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INTERVIEW

初主演作『新米記者トロッ子』完成を迎えた今の思いとは

“未知”は心の中に 藤吉夏鈴の探しもの

2024.08.13 18:00

2024.08.13 18:00

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「人は熱量を持って話すときに目に光が入る」──8月9日に公開された初主演映画『新米記者トロッ子 わたしがやらねば誰がやる!』の撮影中に小林啓一監督から言われた言葉として、完成披露舞台挨拶やさまざまなインタビューで、藤吉夏鈴はしきりに「目」へのこだわりを語っていた。

製作陣が見出した、藤吉夏鈴の瞳にある光。単純な明かりではなく思わず吸い込まれてしまいそうな、すぐに見えなくても“ある”と信じさせてくれる不思議な光だ。それは彼女が自身の表現に、内面に、何よりも真剣に向き合っている証だろう。

櫻坂46のメンバーであり、新たに俳優という肩書きも加わった。アーティスト気質という言葉が正しいかは分からないが、紛れなく“唯一無二のアーティスト”だと観る者を虜にする藤吉が、初主演映画の完成を迎えて次に向かう先はどこだろうか。

藤吉夏鈴(櫻坂46)

今も結衣に近いならめちゃくちゃ嬉しい

──『新米記者トロッ子』の所結衣は、藤吉さんが演じるために生まれてきた役なんじゃないかって思うくらいハマり役で。藤吉さん自身にも近いキャラクターなのかなと感じたのですが、ご本人的にはいかがですか?

今というより、3年前くらいの自分に似ているなって思いました。でも今もそう思われているとすればめちゃくちゃ嬉しいです。

──その嬉しさというのは、結衣が持つ何に惹かれたからなんでしょう。

こんなに好きなものにまっすぐで……そのまっすぐさも純粋過ぎてまぶしくて。胸が苦しいというか、学生特有の感情がすごい詰まってて。そういう感情って今味わおうとしても味わえないので、キラキラしてるというか、羨ましいというか。そういう感覚です。

──時折これは素なんじゃないかって感じるシーンもありました。QRコードを追いながら新聞部の部室を探しているときの「なんやこれ」とか。

たしかに(笑)。あそこは素といえば素かもしれないです。

『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』予告編

──今では『アオハライド Season2』や『作りたい女と食べたい女』など演技のお仕事を重ねていますが、今作はそれらの作品が世に出る前にオファーがあったと聞きました。何を見てオファーがあったと思われますか?

全く見当がつかなくて。お芝居の作品が世に出ていないのになんでなんだろう?って不思議でした。理由が気になります(笑)。

──今回、髙石あかりさん、久間田琳加さん、中井友望さん、綱啓永さんといった演技経験豊富な同世代俳優の中で主演を務められました。プレッシャーはありましたか?

不思議とプレッシャーとかはなく、新しいことを経験できる好奇心というか、そっちの気持ちの方が大きかったです。現場では私が経験したことないことばかりだったので、もう自分のことで必死というか。なので、あんまり現場の雰囲気も思い出せないぐらい、無我夢中で撮影していた感じです。

──自分のことで必死だったとのことですが、共演者1人ずつの印象は言えますか……?

言えると思います!

──では、髙石あかりさんからお願いします。

もう男前ですね。この前インタビューを一緒に受けてたんですけど、「この作品で遊ばせてもらってた」っていうワードを聞いて、「えっ……! そういう感じだったんだ!」みたいな。たくさん経験されてきたからこそ肝の据わり方だと思うので、すごくかっこよかったです。

──久間田琳加さんはいかがでしょう。

一見柔らかい方なのかな? と思いきや、監督の話を聞いているときとかの目線が鋭くて。何て言うんですかね。その目線を見て……でも男前でしたね(笑)。

『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』より

──(笑)中井友望さんはいかがでしたか?

不思議な方でした。話し方も特徴的で、台本の読み合わせのときからすごく独特な方だなって思っていました。

──お互いに思ってそうですが(笑)。

(笑)初めて出会った感じの方でした。

──挙げている方は皆さんそれぞれ取材させていただいたことがあって、綱さんは“陽キャ”という印象があります。ご自身でも言われてましたし。

陽キャでした(笑)。私が結構人見知りするタイプなんですけど、綱さんにはあんまりしなかったです、不思議と。そう気を使ってくださっていたのか、素なのかわからないんですけど、壁を作らないタイプの方なのかなと思います。

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作品情報

新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!

©︎2024「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」製作委員会

©︎2024「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」製作委員会

新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!

2024年8月9日(金)テアトル新宿・グランドシネマサンシャイン 池袋ほかにて公開
カラー|ビスタサイズ|5.1ch|98min
配給:東映ビデオ、SPOTTED PRODUCTIONS

公式サイトはこちら

キャスト&スタッフ

キャスト:
藤吉夏鈴(櫻坂46)
髙石あかり 久間田琳加 中井友望 綱啓永
外原寧々 ゆうたろう 八木響生 筧美和子
石倉三郎 / 髙嶋政宏

監督:小林啓一|脚本:大野大輔|原案:宮川彰太郎
音楽・主題歌:クレナズム「リベリオン」(MMM RECORDS / RED)

製作:金子保之 直井卓俊 川村岬 久保和明 柳裕淳 加瀬林亮|エグゼクティブプロデューサー:佐藤現|プロデューサー:久保和明 浅木大 松嶋翔|企画:直井卓俊|撮影・照明:野村昌平|録音:日高成幸|美術:竹渕絢子|編集:田村宗大|VFXスーパーバイザー:桑本祥一|スタイリスト:阿部公美|ヘアメイク:夏海|スケジュール:伊藤一平|助監督:山口雄也|制作担当:三谷奏|キャスティング:伊藤尚哉|サウンドデザイン:山本タカアキ|スチール:柴崎まどか|宣伝プロデューサー:山澤立樹|宣伝デザイン:寺澤圭太郎|特別協力:東日印刷株式会社|制作協力:NeedyGreedy|制作プロダクション:レオーネ|製作幹事:東映ビデオ|配給・宣伝:東映ビデオ/SPOTTED PRODUCTIONS

2001年8月29日生まれ、大阪府出身。櫻坂46のメンバー。6thシングル「Start overt!」にて初めて表題曲のセンターを務める。2022年テレビ朝日「あざとくて何が悪いの?」内あざと連ドラ第5弾、6弾と2作連続出演。2023年10月マクドナルドCM「サムライマック」、2024年1月放送のWOWOWドラマ「アオハライド」Season2 成海唯役、NHK夜ドラ「作りたい女と食べたい女」シーズン2に、南雲世奈役として出演。また、今年8月9日に公開の映画『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』にて映画初主演・初出演を果たした。

秋元康総合プロデュース。応募者2万2509名のオーディションを経て、2015年8月に女性アイドルグループ・乃木坂46に続く「坂道シリーズ」第2弾グループとなる欅坂46として誕生。
2016年4月6日、1stシングル「サイレントマジョリティー」でデビュー。女性アーティストオリコンランキング初週売上の歴代1位を獲得。同年末にはデビュー8か月にして第67回紅白歌合戦に初出場を果たした。デビューから8作連続でオリコンシングルランキング1位を獲得、4年連続で紅白歌合戦にも出場。
2019年には初の東京ドーム公演を2日間にかけて開催。2020年、欅坂46の活動休止と改名を発表。10月12日・13日の2日間に渡って開催された配信ライブ「欅坂46 THE LAST LIVE」は約57万人の視聴者を魅了し、欅坂46は幕を閉じた。
2020年10月14日より櫻坂46として活動をスタート。同年12月に1stシングル「Nobody's fault」のリリース。櫻坂46として7枚のシングルをリリースし、7作連続でオリコンシングルランキング1位を獲得、ビルボードチャートをはじめ、各種配信サイトでもランキング1位を席巻し、若者にも絶大な支持を得ている。2022年には1stアルバム「As you know?」を発売し、アルバムを冠とした全国6都市12公演の全国ツアーを実施、ツアーファイナルはグループとして念願だった東京ドーム公演2デイズを開催した。2023年は新キャプテン、そして新メンバー・三期生11名が加わり、新生・櫻坂46として躍動。グループの歴史をクリエイティブと共に辿る展覧会・櫻坂46展「新せ界」を東京・六本木ミュージアムにて開催、夏にはフランス・パリ、マレーシア・クアラルンプールと海外でのイベントにも出演し、現地のファンと繋がりを確かめ合った。そして11月、初のスタジアムライブをZOZOマリンスタジアムにて開催、会場史上最高動員数を記録した。日本のみならず海外でも多くの評価を得ている、稀有なアイドルグループ。

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