10月16日の渋谷Spotify O-EAST公演をレポート
SHERBETSが25周年に向け踏み込んだ一歩、夢を与えた男と巡る “そして未来へ” ツアー初日
2022.10.24 18:00
2022.10.24 18:00
サポートはBJCがきっかけでベースを志した宇野剛史
音を鳴らした瞬間、その場の空気を変える浅井のギター・プレイをはじめ、バンドの演奏も聴きどころだったことは言うまでもないが、中でもマイク・ガーソンか、デイヴ・フォーミュラかというプレイも織りまぜる福士のキーボードが、クールネスをはじめ、SHERBETSの楽曲が持つニュアンスを表現する上で大きな役割を果たしていたことは、この機会にしっかりと書いておきたい。
因みにケガのため、今回のツアーに参加できなかった仲田センパイこと仲田憲市(Ba)に代わって、外村公敏とともにバンドのグルーブを支えたのは、ツアーが始まる12日前にサポートをオファーされたという宇野剛史。オルタナ・バンドのART-SCHOOLを経て、セッション・ベーシストとして、さまざまなアーティストと共演してきた経歴の持ち主だが、この日、ステージで宇野が語ったところによると、中学2年の時、ベースを始めたきっかけは、BLANKEY JET CITYだったというから、観客も宇野を大歓迎。大きな拍手を贈った。
「仲田センパイからの伝言です。自分の分もみんなで思いっきり盛り上がってって。今回はこの4人でツアーを回るからよろしく」(浅井)
ライブの終盤では、そんな4人が眩い光を放つミラーボールの下、バンドのグルーブをアピールするように熱いソロを繋げ、フロアを熱狂させた。宇野と浅井が演奏中、呼吸を合わせるように向かい合う姿も見られたが、ライブを重ねるごとにグルーブは、さらに磨かれていくはずだ。ツアーの先々で、その様子を確かめるのも今回のツアーの見どころの1つと言えそうだ。
そして、このツアーを助走として、25周年を迎える来年2023年、SHERBETSは、もっとファンに楽しんでもらおうといろいろなことを考えているに違いない。そんなことを期待させるツアーのスタートだったのだ。