2023.01.11 11:00
©️2023 映画『あつい胸さわぎ』製作委員会
2023.01.11 11:00
2023年1月27日(金)から公開される映画『あつい胸さわぎ』から本編映像が公開された。
演劇ユニットiakuの横山拓也氏が作・演出を務め、各所で大きな話題を呼んだ傑作舞台「あつい胸さわぎ」を、上海国際映画祭アジア新人賞を受賞したまつむらしんご監督と『凶悪』(2013年)で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した脚本・髙橋泉とのタッグで映画化した本作。“若年性乳がん”と“恋愛”をテーマに、揺れ動く母娘の切実な想いを繊細さとユーモアを持って描いている。主人公・千夏役には、ドラマ『ドラゴン桜』(TBS/2021年)などで注目を集める若手女優・吉田美月喜、そして千夏の母親役を常盤貴子が演じる。他にも、奥平大兼、前田敦子、佐藤緋美ら実力派キャストが結集。
この度公開されたのは娘の千夏(吉田美月喜)と母の昭子(常盤貴子)の親子の衝突を捉えた本編シーン。小説家を目指して芸大に通う千夏は、授業で出された創作課題「初恋の思い出」の事で頭を悩ませている。千夏の初恋の相手は、同じ地元の小・中学校の幼馴染、光輝(奥平大兼)で、大学で光輝と再会した千夏は、再び自分の胸が踊り出すのを感じ、その想いを小説に綴っていくことにする。一方、母の昭子も、職場に赴任してきた木村基晴(三浦誠己)の不器用だけど屈託のない人柄に惹かれはじめており、20年ぶりにやってきたトキメキを同僚の花内透子(前田敦子)にからかわれていた。
しかし、ある日千夏の部屋で “乳がん検診の再検査”の通知を見つけてしまう。“若年性乳がん”という現実を突きつけられ、戸惑い、不安が募る千夏と昭子。さらに二人のそれぞれの恋は、思わぬ形で終わりを迎えることに。そんな矢先、昭子は千夏の部屋で、千夏が書いている小説を見つける。母親にだって打ち明けられない“恋愛”や“性”、“病気”に対する想いを赤裸々に綴った小説を昭子に読まれてしまったことで、恥ずかしさと自身の境遇の惨めさ、さまざまな感情が入り混じり、千夏は怒り、泣き叫ぶ。昭子もまた、千夏が自分に内緒で一人暮らしを考えていたことに、苛立っていた。