J・ディラ
2023.10.12 19:30
2006年に亡くなった伝説のヒップホップ・プロデューサー、J・ディラ。数々のヒップホップアーティストに影響を与え、史上最高のビートメーカーの1人としても知られている彼だが、弟でありラッパーのイラ・Jが音楽業界への不信感を語った。
彼は先日投稿した削除済みのInstagram動画で、兄のJ・ディラを利用しようとしているアーティストが多すぎると批判した。
「俺はこの業界に20年ぐらいいるけど、俺の兄の名前を利用しようとするだけじゃなくて、兄のビートを手に入れるために俺を利用しようとするやつらもいて、気持ち悪い。しかも業界や人々に失望するような下劣な方法で利用してくる。みんなは“J・ディラが好き”と公言してるやつを信じてるかもしれないけど、そいつらも兄の名を利用して親しく見せようとしているだけだ。でもそいつらは、兄のことなんて少しも気にかけていない」
“J・ディラが好き”と公言しているアーティストなども、兄の名を利用している人が多いと発言したイラ・J。彼は「兄のことを愛してるとか言っておきながら本当はただ金を稼ごうとしているだけのやつらの相手をするのが疲れたよ。お前らは汚い」と結論づけており、業界に対しての不信感が募っていることもコメントした。
生前のJ・ディラとも親しかったアーティスト、エリカ・バドゥも似たような発言をしており、「J・ディラはとても穏やかでシャイだった。多くの人が彼のスタイルをパクった。でも彼は許すだけではなく、優しいからみんなにプロデュースの手法を教えていた」と明かしていた。