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作品に影響を与えた黒沢清監督よりコメントが到着

青木柚主演、甫木元空監督が自身のルーツ土地で描く“死” 映画『はだかのゆめ』予告映像

2022.09.30 15:00

©PONY CANYON

2022.09.30 15:00

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甫木元空監督作品『はだかのゆめ』が、第35回東京国際映画祭<Nippon Cinema Now部門>に正式出品されることが決定し、本ポスタービジュアルと予告編が公開された。

『はだかのゆめ』の舞台は四国山脈に囲まれた高知県。四万十川のほとりに暮らす一家、息子のノロ、母、祖父の親子3代にわたる時間と、その時間の境界線を飛び越えた触れ合いの、そしてそれでも触れることのできない残酷な距離の物語を描く。

四国山脈に囲まれた高知県、四万十川のほとりに暮らす一家の人々。祖父の住む家で余命を送る決意をした母、それに寄り添う息子ノロ。嘘が真で闊歩する現世を憂うノロマなノロは、近づく母の死を受け入れられず徘徊している――。

5年ほど前より自身のルーツのある高知県に移住した甫木元監督。そこで祖父と、闘病中の母とともに暮らすなかで、何気ない二人の言葉を書き留めたものを恩師である青山真治監督に送るという作業を繰り返していた。当初は小説としてまとめていたその文章から、自分の中で残ったものを再抽出して、シナリオ化したものが『はだかのゆめ』の始まりだった。撮影は2021年10月におこなわれた。主人公ノロを演じるのは、いま話題作への出演が相次ぐ青木柚。そして甫木元監督が黒沢清監督の『大いなる幻影』の佇まいを意識して、本作への出演をオファーしたという唯野未歩子がノロの母役を務めている。劇中で、謎めいた酔っぱらいの“おんちゃん”を演じるのは、ミュージシャンの前野健太。また、甫木元監督の実の祖父が“じい”役として出演。脚本にも実際に祖父から聞いたという話が散りばめられており、この物語に欠かせない存在感を放っている。

この度公開された本ポスタービジュアルは、部屋の中で机に向かうノロの場面写真を使用。「いつか夢にくらい顔をだしてくれたら」というコピーが添えられている。

併せて公開された予告映像は、かつて青山真治監督から甫木元監督に贈られた<日本映画に現れた、甫木元空という「最後の映画作家」>という言葉と、黒沢監督から新たに届いたコメントから始まり、ノロの「生きてるものが死んでいて、死んでるものが生きてるような」という印象的なセリフとともに、日々の営みを切り取っている。

黒沢監督から寄せられたコメントは以下の通り。

黒沢清(映画監督)コメント
突如ぷわーんと走ってくる列車に戦慄する。
唯野未歩子がサラッと口にする言葉がものすごい。
ホラーではないが、これは間違いなく死の映画だ。

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作品情報

はだかのゆめ

 ©︎PONY CANYON

©︎PONY CANYON

はだかのゆめ

全国順次公開中

2022年/日本/カラー/DCP/アメリカンビスタ/5.1ch/59分  
配給:boid/VOICE OF GHOST

公式サイトはこちら

スタッフ&キャスト

監督・脚本・編集:甫木元空
出演:青木柚、唯野未歩子、前野健太、甫木元尊英
プロデューサー:仙頭武則、飯塚香織
撮影:米倉伸  照明:平谷里紗
現場録音:川上拓也  音響:菊池信之  助監督:滝野弘仁
音楽:Bialystocks
製作:ポニーキャニオン

1992年埼玉県生まれ。多摩美術大学映像演劇学科卒業。2016年青山真治・仙頭武則共同プロデュース、監督・脚本・音楽を務めた『はるねこ』で長編映画デビュー。第46回ロッテルダム国際映画祭コンペティション部門出品のほか、イタリアやニューヨークなど複数の映画祭に招待された。『はだかのゆめ』(22)は、第35回東京国際映画祭Nippon Cinema Now部門へと選出。2023年2月には「新潮」にて同名小説も発表し、9月には単行本化された。2019年結成のバンド「Bialystocks」では、2025年4月に東京・国際フォーラム ホールA、大阪・フェスティバルホールでの公演も控える。映画・音楽・小説といった3ジャンルを横断した活動を続けている。

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