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ボディにはカート・コバーンの直筆メッセージも

ニルヴァーナのメンバー3人がサインしたカート・コバーンのギターがオークションに出品される

2023.05.04 17:30

Nirvana

2023.05.04 17:30

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1991年リリースの2ndアルバム『Nevermind』が世界で3,000万枚以上のセールスを記録した伝説的なバンド、ニルヴァーナ。1990年代に社会現象になったバンドのフロントマンであり、文化的アイコンでもあるカート・コバーンが破壊したギターが新たにオークションに出品されている。

「Julien’s Music Icons」オークションに出品されたのは、カート・コバーンが使用していた日本製のストラトキャスター。1990年前後に生産されたもののようで、白いピックガードとGOTOHのペグが使用されている。ニルヴァーナのメンバー3人によってサインされており、Screaming TreesのフロントマンMark Laneganに向けて、「こんにちはマーク!君の廃れたロックスターの友達、カート・コバーンより」との直筆メッセージも目立つ。

出典:https://www.julienslive.com/lot-details/index/catalog/454/lot/205635
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また、ネック・プレート部分にはカート・コバーンの幼少期の想像上の友人「Boddah」について、「Boddahは生きる」との文字が彫られている。ギターのヘッドは破壊されているが、Julien’sオークションによると楽器はまだ動作しているようだ。

出典:https://www.julienslive.com/lot-details/index/catalog/454/lot/205635

予想落札金額は800万円〜1,000万円ほどとなっているが、昨年の11月に出品されたカート・コバーンのサイン入りギターが約6,800万円で落札されたことからも、大幅に値段が上がることも想定されている。また、オークション史上最も高い金額で落札されたギターの1位と2位がカート・コバーンが過去に所有したものだったため、こちらのギターも多くのファンが入札することが考えられるだろう。

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ニルヴァーナ

アーティスト情報

カート・コバーン(vo,g)
デイヴ・グロウル(ds)
クリス・ノヴォゼリック(b)

ロッ ク・シーンにおいては未だ周辺地域でしかなかった米西海岸ワシントン州シアトルのインディ・レーベル、サブ・ポップから89年にシングル「ラヴ・バズ」で デビュー(当時のドラマーはチャド・チャニング)。同年、デビュー・アルバム『ブリーチ』発表。91年にメジャー・レーベル<デヴィッド・ゲフィン・カン パニー(DGC)>に移籍し、セカンド・アルバム『ネヴァーマインド』を発表。当時、ハード・ロックを含む全てのサウンドが、MTVやラジオでのオン・エ アに適する中高音域を強調した軽いサウンド・プロダクションになっていたが、ニルヴァーナとプロデューサーのブッチ・ヴィグはこの『ネヴァーマインド』で そんなセオリーを全く無視。パンキッシュなアティテュードを込めた歌詞と、確信犯的に中低音域を突っ込んだヘヴィ・サウンドを展開。しかもファースト・シ ングルの「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」は「hello, hello, hello, how low?(ハロー、気分は最低かい?)」というネガティヴなメッセージを放出する、業界の常識からすれば、<最低の>ファースト・シングルだった。した がってこのアルバムは、アメリカ国内での初回出荷数がわずか25,000枚足らず、しかもプロモーションのためのツアーもなし、という悲惨なスタートを切 ることになった。しかし関係者の予想は見事に裏切られる。「スメルズ〜」はラジオとMTVで爆発的なオン・エアを稼ぎ、全米のロック・キッズがあのフレー ズに合せてヘッド・バンギングした。それに呼応してアルバムが全米で300万枚以上のセールス、アルバム・チャートの1位を獲得。この大ヒットは、アメリ カのミュージック・シーンがそれまでずっと目をそむけてきた<重さ>、<暗さ>という要素を表舞台に引きずり出し、それまでのロックの文体を完全に破壊し てしまった。このアルバムを境にして、瞬く間に彼らのフォロワーが続々とシーンに登場し、世界中に<グランジ>の毒が撒き散らされることになった。 2011年現在、アルバムの全世界でのトータル・セールスは2,600万枚を超えている。

あっという間にカリスマ的な人気を獲得したニルヴァーナだったが、続く92年2月にカートがホールのリーダー、コートニー・ラヴと結婚 したのをきっかけに、バンドは一時期活動麻痺状態に。困り果てたDGCはその年末にサブ・ポップ時代のシングル曲による編集盤『インセスティサイド』を発 表し、急場をしのいだ。

翌93年には、ようやくカートの私生活のごたごたが落ち着き、バンドの活動が正常化。待望のサード・アルバム『イン・ユーテロ』を発表 し、米英で初登場1位を記録。ニルヴァーナの人気は浮動のものとなっていた。しかしこの頃から、インディペンデントでパンキッシュでありたいという欲求 と、自分のコントロールを離れてどんどん巨大化していくバンドと自分のイメージの間に生じたギャップに悩み始めたカートはドラッグに深くおぼれ始め、奇行 が目立ち始める。そして1994年3月頭には、興奮剤の過剰摂取による入院騒ぎを起こし(遺書が残されていた、という説がある)、4月には「精神的な障害 により自殺してしまう可能性が高まっている」という診断を下され、入院を強いられることになった。ところが関係者の心配をよそにカートはそこを逃げ出し、 失踪。4月4日に捜索願が出されたが、自宅のバスルームに閉じこもり、頭をライフルで打ちぬいたカートの無残な遺体が4月8日に発見された。この衝撃の死 によって、バンドは解散を余儀なくされた。

その後デイヴ・グロウルは自身のバンド<フー・ファイターズ>を結成し、現在も活躍中。またクリス・ノヴォゼリックも<スウィート 75>として活動を再開した。コートニー・ラヴは女優として映画『ナチュラル・ボーン・キラーズ』ほかに出演し、大好評を得る一方、ホールとして活動した が、現在はソロ活動中。

(引用)https://www.universal-music.co.jp/nirvana/biography/

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