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COLUMN

ヒップホップで社会を生き抜く! 第10回

クリスマスがテーマのヒップホップ曲を紹介、今年のクリスマスはヒップホップで盛り上がろう!

2022.12.18 17:00

RUN DMC - Christmas In Hollis (Official HD Video)

2022.12.18 17:00

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11月のサンクスギビングやブラックフライデーセールなどの行事が終わり、今年もクリスマスの季節がやってきた。街や飲食店ではクリスマスソングが繰り返し流れ、世間はクリスマスムード一色となっている。もちろんクリスマスソングが大好きであっても、繰り返し流れていたらキツいという人もいるだろう。当コラム『ヒップホップで社会を生き抜く!』の第10回では、クリスマスムードを感じていたいが、街中で流れる定番クリスマスソングを繰り返し聴くのが疲れたというヒップホップファンに、クリスマスヒップホップソングをいくつか紹介したい。

リュダクリス「Ludacrismas」

2007年に公開されたクリスマスコメディ映画『Fred Claus』のサウンドトラックに収録されている楽曲。リュダクリス本人もこちらの映画に出演しており、「クリスマスに欲しいものは前歯の金のグリルだ」とラップしている。

タイラー・ザ・クリエイター「You’re a Mean One」

ミニオンズシリーズを手掛けたIlluminatonによる2018年の映画『グリンチ』。原作は1957年発表のドクター・スースの児童文学『いじわるグリンチのクリスマス』であり、1966年のテレビスペシャル番組『How the Grinch Stole Christmas!』、2000年の長編映画『グリンチ』に続き映像化は3度目。サウンドトラックは『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』などを手掛けたダニー・エルフマンが担当しており、タイラー・ザ・クリエイターが挿入歌を務めている。

Ying Yang Twinz「Deck Da Club

1997年に結成されたアトランタのヒップホップデュオ。リル・ジョンと共にクランクを世に広めた存在として知られており、「Get Low」「Salt Shaker」「Wait (The Whisper Song)」などで知られている。クリスマスにクラブに札束持っていき、ばらまくぜ」というリリックが印象的だ。

スヌープ・ドッグ「Santa Claus Goes Straight To The Ghetto

スヌープ・ドッグ、ダズ・ディリンジャー、ネイト・ドッグ、トレイ・ディー、バッド・アズによるクリスマスソング。貧民街でのクリスマスの過ごし方、そして自身がサンタになり貧民街にプレゼントを持っていく内容となっている。

Hopsin「Hell’s Carol」

インディペンデントアーティストとして絶大な人気を誇ったHopsinによるクリスマスソング。今でも多くのアーティストにカバーされる「Carol of The Bells」をヒップホップアレンジしたトラックになっている。

ゴーストフェイス・キラー「Ghostface X-mas」

ウータン・クランのゴーストフェイス・キラーによるクリスマスソング。こちらも上記のHopsinの曲と同じく「Carol of The Bells」をサンプリングしている。大切な人たちにギフトを買って、還元しようというリリックにはゴーストフェイス・キラーのクリスマススピリットが込められている。

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まだまだある、クリスマスを題材にしたヒップホップソング

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スヌープ・ドッグ

アーティスト情報

1972年LAはロング・ビーチ生まれ。ギャングの一員として荒涼とした幼少期を過ごしてきたスヌープ・ドッグ(当時スヌープ・ドギー・ドッグ)が、ラッ プに専念しようと91年にネイト・ドッグ、ウォーレン・Gと共にクリーク213を結成。西海岸の首領(ドン)=ドクター・ドレーに見出され92年「ディープ・カヴァー」でレコード・デビューを果たす。その後、ドクター・ドレーの歴史的ソロ・アルバム『クロニック』に大々的にフィーチャーされ、大きな注目を 集める。全編ドクター・ドレーの制作のもと、彼のインタースコープ傘下のレーベル=デス・ロウから満を持してリリースされたデビュー・アルバム『ドギー・ スタイル』(’93)は西海岸のギャングの生き様をリアルに描き、強烈な世界観を提示、驚異的な大ヒットを記録。瞬く間にアメリカを代表するラッパーとな る。その後、名前をスヌープ・ドギー・ドッグからスヌープ・ドッグに変更するもレーベル内の紛争に巻き込まれEMI傘下のノー・リミット・レーベルに移籍、多数のプロデューサー/ラッパーたちとの交流を深めながらコンスタントにアルバムをリリースし、常にシーンのトップ街道を突き進む。特にファレル・ ウィリアムスとのコラボレーション・アルバム『Paid tha Cost to Be da Bo$$』発表後の突き抜け具合は、目を見張るモノがある。再びインタースコープ傘下のゲフィン・レーベルに移籍後も、『R&G(リズム&ギャングス タ):ザ・マスターピース』と06年末の『ダ・ブルー・カーペット・トリートメント』と壮大なスケールのアルバムを立て続けに発表。唯一無二のヴォイスと フロウのラップ・スタイルはすでに孤高の粋にすら入っている。また音楽活動での後進の育成はもちろん、自身のバスケット・ボール・チームを通じた地域社会 の活性化、ハリウッド界への進出なども精力的に行い、その発言、行動には大きな注目が常に集まっている。

(引用)https://www.universal-music.co.jp/snoop-dogg/biography/

リュダクリス

アーティスト情報

本名クリストファー・ビッグス。1977年生まれ、シカゴ出身。
リュダクリスの名は、[ludicrous] (「馬鹿げた」「滑稽な」の意)とファーストネームのクリスを掛けたものだという。幼少のころから音楽に囲まれ、 プロのアーティストを志していたリュダクリスは、ジュニアハイスクールのころにはラウドマウス・フーリガンズなるMCユニットを結成。 12歳でアトランタに移住後も、クラブでマイクを握ったり、タレント・ショウにエントリーしたりと精力的な活動を展開する。

 その後、地元のヒップホップ・ステイション=HOT97.5に出入りし、ナイト・ショウの一部を任されるようになり、 同局の人気プログラム『In The Lab With DJ Nabbs』のホストを務めるDJナブスのアルバム『In The Lab With DJ Nabbs The Live Album』 (1998年)では、ジャギド・エッジと共に”Is It You?”へ参加する幸運に恵まれた。 同じ1998年にはティンバランドのソロ・アルバム『Tim’s Bio』収録の”Fat Rabbit”にもフィーチャーされたりと、 業界内におけるリュダクリスの評価はじわじわと高まっていくことになる。

 2000年5月にはスタジオ・ワークで貯めた資金を元に、自ら興したディスタービング・ダ・ピース・エンターテインメントより デビュー・アルバム『Incognegro』をリリース。1stシングルの”What’s Your Fantasy”はHOT97.5で月に500回はプレイされ、 結果、アルバムは地元だけで3万枚もの売り上げを記録した。この動向を見たメジャー・レコード各社は早速リュダクリスに アプローチ。激しい争奪戦の末、新設されたデフ・ジャム・サウスが見事契約を勝ち取り、2000年、レーベル第1弾アーティストとして 『Incognegro』の新装盤となる『バック・フォー・ザ・ファースト・タイム 』をリリース。 “What’s Your Fantasy”や”Southern Hospitality”のシングル・ヒットを生んだ同作は全米アルバム・チャート初登場4位を記録し、300万枚のセールスを突破。 2001年にはミッシー・エリオット”One Minute Man”やマライア・キャリー”Loverboy”のリミキサーに抜擢されたり、客演仕事でも引っ張りダコになったリュダクリス。 サウンドトラック『ラッシュアワー2』のリード・シングルにも彼の”Area Code”がチョイスされる。 

2001年リリースの2ndアルバム『ワード・オブ・マウフ』からは「エリア・コード」、「ロール・アウト」や「ムーヴ・ビッチ」等が次々とUSラジオ、また世界中のクラブでヒットし、400万枚のセールスを突破。徹底した”おバカ”キャラ、天才的なライムは他MCの追随を許さないが、社会的貢献にも積極的に参加している。2000年末、貧困に悩む子供達への奨学金をメインとするLudacris Foundationを設立。02年リュダクリスが某清涼飲料水会社のCM出演に決定していたところ”青少年に悪影響を及ぼす”という某有名ニュース・キャスターの意見で急遽一方的に不採用とされた件で、リュダクリスの指示で03年2月その飲料水会社が慰謝料として100万ドルをこの基金に寄付した話は有名。

(引用)https://www.universal-music.co.jp/ludacris/biography/

タイラー・ザ・クリエイター

アーティスト情報

1991年3月6日生まれ。米カリフォルニア州出身のラッパー、ソングライター、音楽プロデューサー、デザイナー、映像作家。本名はタイラー・グレゴリー・オコンマ(Tyler Gregory Okonma)。
2007年、ホッジィ、レフト・ブレイン、ケイシー・ヴェジーズらと共にオルタナティブ・ヒップホップ・グループ「オッド・フューチャー」を結成。2008年11月にデビュー・ミックステープ『ザ・オッド・フューチャー・テープ』をセルフリリースした。
2009年12月、タイラーは初のソロ・ミックステープ『バスタード』をセルフリリース。同ミックステープはピッチフォーク・メディアによる2010年のトップアルバムリストにおいて32位にランクインするなど注目を集めた。
2011年5月、1stアルバム『ゴブリン』で世界デビューを果たし、全米チャート初登場5位を獲得。アルバムに先行して発表した「ヨンカーズ」のミュージックビデオではゴキブリを食べるなどの過激な描写が注目を集め、MTVビデオ・ミュージック・アウォードで最優秀新人賞を受賞した。又、同年、オッド・フューチャーとしてサマーソニックに出演するため初来日を果たす。
2013年4月、2ndアルバム『ウルフ』をリリースし、全米チャート初登場3位を獲得。同年、ソロ名義では初となる来日公演を恵比寿リキッドルームと横浜ベイホールで行った。その後、ソロアーティストとしてTイン・ザ・パークやグラストンベリーにも出演し、1年を通してツアーを続けた。
2015年4月、ファレル・ウィリアムス、カニエ・ウエスト、リル・ウェインら豪華ゲストが参加した3rdアルバム『チェリー・ボム』をリリースし、全米チャート初登場4位を獲得。同年9月には二度目の来日公演を行った。
2017年7月、4thアルバム『フラワー・ボーイ』をリリース。よりメロディに焦点を当てたジャズを多用したサウンドを実験的に取り入れたことで、それまでの作品とは対照的なものとなり、ピッチフォーク・メディアが2017年のベストアルバムリストにおいて第8位、コンプレックスが第6位に選出するなど、批評家からキャリア史上最高の評価を得た。それまでの自身最高位を更新する全米初登場2位を獲得し、第60回グラミー賞の最優秀ラップ・アルバムにノミネートされた。同年10月には3度目となる来日公演を恵比寿リキッドルームで敢行し、深夜という時間のライブではあったが即日完売するなど大盛況となった。
2019年5月、5thアルバム『イゴール』をリリース。アルバムには初めてタイラー自身の歌声がフィーチャーされており、R&B、ファンク、ラップ、ネオソウルが雑然と混ざりあう作風となった。キャリア史上初となる全米チャート1位を獲得し、第62回グラミー賞では念願の最優秀ラップ・アルバム賞を受賞した。また、イギリスのブリット・アワードではインターナショナル男性ソロアーティスト賞を受賞した。
2021年6月16日、突如として新曲「ランバージャック」をリリースし、その翌日には6thアルバム『コール・ミー・イフ・ユー・ゲット・ロスト』を6月25日に緊急リリースすると発表した。

(引用)https://www.sonymusic.co.jp/artist/tylerthecreator/profile/

NY・クイーンズ出身。DJのジャム・マスター・ジェイ(ジェイソン・ミゼル)、MCのRun(ジョセフ・シモンズ)とD.M.C.(ダリル・マクダニエルズ)の3人組。ヒップホップ黎明期の80年代初頭より「オレンジ・クラッシュ」という名で活動を開始し、1982年にRun-D.M.C.に改名。1983年にProfile Recordsより「イッツ・ライク・ザット」でデビュー。翌年のファースト・アルバム『Run-D.M.C. 』は、ヒップホップ・アルバムとして初のゴールド・ディスクを獲得。1985年には出演した映画『クラッシュ・グルーヴ』も公開された(日本未公開)。1986年、エアロスミスのヒット曲をそのまま使った「ウォーク・ディス・ウェイ」は全米4位となる大ヒットを記録。サンプリングではなく、エアロスミスのスティーヴン・タイラーとジョー・ペリー本人がレコーディングに参加、ビデオにも出演して話題を呼んだ。当時彼らが好んで着用していたアディダスのスニーカーやカンゴールのハットはファッションとしても一世を風靡した。その後もリリースを重ねていたが、2002年にジャム・マスター・ジェイが射殺されるという衝撃的な最期を遂げ、グループとしての活動は休止した。
2009年には「ロックの殿堂入り」を果たし、2016年にはグラミー賞ライフタイム・アチーヴメント(功労賞)を受賞している。(2016年1月)

https://www.sonymusic.co.jp/artist/RunDMC/profile/

バスタ・ライムス

アーティスト情報

ニューヨーク発新世代ヒップホップ・ユニット=リーダース・オブ・ニュー・スクーのメンバーとして91年デビュー。その後『ザ・カミング』で96年ソロ・デビュー(シングル「ウー・ハー!!」はラップ・チャート7週連続1位という歴史的なヒット、曲となる)、以降7枚のアルバムをリリースし、今作で9枚目のアルバムとなる。ミュージック・シーンのカリスマ=ジミー・アイオヴィンに噛み付き自らインタースコープを去ったバスタ。彼にまとわりつく世間のB.S.=「デタラメ」を克服し、今回はお前達のB.S.に付き合ってやると言わんばかり3年の歳月をかけて完成させたこのアルバムは、成長を遂げた奥深い内容に仕上がっている。バスタと言えば最上無二のキャラの持主。今作もパワー溢れるリリックは炸裂マチガイなし!!

DMX=Dark Man X、本名アール・シモンズ。メリーランド州のボルチモアに生まれ、
以後ニューヨーク市ヨンカーズへ。ラフ・ライダーズの中心人物としてシーンに登場、
98年に『イッツ・ダーク&ヘル・イズ・ホット』でソロ・デビューを果たし、いきなり全米初登場1位!を記録する。
同じ98年に発表された2ndアルバム『フレッシュ・オブ・マイ・フレッシュ、ブラッド・オブ・マイ・ブラッド』、
3rdアルバム『…そしてXが残った』も数々のヒット曲を生み出し、前作『ザ・グレイト・ディプレッション』(’01)で4作連続しての全米初登場1位!を記録する。一方、俳優としても活躍:ハイプ・ウィリアムス監督作『BELLY』(’98)、『ロミオ・マスト・ダイ』(’00)、スティーヴン・セガールとの共演作『DENGEKI』(’01)、ジェット・リーとの共演作『ブラック・ダイヤモンド』で準主演を務め、昨年は初主演となる『NEVER DIE』でさらに演技にも磨きをかけている。5thアルバム『グランド・チャンプ』(’03)も全米初登場1位!と過去に出した作品はすべて全米1位獲得している驚異の記録を作るHIP HOP最強タイトル保持者である。

(引用)https://www.sonymusic.co.jp/artist/DMX/profile/

アウトキャスト

アーティスト情報

アンドレ(アンドレ・ベンジャミン)とビッグ・ボーイ(アントワン・パットン)の2人は1993年、ヒップホップとサザン・ソウルを融合させ、サンプリングと生楽器演奏をミックスしたスロウ・ライドな「Player’s Ball」で第一歩を飾った。もともとは『A LaFace Family Christmas』からのシングルとしてカットされたこの曲だったが、そのインパクトはまずヒップホップ・シーンで爆発、一気にアウトキャストの名を知らしめ、彼らのクルーであるダンジョン・ファミリーにも名声をもたらした。LaFace Recordsはこのシングルのヒットによりアウトキャストのアルバム・リリースを決定、そうして完成したファースト・アルバム『Southernplayalisticadillacmuzik』(1994年)からは「Ain’t No Thang」「Git Up, Git Out」などがヒットし、アトランタのヒップホップ・シーンは一気に熱くなっていった。

 そんなファースト・アルバムの大成功に続いて彼らはセカンド・アルバム『ATLiens』(1996年)をリリース。アトランタ(ATL)とエイリアンをあわせた造語をタイトルとしたこのアルバムで彼らは音楽を作るということにおいて非凡なものを持っていることを証明した。前作の成功にとらわれず、次に彼らはジョージ・クリントンがつくりだした『Mothership Connection』や『Dr. Funkenstein』と並ぶヒップホップ・ジェネレーションによるファンク・オデッセイを作り上げ、「Elevators」といったシングルをヒットさせ、ヒップホップにおいてアウトキャスト、そしてアトランタという名前を完全に定着させたのだ。

 サード・アルバム『Aquemini』(1998年)は2人の星座である水瓶座(Aquarius)と双子座(Gemini)を掛け合わせた13番目の星座という造語タイトル。米Source誌において最高の栄誉である「マイク5本」を獲得したこのアルバムは双子座(詩人/教師など)のアンドレと水瓶座(勝負師/詐欺師など)のビッグ・ボーイという2人のバランスがそのままに反映され、「Rosa Parks」「SpottieOttieDopaliscious」などがヒットした。

 彼らの人気・知名度が本格的にジャンル・国境を越えたのが4枚目のアルバムの『Stankonia』(2000年)だ。米軍のイラク侵攻を予見したような衝撃的な「B.O.B.(Bombs Over Baghdad)」に続いてカットされた「Ms. Jackson」は彼らにとって初の全米シングル・チャートNo.1を記録。MobyやEminemらとともに全米・ヨーロッパでスタジアム級ツアーを敢行した彼らはヒップホップ・ファンだけにとどまらず、ロックやビッグ・ビートのファンからも愛される類まれなグループとなり、2001年には初のベスト・アルバム『Big Boi And Dre Present…Outkast』をリリース。新曲として収録された「The Whole World」はグラミー賞でもパフォーマンスされ大絶賛。

 5枚目のアルバム『Speakerboxxx/The Love Below』(2003年)はこれまで以上の成功をもたらす。アンドレとビッグ・ボーイというそれぞれ強烈な個性を尊重し、アルバムはビッグ・ボーイによる『Speakerboxxx』とアンドレによる『The Love Below』の2枚組という過去に例をみない試みがなされた。先行カット「Ghettomuzik」はそのユーロビートともとれる想像をはるかに超えたサウンドでファンの度肝を抜き、続くアンドレのシングル「Hey Ya!」は見事全米シングル・チャートNo.1を獲得、ビッグ・ボーイの「The Way You Move」と並んで8週連続シングル・チャート1,2位独占というビートルズを上回る記録を樹立、「The Way You Move」もNo.1となりまさに社会現象となった。2004年のグラミー賞ではアンドレが「Hey Ya!」を、ビッグ・ボーイが「The Way You Move」をそれぞれパフォーマンスする、という異例の扱いで登場、見事「Album Of The Year」他3部門を受賞。

 その後アンドレは俳優業にも本格的に乗り出し、「Be Cool」「Four Brothers」「Revolver」といった話題作に出演。ビッグ・ボーイもレーベル、パープル・リボンを設立するなどそれぞれの活動を続けてきたが、2006年いよいよ新作『Idlewild』が完成する。同時に2人で主演した同名映画もユニバーサル・ピクチャーズの配給で全米公開が決定。1930年代の南部の街、アイドルワイルドを舞台にピアノプレーヤーとクラブのオーナーのストーリーを描いた作品で監督は「Hey Ya!」などのビデオを監督したブライアン・バーバー。

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