2026.04.13 19:00
2026.04.13 19:00
新しいことに挑戦するのが好き、と屈託なく南沙良は笑った。
自身初となる海外映画『殺手#4』。主人公の殺し屋・“No.4”を演じるのは、香港のトップスター、ジェフリー・ガイだ。監督のリョン・コイインはじめ、撮影チームは海外クルーが中心。未知のことだらけのアウェーな環境を、タフに、のびやかに、南沙良は乗り切った。
演じたのは、No.4に殺しの依頼をするヒロイン・雲。ちゃっかりしていて、愛嬌があって、昏い復讐心を宿らせながらも、無邪気さを失わないキャラクターが、映画の光となっている。
南沙良もまた多面的な人物だ。繊細なようで、大胆。内向的なようで、天衣無縫。類型のフレーズで、彼女を語ることなどできない。だからこそ、もっと知りたくなる。映画に愛される女優・南沙良は、はたして何者なのかを。【記事最後にプレゼント情報あり】

実際にNo.4がいたら、私はすぐ撃たれてそう(笑)
──本作は香港との合作映画です。
いつか海外のチームのみなさんとご一緒できたらなと思っていましたし、アクション映画に出たいということもいろんなところで言っていたので、こうして夢が一気に二つも叶ってラッキーだなと思いました。
──どんなところに国内の作品との違いを感じましたか。
撮影の進め方が全然違ったんです。今までは、しっかり準備して、ちゃんと段取りがあって……という現場がほとんどだったんですけど、今回は段取りもドライ(リハーサル)もせずに本番、ということも多くて。スピーディーだし、その場の勢いを大事にされている感じは、日本とはまったく違うなって。そういう大変なところも含めて楽しかったです。
──コミュニケーションはどうですか。昔、英語は勉強したけど、あまり身につかなかったというようなことを話されているインタビュー記事を読んだのですが……。
正解です、身につきませんでした(笑)。
──だから、この現場でどうやってコミュニケーションをとっていたんだろうと。
ノリとフィーリングで(笑)。覚束ない英語でなんとか乗り切りつつ。通訳さんがいらしたので、その方を介してお話しするという感じで。あとは監督が日本語をすごく勉強されていたので、それに助けられました。監督がDuolingoで勉強されているとおっしゃっていたんですよ。それを聞いて、私もやろうと思いました(笑)。
──逆に広東語を教えてもらったりということは。
現場でいくつか教えてもらったんです。でも、撮影が終わったら全然使わないから、もう何を教えてもらったのかも思い出せない……。すみません。

──さては、テストも一夜漬けで乗り切るタイプですね。
なんなら一夜漬けすらできないタイプです(笑)。何事もギリギリにならないと身が入らないタイプで。そういう性格もよくないなと思いつつ、そこは昔から変わらないですね。
──では、ジェフリーとはどんなふうに関係を構築していったのでしょう。
どうやってコミュニケーションをとったらいいんだろうとお互い思っていることは感じていて。言葉が違う分、なかなか深い話をするところまでは難しかったですけど。ジェフリーさんがすごく明るくて、現場の雰囲気を率先して盛り上げてくださる方なので、その明るさに助けてもらったという感じです。
──明るい方なんですね。No.4が寡黙なんで、いいギャップです。
現場でもよく鼻歌を歌っていました。メイク中にジェフリーさんの歌声が聞こえてくるんです。そういうところも可愛らしいなって。現場のみなさんから愛されるキャラクターだなと思いました。

──そんなジェフリーが演じたNo.4は、南さんの目から見てどんなところが魅力的でしたか。
アクションはもちろんすごかったですけど、いちばんはやっぱり心情の変化ですね。クールなNo.4が、雲と出会い、関わっていく中で少しずつ変わっていく。ちょっとしたところからこぼれ出る人間味をジェフリーさんが繊細に演じられていて、素敵だなと思いましたし、雲を演じながら私自身も心を動かされる瞬間がたくさんありました。
──わかります。そっけないように見えて、どこかちょっと素朴なところがあって。
わかりますわかります。可愛らしいんですよね。
──あんな殺し屋が実際に目の前に現れたらどうしましょう。
私だったら息つく間もなく殺されていると思います(笑)。どうしようとか考える前にすぐ撃たれてそう。そう思ったら、雲は度胸がありますよね。普通、あんなふうに話はできない。勇敢です。
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