15th SG『ビーサンはなぜなくなるのか?』インタビュー
HKT48が1年1ヵ月ぶりシングルで歌う、少し大人の青春
2022.07.08 12:00
HKT48(左から、田中美久、矢吹奈子、運上弘菜)
2022.07.08 12:00
矢吹奈子、初のシングル単独センター
──『ビーサンはなぜなくなるのか?』は、約1年1ヵ月ぶりのシングルとなります。リリースにあたり、どのようなお気持ちか教えていただけますか。
田中美久(以下、田中) 昨年12月にアルバム『アウトスタンディング』も出させていただいたんですけど、自分の中では奈子が帰ってきてからのシングルを早くリリースできればとずっと思っていて。今回、奈子がセンターで、一緒にシングルを出せるのが個人的にすごく嬉しいです。
──矢吹さんはシングルでは初の単独センターですが、どんなお気持ちでしたか。
矢吹奈子(以下、矢吹) 結構さらっと聞いたんですけど(笑)、嬉しかったですね。アルバムで初センターを務めさせてもらったときは緊張とプレッシャーが大きかったんですけど、センターに立たせていただくようになってから自信もついてきて。今まではずっと先輩の背中を見てきたので、これからは私たちが背中を見せられるように、みんなを引っ張っていけるようにという気持ちに変わりました。
──センターに立つ責任感やプレッシャーは相当大きいものなんですか?
田中 なっぴは「3-2」で単独センターをやっていたけど、どうだった?
運上弘菜(以下、運上) 「3-2」は指原さんが卒業した後のシングルだったのと、宮脇咲良さんと奈子さんもIZ*ONEで活動されていたので、最初はどうしようって気持ちが大きかったんですけど、センターに立つと、やるしかないって気持ちになるので、ひたすら自分との戦いでした。最後まで周りのメンバーが支えてくれたので、前向きになれました。
矢吹 なっぴがセンターに立ったときは、特にコロナ禍でライブもあまりできなかったり、ファンの方と直接会える機会が少なかったので、すごく悩んでたんじゃないかと思います。
運上 「3-2」は初披露まで何ヵ月もかかってしまったので、そういう面では結構悩むところがありました。でも、メンバーが支えてくれたのが大きかったです。
──今回の「ビーサンはなぜなくなるのか?」は5月7日のツアー熊本公演で初披露したわけですが、歌詞や楽曲をどのように解釈して歌っているんでしょう。
田中 秋元先生が書く歌詞は、いつもどこかエモいなと思っていて。〈この夏を逃したら もう二度と好きだって言えない〉って歌詞がグッと来るし、今頑張らなきゃいけないなって気持ちにさせてくれるところがいいなと思いますね。
運上 久しぶりの夏曲で、盛り上がれる楽曲なんです。シングルは落ち着いた楽曲が続いていたので、ステージに立って歌っているときも楽しいですし、明るくて楽しく、気持ちも盛り上がりながら歌っています。今のHKT48にぴったりな等身大の楽曲だなってすごく思いますし、今までのHKT48の楽曲より、大人っぽい歌詞になっているなと思います。
──どういうところに大人っぽさを感じますか?
運上 曲調もメロディもそうですし、全体的に感じます。
矢吹 キャピキャピ感はないよね(笑)。
運上 歌詞も含めて、10代後半とか20代の方にも響く歌詞なんじゃないかなと思います。
田中 〈きっと最後だねこのチャンス この夏を逃したらもう二度と好きと言えない〉〈裸足の方が自分らしいし〉って部分は、自分のことをちゃんと分かった上で歌っている歌詞だと思うんです。昔の私たちはまだ子どもだったけど、みんな少しずつ大人になってきたからこそ歌える歌詞なんじゃないかなって感じます。
──矢吹さんはどんな曲だと受け止めて歌っていますか?
矢吹 コロナ禍もちょっとずつ収まってきて、外に出られる機会も少しずつ増えて、今年は海に行こうと思っている方もたくさんいらっしゃると思うので、この曲を聴きたいと思ってもらえたら嬉しいなという気持ちで歌っています。〈君と思い出の日焼けしたい〉って歌詞がすごく好きで。日焼けするのは嫌だなって方が多いと思うんですけど、思い出の日焼けって、そんな素敵な捉え方があったんだって、自分で歌いながら気づきました。
──大人っぽさみたいな部分は感じますか?
矢吹 青春が過ぎていく感じというのかな。今しかできないことを今やろうっていう部分というか。
田中 同世代くらいだよね。
矢吹 そう。大人すぎない青春を歌っているのがまたいいなって思います。
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