黒子首と庄村聡泰
2022.07.04 00:00
ひょっとしたらひょっとすると、ご存知かも知れませんと言うてしもうては奢りが過ぎるのですが、なんとなく既視感を感じられる方もいらっしゃられるかも知れません。と申しますのは、元々、このような企画をやらせていただいてたんです実は他媒体にて。というわけで、どこかで見かけた様なお写真と文章にてお届けします、私・庄村聡泰ことショウムライターのインタビュー企画は「オタズネモノ」と名付けさせていただきました。
記念すべき第1弾にお越し下さったのは黒子首。個人的にはもう一献行けてしまうくらいの声質をお持ちの堀胃あげは(Vo.Gt)を中心として、2018年に結成された御三方。あれやこれやをオタズネモウシまして、まさかのエピソードの数々を引き出し、そいさんのMCにも踏み込ませていただきましたが……インタビュー終了時にぽろっと「楽しかった」という声が聞けたので、初回はひとまず大成功と言う形でよろしいでしょうか編集長……?
文字面で威圧できるバンド名
──本日はよろしくお願いいたします。いきなりですが、そいさんのお名前の「そい」はミドルネーム的なこと……?
田中そい光(以下、そい) そうです!
──“そい”はどこから?
そい 特に意味はないんですけど、高校の時に友達に「なんかおもしろいことをやれよ!」と言われて、大きい声で「そい!」と言ってから自分で名乗ってます(笑)。
──黒子首は最初女性3人でやってたんですよね?
堀胃あげは(以下、堀胃) そうです。
──そこにミドルネーム付きの面白おかしいドラマーが入ったと(笑)。黒子首というバンド名にして良かったことと、めんどくさいなってことって何かありますか?
そい 読み間違いは圧倒的に多いですね。
──くろこくびとか?
そい あと黒乳首とか(笑)。
堀胃 すごく嫌ですね。
──それは俺もすごく嫌だ。(笑)
堀胃 良かったことで言うと、エゴサはしやすいですね。あと強そうに見えるから、文字面で威圧できます。
──漢字三文字は中々珍しいですからね。黒子首を考えられたのはあげはさん?
堀胃 そうですね。スタジオの終わりに私が閃いたんですけど他のメンバーは「えぇ……」って感じで。
みと 記憶がないです(笑)
堀胃 ただ、海外でライブができるアーティストになりたくて、それだとこのバンド名じゃダメじゃないかなと思ってて。
──何か問題ありそうですか?
堀胃 まず読めないから把握できないかなって。
──読めないくらいでちょうどいいんじゃないかなって思いますけどね。個人的には、自分たちにつける冠が母国語っていうのは素敵だと思いますよ。
堀胃 読み仮名をつけるために”Hawk lock bee”(鷹が蜂を捕まえる)みたいな意味を待たせようとしていた時期もありました。
──それはそれでダブルミーニングでおもしろいですね。元々のあげはさんのキャリアを伺いたいんですが、スタートはアコギの弾き語りから?
堀胃 そうですね。堀胃あげはとして弾き語りを始めて、途中カホンとユニットを組んで、最終的に黒子首になりました。最初アコギを持ったときに、コードを覚えるより先に曲作りを始めちゃって。そしたら曲作りが楽しくて、それを誰かに聞いてもらいたくて一人で始めました。それからリズムをつけたり、一瞬血迷ってコミックバンドをやって…
──お二人ともそのバンドの時代から知っていたんですか?
そい 私が当時ライブハウスで働いていたときに私主催のイベントに呼んだりしてました。
堀胃 メロンパン投げたりしてました…(笑)
──僕も生まれて初めて出たROCK IN JAPAN FESTIVALで浮き輪を投げましたから(笑)。みとさんは、あげはさんのバンドをライブで観てたんですか?
みと 観てました。何のときだったかな……。
堀胃 観てたんだ……。
そい 私のそいフェスでしょ?対バンしてるはずだよ。ちなみに私もふざけた弾き語りで出てました。
堀胃 同じ世界線で生きてました。
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