2024.11.14 21:00
「2024 1ST IS:SUE ASSEMBLE - WE ARE IS:SUE」パシフィコ横浜国立大ホール公演より ©︎LAPONE GIRLS
2024.11.14 21:00
JO1/INI/ME:Iを生んだオーディション出身のNANO、RINO、YUUKI、RINによる4人組ガールズグループ、IS:SUE(イッシュ)。「常に注目や話題性(ISSUE)を持って人々を魅了する、魅力的で”異種”な存在」という意味が込められたグループ名を冠したIS:SUEの初のファンコンサート「2024 1ST IS:SUE ASSEMBLE – WE ARE IS:SUE」がパシフィコ横浜 国立大ホールで2日間にわたり開催された。初めておとずれたIS:SUEとREBORN(リボン/IS:SUEの公式ファンネーム)だけの特別な時間、その初日をレポートする。
等身大トークから聴かせるカバーも披露
まるで異世界への入口に誘うかのようなノイズとアナウンスが流れる。NANO、YUUKI、RINOの3人がステージに登場。最年少メンバーRINは休養のため活動休止中だ。ビジョンに「WE ARE IS:SUE」という文字が映り、デビューシングル『1st IS:SUE』のリード曲「CONNECT」にダンスブレイクを加えた「CONNECT (ASSEMBLE ver) 」からスタート。今日という日を待ちに待っていたREBORNはすぐに大きな歓声を上げる。とにかくすごい熱気だ。グリーンのレーザーが舞い、異種な世界観を増長させる。3人の歌/ラップ/ダンスからは今日という特別な日への並々ならぬ気合が漲った。
司会者が登場し、「TALK SESSION 1 : Report of IS:SUE ASSEMBLE」へ。NANO、RINO、YUUKIは恒例の「One of a kind! We are IS:SUE」という挨拶をした後、満員の場内を見て、口々に「すごい!」とか「うわー」といった興奮の声を上げ、「最後まで一瞬たりとも忘れられないステージにします!」と宣言。YUUKIは「RINの分まで頑張りたい」と口にすると、3人の日常が垣間見えるトークが展開された。
NANOが朝早く目が覚めてしまうので朝活にハマっていると話し、YUUKIがインテリアで癒されるポイントを作ることを意識していると明かしたり、RINOが実家の愛犬の写真を公開して惚気たりと、先ほどのクールでパワフルなパフォーマンスとは打って変わって、等身大で親しみやすい人柄がたっぷりと伝わってきた。RINOがRINと一緒に夜景を見ている写真も公開され、「夜景を見ながらRINが『この夜景、一つひとつが光だね』とかなんてことないことを言って私が爆笑しているところをスタッフさんが撮ってくれた」という大切なエピソードを話す一幕もあった。
この日発売されたばかりのセカンドシングル『Welcome Strangers~2nd IS:SUE~』に収録された「Butterfly」を初披露。三位一体の見事なフォーメーションで魅せた。ブラックの衣装に着替えてリード曲「THE FLASH GIRL」のパフォーマンスへ。「居場所がないなら 自分で見つけるわ」「変わり者でもいい 私の価値は そう 私が決めるのよ」。不屈のスピリットでIS:SUEという居場所を見つけ、自らの個性を磨き、異種としての価値を高め続けているIS:SUEならではの説得力のあるメッセージが響きわたった。
続いて、「TALK SESSION 2 : Stranger’s Message」と名付けられたREBORNからの質問にIS:SUEが回答していくコーナー。「1年以内に叶えたい小さい目標は?」という質問には、RINOが「4人でドライブがしたい」、YUUKIが「4人でRINOちゃんのご両親が買ってくれた流しそうめん機で流しそうめんがしたい」、NANOが「4人でディズニーランドに行きたい」と答え、まるで家族のような4人の絆がこれからも深まるであろうことを予感させた。
[REBORN STAGE]と名付けられたステージでは、Aimerの「蝶々結び」のカバーが披露された。ピンスポットが当たったYUUKIが「片っぽで丸を作って」としっとりと歌い始める。NANO、RINOとマイクを繋ぎ、3人の伸びやか歌声が美しく響いた。REBORNはペンライトを揺らしながらじっと珠玉の歌に聞き入った。踊らないIS:SUEもまた、それぞれの歌の個性とポテンシャルが味わえる体験だった。
3人がステージ上に座ったり寝転がったりしながら重なり合う。音が鳴ると同時にむくっと起き上がり、「STATIC (ASSEMBLE ver) 」へ。笑顔を交えながらファンタジックで浮遊感のある世界観を描いた。RINOが「今日はREBORNの皆さんと『STATIC』を歌いたい!」と言えば、NANOが「2階席と3階席の皆さんも私たちと綺麗な声を響かせていきましょう! もっともっと!」と言い、会場を埋め尽くしたREBORNと3人による「君がいるからI never give up」という歌が響いた。
RINOが「Aimerさんの『蝶々結び』をカバーさせてもらったんですが、ファンネームがREBORN(リボン)で繋がりがあると思って選曲させてもらいました。何よりREBORNの皆さんを思ってパフォーマンスしました」と明かした。REBORNと一緒に「STATIC」についてYUUKIが「みんなが応援棒を振ってくれてすごく綺麗で感動的だった」と言い、“応援棒”という聞き慣れない言葉で場内をどよめかせたのがYUUKIらしかった。
NANOが「ここまでの時間が5分くらいに感じられるほど短かった」と言うと客席から笑い声が上がり、NANOが慌てて「本当に!(笑)」と強調するというやりとりも、REBORNとIS:SUEの距離感の近さを感じさせた。
本編ラストは先日パフォーマンスビデオが公開され、YUUKIがラップ詞を手がけた「Breaking Thru the Line」。YUUKIが「私が歌詞を書いたところ以外も明るくてみんなで歌える曲。この後パフォーマンスする時もみんなで歌いたい」と言った後、3人によるREBORNへの歌唱指導が始まった。NANOが「坂口さん(RINO)は厳しいですからね」と振ると、RINOは「みんな、声帯ほぐして!」とノリノリ。「盛り上がってますか? もっともっと声出せますか!?」というアジテーションを経て、「Breaking Thru the Line」へ。RINOのボーカルで一気に真ん中に持っていくようなエネルギーが放たれ、「君は君 誰でもない 何も恐れず 今」という万人をエンパワメントするメッセージが響きわたった。ビジョンに「IS:SUE BORN THIS WAY」という文字が映り、「私らしく 今 Breaking Thru the Line」というユニゾンするラップが鮮やかに決まり、ステージから銀テープが勢いよく噴き出し、3人はステージから消えた。
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