開幕を迎え作・演出の岩松了らキャストからコメントも到着
黒島結菜主演、井之脇海、松雪泰子ら出演『カモメよ、そこから銀座は見えるか?』舞台写真公開
2023.06.03 15:00
舞台『かもめよ、そこから銀座は見えるか?』より(撮影:渡部孝弘)
2023.06.03 15:00
M&Oplaysプロデュースの舞台『カモメよ、そこから銀座は見えるか?』が本多劇場にて開幕し、舞台写真が到着した。
本作は、2015年『結びの庭』(宮藤官九郎主演)、2016年『家庭内失踪』(小泉今日子主演)、2017年『少女ミウ』(黒島結菜主演)、2019年『二度目の夏』(東出昌大主演)など次々と話題作を発表し、高い評価を得てきたM&Oplaysと岩松了が定期的に行っている公演。舞台は人の気配が消えた年の瀬の銀座。早くに両親を亡くし肩を寄せ合って生きてきた兄弟が、銀座に現れた二人の若い浮浪者、そして、かつて父親の愛人だった美しい女性と出会う。それぞれのドラマが絡み合い、徐々に打ち解けてゆく“赦し”の物語が描かれる。
主演で物語の主軸となる、両親を亡くしひっそりと暮らす兄妹の妹・イズミ役には、黒島結菜。17年の『少女ミウ』以来6年ぶりの舞台出演となる。父の愛人に惹かれてゆく兄・アキオ役には、井之脇海。銀座の街にいる若い浮浪者・とみ役に、青木柚。同じく若い浮浪者・のぼる役に、櫻井健人。弁護士・田宮役に、本作の作・演出を務める岩松了も出演。さらに、かつて父親の愛人だった女性・葉子役には松雪泰子が出演するなど、幅広く活躍する個性豊かな出演者が贈る、濃密な会話劇がいよいよ開幕を迎えた。2023年6月3日(土)から6月25日(日)まで東京公演を行った後は、富山・大阪・新潟と全国へ巡演する。
作・演出・出演の岩松了とキャストのコメントも届いている。
作・演出/岩松了 コメント
今回の舞台はクリスマスが終わった年の瀬のお話。
かつて、自分たちの家庭を壊した父親の愛人をどうしても許せない妹と、その愛人の女性に惹かれてゆく兄。年末の銀座の街を舞台に、妹が彼女を赦していく過程と、街に浮遊する若い二人の浮浪者とのかかわりを通して、「悲惨なお話」と「心温まるお話」が交叉する、そんな物語を描こうという試みです。
今は6月なので季節的には真逆になりますが、年の瀬を懐かしむように楽しんでもらえたらと思います。どうぞご期待ください。
イズミ役/黒島結菜 コメント
『カモメよ、そこから銀座は見えるか?』開幕しました!
稽古をしていた1ヶ月間は私にとってあまりにも贅沢な日々で、もっと稽古をしたいという気持ちと、はやくみなさんに見てほしいという気持ちが入り混じっていました。
岩松さんの描く、鋭さもあり心地よい空間を、心強いキャストスタッフの皆さんと精一杯表現しています。
是非みなさんに楽しんでいただけたら嬉しいですし、これからみなさんと同じ時間を共有できることを心から楽しみにしています。どうぞご期待ください。
アキオ役/井之脇海 コメント
赦すってなんだろう、人と向き合うことってなんだろう、稽古の間、アキオとしてその問いに向き合ってきました。
答えなんて無いと思いますが、幕が上がっても問い続けたいと思います。
観てくださった方にもきっと、たくさん感じて、考えるきっかけになる舞台になってるはずです。
どう受け取ってもらえるのか、とても楽しみです!
千秋楽まで、その瞬間を生き抜きたいと思います。劇場でお待ちしています。
葉子役/松雪泰子 コメント
『かもめよ、そこから銀座は見えるか?』
いよいよ開幕となります。繊細な物語を丁寧に、紡いでいきたいと思います。
ガラスの様に繊細な世界を、是非劇場で体験して頂けますと幸いです。本多劇場でお待ちしております。