2023.03.17 17:00
アレックス・“V-Man”・ヴェンチュレラ
2023.03.17 17:00
世界で最も有名なメタルバンドの一つとして知られている9人組バンドのスリップノット。1999年にリリースしたデビュー・アルバム『Slipknot』は200万枚のセールスを記録し、2006年にはシングル「Before I Forget」でグラミー賞を受賞している。2022年の9月には7thアルバム『The End, So Far』をリリースし、デビューから24年経つ今でも世界で絶大なる人気を誇っている。
2010年に急死したベーシストのポール・グレイの後任として2014年に加入したベーシスト、アレックス・“V-Man”・ヴェンチュレラ。彼は先日公開されたGuitar World誌のインタビューにて、飲酒をして酔っているときにオーディションの機会を手に入れたと明かした。
「俺は2014年にマストドンのギターテックを努めていて、“Soundwave Festival”に出演するためにオーストラリアから戻ってきたばかりだった。マストドンのトロイ・サンダースの弟であり、ベーステックのダロンと一緒にアトランタに泊まっていたんだ。そのとき、ダロンのガールフレンド宛にスリップノットのジム・ルートから電話があった。俺は2008年にCoheed and Cambriaのギターテックをやっていたときに、ジムと会ったことがあった。
ジムは俺に、“誰か良いベーシストの知らないか?”と訊いてきたから、俺は酔っ払いながら“俺やるよ! もしスラップベースとか必要だったら入れるぜ!”って笑いながら言ったんだ。一通り笑った後、ジムは“真面目に質問するけど、本当にやりたいか?”って訊いてきたから俺は“是非やりたいよ”と答えた」
その後、スリップノットのマネージャーにオーディションのために6曲覚えてくるように言われたV-Manは、6曲だけではなく、ポール・グレイのプレイを深く研究したようだ。
「6曲覚えてきてほしいと言われ、俺は“6曲だけじゃなくてもっとコピってやる!”って思ったんだ。そこからソファに座って、ポール・グレイの昔の映像やDVDを見て、なるべく知識を詰め込んだ。また、SikThのベーシストであるジェームズ・リーチにも手伝ってもらい、細かいところにも注目することを教わった。彼は、なるべく強くダウンピックをしないといけないと教えてくれ、それも練習した」
その後、無事に2014年にサポートメンバーを経て正式メンバーとなったV-Man。スリップノットで演奏する上で彼は、身体的に最も効率が良いプレイを探す必要があったと明かしており、「前まで強くピッキングしすぎて親指が腫れて痛かったけど、今はもっとコントロールが利いている」と明かした。
スリップノットは、4月1日(土)と2日(日)に「KNOTFEST JAPAN 2023」を開催することが決定している。