2024.02.07 05:00
©︎2024「かくしごと」製作委員会
2024.02.07 05:00
杏の主演映画『かくしごと』が6月7日(金)に公開されることが決定し、主題歌を羊文学が担当することが明らかになった。
本作は『生きてるだけで、愛。』(18)で鮮烈な長編監督デビューを飾った映像クリエイター関根光才の2作目。原作はミステリー作家・北國浩二による『噓』で、一つの〈嘘〉をきっかけにそれぞれの〈かくしごと〉が明らかになっていく、心揺さぶるヒューマンミステリーだ。
主演の杏は、昨年も『キングダム 運命の炎』の紫夏役、『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』では“滋賀のオスカル”こと桔梗魁役、『窓ぎわのトットちゃん』ではトットちゃんの母の声を演じるなど、次々に話題作に出演。俳優、モデル、そして母親としての顔も持つ。「今の自分だからこそ、演じることができる」と、母親ならではの深い母性を芝居を超えて体現し、鮮烈に見る者の心に焼き付ける。父・孝蔵役には名優・奥田瑛二。認知症を患い、娘のことすら忘れ、日に日に別人のように衰えてゆく姿を静かながら胸に迫る演技で圧倒する。さらに少年役の中須翔真、安藤政信、佐津川愛美、酒向芳と実力派俳優たちが出演する。
長年確執のあった父親の認知症の介護のため、田舎へ戻った主人公・千紗子(杏)は、ある日、事故で記憶を失った少年(中須翔真)を助ける。少年に虐待の痕を見つけた千紗子は、少年を守るため自分が母親だと嘘をつき、一緒に暮らし始める。一つの嘘から始まった疑似親子はやがて本物の親子のようになっていくが、そんな幸せは長くは続かなかった。許されないとわかっていても、なぜ彼女は嘘をついてまで少年を守ろうとしたのか。
羊文学が本作のために書き下ろした主題歌のタイトルは「tears」。また、本作のポスタービジュアルと羊文学の「tears」が使用された予告編も解禁された。なお、羊文学は3月末からは全7か所を巡るアジアツアーの開催を先日発表。4月21日(日)に開催する横浜アリーナでのワンマンライブのチケットも即日ソールドアウトさせている。
監督・関根光才 コメント
原作を読んで、これは個人的にチャレンジしたい題材だと思ったことが始まりでした。千紗子の行動は社会的には許されないですが、過酷な状況にある人を助けたいという気持ちは誰しもが持っているのではないでしょうか。現実には無理だけれど、映画の中でその気持ちが伝えられたり、助けられるかもしれない可能性が提示されたら、傷が癒える人がいるかもしれない、と思いこの映画を制作しました。これまでに見たことがない生々しい感情を演じる杏さんが見られる作品です。
主演・杏 コメント
難しいシチュエーションの役だと思いました。ただ、もしかしたら、今の自分だったらできるかもしれない、と思い、役に挑みました。千紗子の行動は果たして良いことなのか、悪いことなのか。観ている方も、自分だったらどうするか、など観終わった後誰かと話したくなる映画です。美しい日本の夏が描かれた映像の中で、嘘や愛情がどのような結末を迎えるのか、予想しながら御覧いただければと思います。