主人公と羊から産まれた“羊ではない何か”が戯れる
映画『LAMB/ラム』“不穏なのに愛おしい”禁断の本編映像が公開
2022.09.20 17:00
©2021 GO TO SHEEP, BLACK SPARK FILM &TV, MADANTS, FILM I VAST, CHIMNEY, RABBIT HOLE ALICJA GRAWON-JAKSIK, HELGI JÓHANNSSON
2022.09.20 17:00
9月23日(金・祝)より全国公開予定の映画『LAMB/ラム』から本編映像が公開された。
本作は『ミッドサマー』『ヘレディタリー/継承』『スイス・アーミー・マン』などを手掛け、話題作を次々と世に送り出す気鋭の製作・配給会社「A24」が北米配給権を獲得し、カンヌ国際映画祭で上映されるやいなや観客を騒然とさせた衝撃の話題作。
山間に住む羊飼いの夫婦イングヴァルとマリア。ある日、二人が羊の出産に立ち会うと、羊ではない何かが産まれてくる。子供を亡くしていた二人は、“アダ”と名付けその存在を育てることにする。奇跡がもたらした“アダ”との家族生活は大きな幸せをもたらすのだが、やがて彼らを破滅へと導いていく──。アイスランドの人里離れた田舎で暮らす夫婦が、“羊ではない何か”を育てていく禁断のネイチャー・スリラーとなっている。
本作は『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』などの特殊効果を担当したヴァルディミール・ヨハンソンの長編監督デビュー作で、アイスランドの作家・詩人として知られ、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の歌劇脚本や『ライトハウス』のロバート・エガース監督待望の新作『The Northman(原題)』でも脚本を手掛けるショーンがヨハンソンと共同で脚本を執筆するなど新進気鋭の作家たちにより制作された。『プロメテウス』、『ミレニアム』シリーズで知られるノオミ・ラパスが主演・製作総指揮を務める。衝撃的な設定の中にもリアリティを持った世界観を構築したことで世界から称賛を浴び、第74回カンヌ国際映画祭のある視点部門で「Prize of Originality」を受賞、アカデミー賞国際長編部門アイスランド代表作品にも選出されるなど批評家からも高い評価を受けた。
この度、公開された本編映像では羊飼いのマリアと、アダと名付けられた“羊ではない何か”が、花畑で母と子のように戯れる微笑ましいシーンを捉える。幸せそうな二人の姿に愛おしさすら感じるのだが、何かがおかしい。マリアは自作した花冠をアダに被せて「すてき」と一言。さらにキスや頬ずりをし、惜しみなく愛情表現をするマリアとそれに応えるアダ……。とてつもない違和感の正体に、あなたは気付けるか。