ブラジルコミコンでジョージ・ミラー監督が自信語る
アニャ・テイラー=ジョイが勇ましく出陣『マッドマックス:フュリオサ』ティザービジュアル解禁
2023.12.15 17:00
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2023.12.15 17:00
アニャ・テイラー=ジョイとクリス・ヘムズワースが出演する2024年公開の映画『マッドマックス:フュリオサ』からティザービジュアルが解禁された。
石油も水も尽きかけた世界で、愛する家族を奪われ、本能だけで生きながらえている元・警官マックス(トム・ハーディ)と資源を独占しー恐怖と暴力で民衆を支配するイモータン・ジョーに反逆を企てるフュリオサ(シャーリーズ・セロン)の自由への逃走劇を描いた前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は世界中で大ヒット。辛口批評サイトのロッテントマトでは脅威の97%のフレッシュを獲得、第88回米アカデミー賞ではアクション作品としては異例のアカデミー賞作品賞候補となり、最多10部門ノミネート6部門受賞を果たした。その中でもクールで謎めいた姿の裏で、生きるために爆発するフュリオサの極限状態の本能は観るものを異常なまでに興奮させた。
最新作『マッドマックス:フュリオサ』ではそんなフュリオサの新たな物語が明かされる。シャーリーズ・セロンからフュリオサを引き継いだのは、『クイーンズ・ギャンビット』や『ラストナイト・イン・ソーホー』のアニャ・テイラー=ジョイ。繊細で痛みを抱えるキャラクターを力強い目と優美なルックスでパワフルな人間らしいキャラクターに昇華する演技力を持ち合わせ、今年大ヒットした『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』のピーチ姫の吹き替えも担当した。共演には『アベンジャーズ』シリーズで日本でも大人気のクリス・ヘムズワース。監督は1979年に公開された『マッドマックス』から『マッドマックス 怒りのデス・ロード』までの4作品の創始者であるジョージ・ミラーが務める。
舞台となるのは、世界の崩壊から45年後の世界。家族から引き離された若きフュリオサ(アニャ・テイラー=ジョイ)の、人生を懸けて故郷へと帰ろうとする“修羅の道”が描かれる。彼女はウォーロード・ディメンタス将軍(クリス・ヘムズワース)率いるバイカーの大群の手に落ち、荒地で戦いに明け暮れる男達と行動を共にしていくうちに、城塞都市に君臨するイモータン・ジョーと出くわすのだった。ディメンタス将軍とイモータン・ジョーの水、緑、石油、土地の覇権を巡る争いから、フュリオサの数々の試練と故郷への道を探す姿が描かれていく。
解禁されたティザービジュアルには『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でもおなじみ、“出陣”のためにエンジンオイルで目の周りを黒く塗った勇ましいフュリオサの姿が切り取られている。若きフュリオサの見つめる先には、一体何が映っているのか。ディメンタス将軍の腰元には銃と共にクマのぬいぐるみのようなものもあり、一体彼はどんなキャラクターなのか謎も深まる。そのほか、前作で悪役ながら強烈な存在感と圧倒的カリスマで多くのファンを魅了したイモータン・ジョーや、白塗りが印象的なイモータンの私設軍隊「ウォーボーイズ」などファンにはおなじみの面々も写されている。
さらに、US版予告初披露となったブラジルコミコンではアニャ、クリス、そしてミラー監督がステージに登場。ジョージ・ミラー監督は「フュリオサの物語は、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』撮影時からあったんだ。『怒りのデス・ロード』がうまく行けば、次は『フュリオサ』と考えていた。やっと、ここまで来たんだ」と本作が念願の企画であったことを告白。「今回のフュリオサの物語は『怒りのデス・ロード』の15年前を描いていて、色々な乗り物とか『怒りのデス・ロード』で見た多くのものが登場する。物語は、互いに戦うに値すると信じる主人公と敵対者を求めていくんだ。作品を見てもらえば、それがそこにあるという僕の意見に同意してくれると思う」と自信をのぞかせた。
若きフュリオサに大抜擢されたアニャは「アクションシーンを演じることにワクワクしました。監督から最初に、アクションを全部自分でやることに抵抗はないか、と聞かれたので、コーチをつけて欲しい、全部自分でやるからと答えました。スタントチームが温かく迎え入れ、段取りを丁寧に教えてくれたけど、あれは“荒っぽいライド”だった」と、興奮気味にコメント。クリスは「『マッドマックス』の物語はオーストラリアで生まれて、45年もの間語られてきた。僕は子供の頃、俳優になるずっと前に『マッドマックス』を観て、あの空間にいたいと思ったものです。興奮を求める、あのクリエイティブな旅に、あの混乱の世界の一部になりたいと思ったのを覚えています。今ここにこうして、この映画に関われたことは、夢が叶ったということなんです」と年季の入った『マッドマックス』ファンとして興奮を隠せない様子だった。