2022.11.21 08:00
知られざる俳優のオフの姿をクリエイターたちが妄想を膨らませて描き、毎話異なるパラレルストーリーで贈るWOWOWが手がけるオムニバスドラマ“撮休“シリーズ。その新作として杉咲花主演の『杉咲花の撮休』が2023年2月に放送・配信されることが決定した。
ドラマや映画の撮影期間に突然訪れた休日、通称“撮休”を俳優たちはどのように過ごすのか。これまでの『有村架純の撮休』『竹内涼真の撮休』『神木隆之介の撮休』に続く第4弾となる本作。
今回主人公に迎えたのは、映画『湯を沸かすほどの熱い愛』で第40回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞と新人俳優賞を同時に受賞し、2020年には連続テレビ小説『おちょやん』でヒロインを務めた杉咲花。監督は、映画『ちょっと思い出しただけ』をはじめドラマや演劇を手掛ける松居大悟、『愛がなんだ』などで等身大の恋愛模様を巧みな会話で恋愛群像劇へと昇華してきた今泉力哉、ベルリン国際映画祭でのプレミア上映を皮切りに世界中の映画祭で上映された映画『ケイコ 目を澄ませて』の三宅唱が務める。脚本家としては前出の監督3人の兼務に加え、小説『ボクたちはみんな大人になれなかった』などで知られる作家・燃え殻、今年11月公開の映画『ある男』でも脚本を担当している向井康介、そしてドキュメンタリー映画の構成を務め、WOWOWでは『連続ドラマW 鵜頭川村事件』を手掛けた和田清人が参加する。
今回の発表に際し、杉咲花からのコメントも届いている。
杉咲花 コメント
──オファーを受けた際の心境やWOWOW初主演を演じられたことについて
自分の名前がタイトルに入っている不思議さや自分の役を演じる可笑しさを思わず忘れてしまうほど純度が高く穏やかで、なのに混沌とした奇妙さもあって、くすっと笑えてくる作品で。素晴らしい制作陣の皆さまとご一緒させていただけたこと、贅沢すぎる時間でした。
──演じられた各話それぞれの“杉咲花”像への印象や自身の新しい発見について
どれも自分な気がするし、どれも自分ではない気がする。だけど日々の生活を思い浮かべると、打ち合わせをする時、大切な人といる時、お風呂に入る時、人は、ときどきもしかしてそんな状態なのではないかと思えてきて。この営みがつづく限り、私は私を演じるのだろうという妙な心地良さを感じたりしました。
──視聴者へのメッセージ
あまりにも多面的な本作をどう形容したらよいのだろうと考えていると、なんだかとてもおもしろい気持ちになってしまいます。人のずるさに笑えたり、心のはたらきに救われたり。どっちでもよくなったり腹ごしらえしたくなるような作品になっているのではないかな、と思います。愛おしい6本をたくさんの方にお楽しみいただけたら嬉しいです。