2023.12.20 12:15
Ⓒ2024 ヤマシタトモコ・祥伝社/「違国日記」製作委員会
2023.12.20 12:15
新垣結衣と早瀬憩がW主演を務める映画『違国日記』が2024年6月に公開されることが決定し、特報とティザービジュアルが解禁された。
本作は人見知りな小説家の高代槙生(新垣結衣)とその姪・田汲朝(早瀬憩)の同居譚。対照的な2人はなかなか理解し合えない寂しさを抱えながらも、丁寧に日々を重ね生活を育むうちに家族とも異なった、かけがえのない関係になっていく。
原作は『さんかく窓の外側は夜』など多くの人気作を生み出したヤマシタトモコの同名漫画。人見知りな30代女性と人懐っこい姪。まったく性格も異なる2人の交流を軸に、他人との関わり合いや大人が抱える正直な悩みを鋭くも優しい視点で炙り出し、「マンガ大賞2019」など連載開始後から多数の漫画賞を受賞。今年6月に最終回を迎え、惜しまれながら6年という連載期間を経て終止符を打ったが、ダヴィンチ読者が選ぶ「 BOOK OF THE YEAR 2023コミック」にて第1位を記録。また宝島社「このマンガがすごい!2024」オンナ編第5位も記録し、連載終了後も人気の高さが話題となっている。
高代槙生を演じる新垣結衣と田汲朝役にオーディションで選ばれた新人・早瀬憩のほか、槙生の友人・醍醐奈々役を『さかなのこ』の夏帆、槙生の元恋人・笠町信吾役を『愛なのに』の瀬戸康史、朝の親友・楢えみり役を『少女は卒業しない』の小宮山莉渚が演じる。メガホンをとるのは『PARKS パークス』『ジオラマボーイ・パノラマガール』の瀬田なつき。普遍的なキャラクターたちの交流をみずみずしく切り取る演出力に定評のある瀬田が、槙生と朝のいびつな関係、そして彼らを取り巻く個性的な人々を魅力的に描く。
公開された特報映像は「朝、私はあなたの母親が心底嫌いだった。でも私は決してあなたを踏みにじらない。もし帰るところがないなら、うちに来たらいい」と小説家・槙生が不器用さ全開ながらも、両親を失った朝に対して素直な気持ちを伝えるシーンから始まる。この冒頭のシーンは原作でも重要な場面となっており、漫画に忠実な世界観が伝わってくる。
また、ティザービジュアルには、海辺の階段で遠くを眺めながら歩く槙生と微笑みながら槙生の姿を見つめる朝の姿が切り取られている。本来交わるはずのなかった2人は、朝の両親が亡くなったことをきっかけに同居することになり、年齢や互いの性格が全く異なるまるで“違国”から来たような人間と認識しながらも、親子でも友達でもないかけがえのない関係を築いていく。