主演作『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』への想い
憧れの映像美の世界で、久間田琳加が感じた“頼ること”の大切さ
2023.09.04 12:00
2023.09.04 12:00
年齢を重ねて友達を頼れるようになった
──先日大学卒業も発表されましたが、大学時代はどういう学生生活を送られていたんですか?
1年目の時はコロナがなかったので普通に通っていたんですけど、2~4年生の時はずっとリモート授業でした。……1年の時は茜みたいな感じだったかも。初日は大きい講堂で集まったんですけど、一番後ろ一番端の席に座りました。っていうのも、もうグループができてたんですよ! 今、SNSとかで友達を募ることが多くて、私は公式SNSしかないので(笑)「やばい、スタート完全に乗り遅れた」って感じでした。でも、その初日に同じ境遇の友達が横に座ってくれて、その子と4年間ずっと仲良くやってました。
──そんなエピソードがあったんですね(笑)。学業と夢、お仕事を両立する上での秘訣は何かありますか?
全然上手くなかったのですが……私もどっちかっていうと興味がある方にすぐ傾いてしまうので。でも昔の私だったらなんでも自分でどうにかしなきゃと思っていたと思いますが、年齢を重ねていくなかで友達を頼るっていうのも大事だなって思うようになりました。大学生活でも講義の話を友達から後々聞いたり(笑)、適度に周りを頼るというのが両立させるには大事かなって思います。
──友達を頼れるようになるまでどのくらい時間がかかりました?
仲良かった子がものすごいしっかりしてる子だったんですよ。勉強もちゃんとできるような子だったので、早めから頼っちゃってたかもしれない(笑)。むしろ「大丈夫? 単位足りてる?」みたいな感じで心配してくれてました。
──その友情はずっと続きそうですね。今でもオフの時には遊びに行かれたりも?
そうですね。出会った頃は私が表に出る仕事をしてるってことを知らなかったらしくて。それもあって距離が縮まるのが早かったんですよ。後にどうやら学校の友達から聞いてインスタ見たら「あれ本当だ、芸能やってる人なんだ!」みたいな感じだったらしくて(笑)。そんなところが私は心地良くてずっと仲良くしていました。
──安心しますよね。茜も1人の人間として見られることをちょっと怖がっているようなところもある役で。
確かに。ちょっと周りに合わせがちというか、自分の気持ちを持っててもそれを表現するのが怖くなっちゃうのもすごく分かりますね。
──頼るのはすごく勇気がいるところですよね。ところで、原作はご自身の趣味として公言されてる少女漫画ではなく小説でしたが、元々ご存知でしたか?
お話いただいた時に読ませてもらいました!
──読まれていかがでしたか?
映画よりも凝縮されてて、正反対の2人が後々気になる存在として惹かれていくのはドキドキもしたし、こういう始まり方の恋愛もいいなって思いました。
──久間田さん自身は今年に入ってから少女漫画原作の出演作が続いていますが、自分が登場人物になるのはどういう感覚ですか?
正直どっちの気持ちも分かるというか……「漫画の中だけだから!」って思う読者さんの気持ちも分かりますし、でも漫画好きだからこそ分かる気持ちがあるから、それを投影しながらいつも必死になって実写を演じていますね。でもお話をいただけるのはありがたいですし、嬉しいです。自分の趣味を仕事にできているのはやりがいを感じます。
──出てみて、漫画の読み方も変わったとかありますか?
どうですかね? 他の漫画は没頭して一読者として楽しんでます(笑)。
──出演後に読み返したりとかします?
します! 懐かしくなりたくて読んだりもします。でもその時はやっぱり違う目線が入っていて、演じた後は楽しみ方がまた変わってくるなって感じですね。
──ちなみに漫画好きになったきっかけの作品は?
最初は「ちゃお」がスタートだったかな……? その後に単行本買うようになっていったのがスタートだと思います。
──今後演じてみたいキャラクターはありますか?
キャラクター的には、青磁みたいな周りを巻き込む側の役とかやってみたいなって。今まで演じてきた役は、どっちかっていうと連れて行ってもらう側が多かったんですけど、青磁側の強い自分の気持ちがある役をやってみたいです。
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