2024.04.23 07:00
『Cloud クラウド』ティザーポスター ©︎2024 「Cloud」 製作委員会
2024.04.23 07:00
黒沢清監督の最新作で、菅田将暉を主演に迎えた『Cloud クラウド』の公開日が9月27日(金)に決定し、特報とポスタービジュアルが解禁された。
本作は、『スパイの妻』(20)で第77回ベネチア国際映画祭銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞した黒沢監督が、憎悪の連鎖から生まれる“集団狂気”を描いたサスペンス・スリラー。
菅田が演じる主人公は、「ラーテル」というハンドルネームを使い、転売で稼ぐ吉井良介。そして吉井の謎多き恋人・秋子役を古川琴⾳、吉井に雇われたバイト青年・佐野役を奥平⼤兼、ネットカフェで生活する男・三宅役を岡⼭天⾳、吉井が働く工場の社長・滝本役を荒川良々、吉井を転売業に誘う先輩・村岡役を窪⽥正孝が演じる。
解禁された特報映像は、菅田演じる吉井が“集団狂気”に狙われる姿をとらえたもの。吉井の前に突如現れる、袋マスク姿の男。「ラーテル」へ憎悪が書き込まれたネット画面を見ながら「こいつ殺す」という声が聞こえ、突然“標的”となった吉井。最後は囚われた吉井のセンセーショナルな姿で映像は締めくくられる。古川琴音、奥平大兼、岡山天音、荒川良々、窪田正孝らの不穏な表情も緊迫感を漂わせており、特報で使用されたクラシックの名曲ヴェルディ「レクイエム」の「怒りの日」が怒りの連鎖が生む狂気を連想させる。
併せて解禁されたティザーポスタービジュアルは2種類。メインビジュアルは不慣れな持ち方で拳銃を握り、廃墟にたたずむ吉井。日常が壊されていく姿を象徴するものになっているが、追われているはずの吉井がなぜ拳銃を持っているのかは不明だ。もう一方のビジュアルは、すりガラスの扉の向こうに立つ袋マスクの男。「狂気に狙われる」「“だれもが標的になりうる”隣りあわせの恐怖」とコピーにあるように、突然〈匿名〉の不特定多数者から狙われる恐怖を象徴するビジュアルとなっている。