洋画の吹き替えを務めるのは『シンデレラ』以来2回目
高畑充希が吹き替え版「バービー」に 憧れのグレタ・ガーウィグ監督作で主人公の声を担当
2023.07.06 07:00
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2023.07.06 07:00
8月11日(金)に全国公開される映画『バービー』の日本語吹き替え版声優として、高畑充希が主人公・バービー役に決定したことが発表された。
本作は、完璧でハッピーな毎日が続く「夢」のようなバービーランドで暮らすバービーとケンが、ある日完璧とは程遠い“人間世界〈リアルワールド〉”に迷い込み、本当に大切なものを見つけるドリームファンタジー。
バービーを演じるのは、『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』のマーゴット・ロビー。ケンを演じるのは、『ラ・ラ・ランド』でアカデミー主演男優賞にノミネートされた、ライアン・ゴズリング。監督は『レディ・バード』でアカデミー監督賞・脚本賞にノミネートされたグレタ・ガーウィグが務める。
高畑が洋画作品で吹き替えを担当するのは『シンデレラ』(2015年)以来2回目。様々な舞台やミュージカル、映画、ドラマで見せる演技力に加えて、かねてより本作の監督であるガーウィグが手掛けた『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2019年)がお気に入りだと公言してきたこともあり、映画『バービー』の持つ世界観を余すことなく表現できる唯一無二のキャストとしてバービー役をオファーされた。
そして、本国によるオーディションを経て正式にキャスティングが実現。ワーナー・ブラザースの米国本社の担当者は「(ボイステストでの)充希の声は素晴らしく、バービーの雰囲気にぴったりだった。完成した作品を見るのが今から楽しみだ」と大きな期待を寄せている。『シンデレラ』でも高畑を演出した、本作の日本語吹き替え演出担当の鍛治谷功も「8年前と変わらず、静かに役と向き合いつつも一瞬にして役をものにする鋭い感性をお持ちの方だと改めて思いました。不幸なシンデレラからスーパーハッピーなバービーへ思えば真逆の役柄ですが、今回も素晴らしい仕上がりになっていると思います。ちなみに私もグレタ・ガーウィグ監督のファンですが、そこに高畑さんが出演するのは一映画ファンとしてワクワクしますね!」と、高畑の演技に確かな手応えを感じていることを明かした。
高畑充希からコメントも到着している。
──オファーを聞いた時の感想と、ガーウィグ監督作品の魅力について
グレタ・ガーウィグ監督の作品が大好きで、手掛けた作品を拝見していたので、今回吹き替えキャストのオファーを頂いた時はすごく心躍りました。グレタ監督の映画は、どんなテイストの作品でも登場人物がすごくチャーミングで、女性らしいドライさやユーモアの加減もすごく素敵だし、映像もとても綺麗です。そんな彼女が“バービー”の映画を撮ることにまずびっくりして、映画館で観たい!と思っていた映画だったので、テンションが上がりました。一足先に映画も観させていただいたのですが、バービーという題材ですがキラキラした要素だけでなく「男女とは?」「生きるとは?」というところまで描かれていて、さすがだなと思いました。
──アフレコを振り返って、バービー役を演じる上で意識した点について
かつて子供の頃夢中で遊んでいたバービーを、大人になって自分が声で演じるとは考えてもみなかったので、すごく不思議な感覚です。アフレコをするのは数年ぶりだったのでめちゃくちゃ緊張しましたが、『バービー』は映画自体がすごく面白かったので、声を吹き込みつつ笑いながら観てしまいました。本作でのバービーは、みなさんが想像する、笑顔でキラキラしたイメージに加えて、気持ちが沈んだりダメダメになったり、ある意味でとても人間らしい、いろんな面が現れるキャラクターです。今回はそんなバービーのいろんな姿を演じられるように心がけました。実際に演じてみてすごく楽しかったです。
──マーゴット・ロビーのバービー役について
バービーを演じたマーゴット・ロビーは、いろんな作品で拝見していたのですが、本作もチャーミングで素晴らしかったです!劇中でバービーが箱に入るシーンがあるんですが、マーゴットがバービーにしか見えなくて、こんなに“実写化”が似合う方がい るんだなと思いました。バービーがどんどん変化していく様も素晴らしかったです。
──本作を観るとどんな気持ちになるか
バービーたちが住むバービーランドはとにかく可愛くて、キャラクターたちが次から次へと素敵なファッションに着替えていくところを見ると思わずショッピングに行きたくなるし、圧倒的にオシャレしたくなると思います。そうしてポップな気持ちになったかと思えば、一転して切ない気持ちにもなるし、ラストにはなんだか観ている側も強くなれたような気がしました。昔自分で持っていたり、お子さんが小さい頃遊んでいたりしたバービーを、もう一度箱から出したくなるような素敵な作品だなと思いました。