
樋口日奈、占部房子らが語る教師×ラップ映画の魅力とは?『雪子 a.k.a.』キャストコメント到着
2024.11.19 12:00
©︎2024 「雪子 a.k.a.」製作委員会
2024.11.19 12:00
2025年1月より全国順次公開される山下リオ主演映画『雪子 a.k.a.』の新たなキャストコメントが到着した。
本作は、PFFアワード2019日活賞とホリプロ賞の2冠受賞作『スーパーミキンコリニスタ』で注目を浴びた草場尚也の劇場用映画初監督作品。“29歳問題”の渦中で人生に迷った主人公・雪子(山下リオ)が、ラップを通して自分と向き合い、答えを探す姿を描く。脇を固める俳優には樋口日奈、占部房子、渡辺大知、剛力彩芽、石橋凌ら実力派が集結。さらに劇中で雪子が披露するリリックは、ラッパーのダースレイダーが本作の為に書き下ろした。
山下演じる雪子は、記号のように過ぎていく29歳の毎日に漠然とした不安を感じている小学校教師。不登校児とのコミュニケーションも彼氏からのプロポーズにも本音を口にすることを避け、ラップをしている時だけは本音が言えていると思っていたが、思いがけず参加したラップバトルでそれを否定され立ち尽くしてしまう。いい先生、いいラッパー、いい彼女に……なりたい?と自問自答しながら誕生日を迎えたが、現実は30歳になったところで何も変わらない自分でしかない。それでも自分と向き合うために、一歩前へ進んだ彼女が掴んだものとは。
今回解禁されたのは、雪子の同僚教師を演じる樋口日奈、占部房子、石田たくみ(カミナリ)からのコメント。さらに、各界著名人からの応援コメントも到着した。
キャストコメント
樋口日奈
雪子の同僚教師である石井里穂を演じます。劇中で里穂に力強さを感じた台詞の一部、「今の私が常にトレンド」という言葉。時代の主流になんか縛られないで、自分自身の中心に揺るぎないものを持っている彼女の姿は、雪子先生にどのような影響をもたらしていくのか、ぜひ注目していただきたいです。
雪子先生、美香先生、里穂。みんな全く違う性格なのに、気付けば一緒に居る。三者三様、3つのリズムが重なったときの心地良さを劇場でお楽しみください!
占部房子
「共鳴する」とは、正にこの事なんだと映画が教えてくれました。固まっていた思考がゆるゆると解かれて世界はいつだって自由だ!と、開放される喜びで踊り出したくなります。草場尚也監督だから撮れた、山下リオさんだから辿り着いた、豊かな豊かな作品です。…いやぁ、本当に素晴らしいシーンがあるんです。映画を見た方と早く語り合いたい!
映画『雪子a.k.a.』が沢山の皆様に届きますように。
石田たくみ(カミナリ)
周りの目を気にしたり恥ずかしがったりせず、好きなものを好きと言えるようになる素敵な作品です!
著名人コメント
つやちゃん(文筆家)
教師がラップ?女性がラップ?
一見ヒップホップから遠いような存在として思われている雪子が、自分自身との闘いを乗り越えながらもう一つのキャラクターを獲得していく成長譚。
故郷を見つめ直すこと、女性同士で手を取り合うこと、子どもから勇気をもらうこと――ビートとラップとともに駆動しあぶり出されるのは、ヒップホップの本質に鋭く迫る雪子のアイデンティティだ。
回転するLPという他者の訛りに身体を投じていく雪子が、a.k.a.「●●」としてもう一人の自分を見つけたとき、私たちは新たなラッパーの登場を目撃することになる。
METEOR(ラッパー)
雪子は今すぐ仕事辞めてラップで食ってけ!君には才能がある!
ミヤザキタケル (映画アドバイザー)
痛々しい。でも、その痛々しさには覚えがあった。自分がイケていないことは分かっている。けれど、その事実と向き合うことも、その事実を誰かに指摘されることもしんどい。そうして楽な方へ、辛くない方へと逃げていれば深く傷付かなくて済むけれど、どこかで必ず向き合わなければならないタイミングがやってくる。その時どう向き合うか次第で、今後歩む人生が変わっていく。打ちのめされて、追い詰められて、どん底まで達したからこそ這い上がり始める雪子。今ある自分を受け入れて、そんな自分だからできることを模索して、そんな自分にしかできない何かを磨いていく。自分を認められることの難しさと大切さを丁寧且つドープに映し出し、目にする者の心を揺さぶる力作です。
犬童一心(映画監督)
主人公の雪子、すぐに答えを出さずに時間をかけて辿り着こうとする姿は、経済、効率優先の今、もっとも大切な態度、その勇気に感動させられます。
主人公も誠実ですが、草場監督の映画作りも慌てず騒がず誠実。細かな演出が積み重なってラップバトルで気持ちを爆発させるところに大きな映画のグルーブを感じました。
のんさんの「Ribbon」でとても素晴らしかった山下リオさんと久しぶりに会えてそれも嬉しかったです。
高橋泉(脚本家)
教師×ラップ=。想像していた答えのもう一歩先へ、映画は連れて行ってくれる。ディスだけじゃ勝てない、リスペクトだけでも前に進めない。漠然と浮遊する日々の中、ラスボスはいつだって自分だ。
第30回ミンスク国際映画祭“Cinema of the yound”選考ディレクターJane
『雪子 a.k.a.』は非常に誠実で温かく、現代におけるアイデンティティの危機に直面した私たち一人ひとりが抱える葛藤について描かれています。他作品と比べて強度があり、大変興味深いと感じました。
映画祭での上映では満席となり、観客が映画を楽しんでくれたことが印象的です。日本国内での良いプレミアをお祈りしています。