2023.07.27 18:00
2023.07.27 18:00
12月8日(金)から15日(金)にスパイラルホールで開催される生誕60周年記念art show「松尾スズキの芸術ぽぽぽい」の全貌が公開された。
個展「松尾スズキの芸術ぽぽぽい」では若いころ絵を学んでいた松尾スズキが、生誕60年の節目にそもそもの原点に立ち返り、 “アート”という分野だからこそ見えてくるアクロバティックな世界を表現。ここでしか出会えない松尾の「マンガとアートの間の揺らぎ」を楽しむことができる。また、会場内の音声ガイドは松尾スズキ自身がナビゲートする。
また、個展に合わせて豪華イベントも実施される。10年前に挑戦した伝説のひとり芝居『生きちゃってどうすんだ』上映とスペシャルトークでは、日替わりトークゲストとして12月11日(月)に宮藤官九郎、12日(火)に江口のりこが参加する。
さらに、13日(水)と14日(木)には「松尾スズキトークセッション〜生きちゃってどうしよう60〜」と題して、松尾スズキと同い年の片桐はいり、ケラリーノ・サンドロヴィッチを迎えてお互いの歴史について語ったり、歌を歌ったりするトークセッションを繰り広げる。最終日の15日(金)は、司会・皆川猿時、立会人・池津祥子、伊勢志摩と共に、今まで松尾の身にふりかかった10大事件を振り返る。
松尾スズキ コメント
コロナ禍になって暇を持て余していたとき、20年ほど前にキャンバスに描いた中途半端な絵を部屋の隅に見つけ、暇つぶしにそれを完成させようと、ひさしぶりにアクリル絵の具を手にしたら、なぜだろう、止まらなくなって、次から次に絵を描き始めていました。
まだ物語を持たない登場人物たちが、躍り出てはポーズを決めるのです。それを筆でなぞっている感覚です。
最初は自宅に飾るつもりだったけど、もう、リビングに収まりきりません。だから、いっそ下手なりに、どこか小さなところで展示でもしようかなと思っていたら、なにかの拍子で気を失っている隙に、スパイラルホールでやることになっていました。
びびりはしますが、せっかく作ったんだから見せたいという欲望。
結局そこに立ち返っていくのだなと、痛感している松尾です。
芸術と商売のはざまでのたうち回ってきた松尾の絵は、マンガと美術のはざまで謎のポーズを決めまくっています。