阿部サダヲ、間宮祥太朗、吉田羊らのコメントも到着
松尾スズキ作舞台『ツダマンの世界』本日開幕、昭和初期を感じさせる舞台写真が到着
2022.11.23 18:00
2022.11.23 18:00
本日11月23日(水・祝)からBunkamuraシアターコクーンにて上演される舞台、COCOON PRODUCTION 2022『ツダマンの世界』より、舞台写真と出演者からのコメントが到着した。
本作の作・演出を務めるのは、シアターコクーン芸術監督の松尾スズキ。松尾が2年ぶりに手掛ける本作では、太宰治や井伏鱒二の関係に着想を得て、日本の昭和初期から戦後を舞台に、主人公「ツダマン」を取り巻く人々の濃密な愛憎劇を描く。今回松尾は作・演出のみならず、劇中に登場するオリジナル楽曲の作曲を自ら手掛けており、全編にわたる作曲を自らが手掛けるのは初の試みとなる。
作中で文壇の最高峰である「月田川賞」を目指しながら、押しかけ弟子や周囲の人々に翻弄される主人公・ツダマンこと、小説家・津田万治を演じるのは、阿部サダヲ。佐賀の豪商の息子で、ツダマンに弟子になりたいと志願するやっかいだが憎めない弟子・長谷川葉蔵には間宮祥太朗。この物語の語り部となる女中・オシダホキには江口のりこ。葉蔵の世話係・強張一三には、村杉蝉之介。劇団員で歌手志望の津田の愛人・神林房枝には笠松はる。葉蔵と関係を持とうとする謎の文学少女・兼持栄恵には見上愛。ツダマンの友人の小説家・大名狂児には、皆川猿時。そして、戦争未亡人であったが、大名の勧めで津田万治に嫁ぐ妻・津田数には吉田羊。さらに町田水城、井上尚、青山祥子、中井千聖、八木光太郎、橋本隆佑、河井克夫ら個性と魅力あふれる俳優陣が集結。
なお、今回チケットが購入できなかった方やもう一度公演を楽しみたい方などへ向け12月7日(水)の18:00公演のライブ配信が決定。また、本日開幕を迎えた松尾スズキと出演者からのコメントも届いている。
松尾スズキ
みなさま、お元気ですか。2年ぶりの新作です。もっとばんばん新作を書き飛ばしていた時期もありましたが、もはや、これぐらいのペースになってしまった松尾です。だからこそ、一作一作大事に仕上げてまいります。いっぱい本を読みました。昭和の時代の作品です。調べれば調べるほど昭和の文豪たちは、コンプライアンスとはほど遠い世界を生きておりました。わたしも無頼と呼ばれた時代もありましたが、さすがにここまでのことはない。インテリジェンスと野蛮が混在した昭和の文化人たち、それを支えたり振り回されたりする人々の、滑稽で、かつ、ひたむきで、悲惨な姿を、ご堪能ください。
阿部サダヲ
大作です!そんで大作ってやっぱり大変なんですね!出てる役者ほぼ全員、叫んで、笑って、着替えて、歌って、踊って、着替えて、叩いて、被って、着替えてます(笑)大変です!30回くらい?場面も転換するから、スタッフさんも大変です。生放送の歌番組みたいな動きです。松尾さんの舞台に初めて出演されるキャストの方々がとても面白いです!なんでしょう?松尾さんの今までの作品にはなかった新しい不思議な感覚が楽しめそうな気がします!よろしくお願いします。
間宮祥太朗
「ツダマンの世界」10月に稽古が始まり一ヶ月と少し、気づけば本番がもう目の前まで来ました。稽古場はとても居心地が良く、少しずつ作品が構築されていく様子に高揚した毎日でした。自分の出ていない部分の稽古を観ている時間も好きだったのですが、本番が始まるとなかなか悠長に観ていられなくなるんだなと、衣裳付きの通し稽古をした時に実感しました。初めて立つシアターコクーンの舞台で、美術照明音響が織りなすツダマンの世界に、これからの本番が楽しみです。
吉田羊
松尾さんの世界がみるみる立ち上がってゆくのを間近に観られる、幸せなお稽古でした。演出意図はこれかな?と発見出来た日はなお嬉しく、松尾さんの頭の中に半歩近づけたような気がして帰り道の足取りがふわふわと軽かったものです。共演の皆さんの最高に面白いお芝居をかぶりつきで観られた特等席を、今度はご来場のお客さまにお譲りして、私は精一杯、数を生きたいと思います。どうぞ皆さま、めくるめく世界に身を投じ、心ゆくまでご堪能ください。そして観劇後は、様々な感想を”すり合わせて”お楽しみくださいませ。