黒木瞳、大森立嗣、堀未央奈らの推薦コメントも到着
超一流の映画人たちのエゴとプライドがぶつかり合う『コンペティション』本編映像が公開
2023.02.17 15:00
©2021 Mediaproduccion S.L.U, Prom TV S.A.U.
2023.02.17 15:00
3月17日(金)より公開される映画『コンペティション』から本編映像が公開された。
本作はスペインを代表する俳優、ペネロペ・クルスとアントニオ・バンデラスが母国の映画で共演を果たし、現代映画界を爽やかに皮肉った業界風刺エンターテイメント。監督は『ル・コルビュジエの家』、『笑う故郷』など、スタイリッシュな映像とシニカルなユーモアで構築された独自の世界観を誇る映像作家ガストン・ドゥプラットとマリアノ・コーン。本作では、知られざる映画製作の過程や、裏側で本当に繰り広げられているかもしれない天才監督と人気俳優2人の三つ巴の戦いを臨場感あふれる手法で描く。
個性的でわがままな女性監督には、アカデミー賞助演女優賞を獲得した経験をもつクルス、うぬぼれたスター俳優には、ハリウッドを始め国際的に活躍しカンヌ国際映画祭で主演男優賞を受賞したスペイン人俳優のバンデラス、老練な舞台俳優には、『笑う故郷』でベネチア国際映画祭最優秀男優賞を受賞したアルゼンチンの大御所俳優オスカル・マルティネスがそれぞれ扮する。世界中から評価を受ける演技派大物俳優陣が意地の悪い役柄をド直球に演じ、全力の小競り合いを華麗なドラマに仕立て上げる。
公開された本編映像は、映画監督、映画スター、一流舞台俳優の3人が集まって行われる台本の読み合わせのシーン。読み合わせとは、製作準備の初期段階で行われる稽古のひとつで、この作業からセリフの発音やキャラクターの感情、関係性を確認するなど、様々な目的のために行われる。しかしエゴの強い3人が集まると、この初歩的な段階ですら難解な作業になってしまう。
数々の映画祭で高い評価を受け、波に乗っている新進気鋭の監督であるローラ(ペネロペ・クルス)は、世界で活躍する映画スターのフェリックス(アントニオ・バンデラス)と、主に舞台で活躍する名優イバン(オスカル・マルティネス)の2人を招集し、台本読み合わせを行う。手慣れた様子で始まった読み合わせだが、シーン1の二言目のイバンのセリフ「こんばんは」で急停止。業界で長らく活躍する大俳優に向かって遠慮なくやり直しをさせるローラの気迫に、場は凍り付く。
また、本作を一足先に観た各界著名人からの推薦コメントも到着した。
著名人コメント一覧
黒木瞳(女優/映画監督)
こんな映画見たことない!
俳優陣の最高のパフォーマンスが、クオリティの高い脚本演出に見事な華を咲かせている。業種が同じだけに、何度、にやけたことか……。
大森立嗣(映画監督)
映画人が情けなくて、カッコ悪くて、笑っていたんだけど、やっぱり日本映画にも思い当たる節が多々あって、最後はズドーンとくらいました。おもしろっ!
堀未央奈(女優)
作品を作っていくスピード感が心地よく、共感する部分や逆に笑ってしまうくらいにぶっとんだシーンもあり、時間があっという間でした!
辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)
ラテンの情熱が暴走し、ぶつかりあったところに生まれるシュールな笑い。ピュアで真剣なスペインの映画人の姿に感情を揺さぶられます。
中村真夕(映画監督)
映画に魅了され、狂わされた映画人たちの愛すべきコメディ。万国共通、良くも悪くも、映画は作り手の人生を狂わせます。
森迫永依(女優)
本当にこんなことがあったらどうしよう? と見ているこちらが気まずくなるような、笑えないのに笑ってしまう空間。主演陣の人間臭さ溢れる演技に脱帽です。
瀬戸あゆみ(モデル/Dear Sisterhood ディレクター)
シニカルでシュールなコメディ。(でも、きっとこうやって定義づけられるのも監督は嫌がるかな。なんて。)魅せられる演出と演技で、引き込まれてあっという間に観終わってしまった。映画の終わり方も印象的ですき。
エンターテイメントには虚構が存在する。
そんなことを、散りばめられた皮肉が考えさせてくれる。