沖縄を舞台に性的暴行事件の真相を追う
松岡茉優×宮本エリアナW主演『連続ドラマW フェンス』 主題歌はAwichの「TSUBASA」
2022.12.29 10:00
2022.12.29 10:00
脚本家・野木亜紀子の新作オリジナルドラマ『連続ドラマW フェンス』が、2023年3月19日(日)午後10時からWOWOWプライムで初回放送、WOWOWオンデマンドで配信されることが決定。主題歌を女性ラッパーのAwichが担当することが発表された。
ドラマ『アンナチュラル』(2018年)、『MIU404』(2020年)、映画『罪の声(塩田武士原作)』(2020年)等、 社会派エンターテインメント作品を数多く生み出した脚本家・野木亜紀子が手掛けた本作。
雑誌ライターの小松綺絵(松岡茉優)は、米兵による性的暴行事件の被害を訴えるブラックミックスの女性・大嶺桜(宮本エリアナ)を取材するために沖縄へ向かう。桜の供述には不審な点があり、事件の背景を探る必要があった。米軍基地の門前町・通称コザを訪ね、観光客を装って桜に接近。桜の祖母・大嶺ヨシ(吉田妙子)が沖縄戦体験者で平和運動に参加していることや、父親が米軍人であることを聞く。そして、綺絵が都内のキャバクラで働いていた頃の客だった沖縄県警の伊佐兼史(青木崇高)に会い、米軍犯罪捜査の厳しい現実を知る。やがて、沖縄の複雑な事情が絡み合った“ある真相”にたどり着く。
主題歌は、Awichが今年5月にリリースした「TSUBASA feat. Yomi Jah」。50年前までアメリカの国土だった沖縄はその歴史ゆえに抱える様々な問題や感情、独自のミックスカルチャーを有している。同曲にはAwichの娘でミックスのYomi Jahも参加しており、島が内包する混沌の中で育つ子供たちに向けて、自分たちがどう生きるかを見つけて大きく羽ばたいてほしいというメッセージが込められている。こういった背景がドラマで描こうとしている世界観とシンクロしていることから、Awichにオファーしたところ主題歌への起用が実現した。
劇伴音楽チームには、映画『竜とそばかすの姫』で今年日本アカデミー賞で最優秀音楽賞を受賞した岩崎太整が参加した。岩崎の発案で沖縄の才能溢れる若手音楽家たちに劇伴音楽を依頼することになり、Awichとともにチームを編成。沖縄の島唄を幅広く現代に表現し続けるアーティスト・邦子、ドラマの舞台となるコザを拠点にダブエンジニア兼DJとして活躍するHARIKUYAMAKU、沖縄出身の新鋭のピアニスト・諸見里修、沖縄在住の期待のラッパーでトラックメーカーのLeofeelが集結した。沖縄のミュージシャンたちが本作のリアリティを高めていくとともに、沖縄の音楽カルチャーを本土に、世界に発信していく。
今回、主題歌入りの特報映像も解禁された。「TSUBASA feat. Yomi Jah」と共に、舞台となる沖縄の美しい情景と物語の一端が垣間見える仕上がりになっている。
ヒップホップアーティスト Awich コメント
色んな事に翻弄されながらも強く生きる故郷沖縄の人たちを想って書いた歌「TSUBASA」と沖縄をテーマにした映像作品「フェンス」が共に世に発信されることで、より多くの人達にそれぞれの想いが伝わる事を願っております。またこの作品を観て下さる方々には、現在の沖縄が抱える問題を知るだけでなく、これからの沖縄の未来を一緒に考えてもらえる機会になれば私も嬉しいです。
音楽プロデューサー 岩崎太整 コメント
「本当の沖縄を描きたいんです。」本作のプロデューサーから相談を受けた時に、開口一番そう言われました。 青く広大な海と温暖な気候、そして温厚で優しさに溢れる人々。 沖縄はいつも暖かく出迎えてくれるけれど、表層の姿しか触れたことのない私が、音楽で「本当の沖縄」に寄与することが出来るだろうか。しばらく逡巡したのち、全く新しいチームを作ることに決めました。Awichさん達の力添えもあり、四人の素晴らしい作曲家を選定することが出来ました。 そして、音楽を彼らに託して私はサポートに回る旨を伝えました。沖縄に生まれ、沖縄で過ごした四人の作家は、過去の、現在の、未来の沖縄を知る人達です。 彼らが作り上げる「本当の沖縄」に根ざした音楽を物語と共に是非楽しんで下さい。