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INTERVIEW

主演舞台『赤坂檜町テキサスハウス』を前に語る周囲への感謝

俳優・伊藤健太郎を育てた街と人。痛くてエモい、でも心地いい青春懐古トーク

2026.04.06 19:00

2026.04.06 19:00

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芸能人だからってすごいわけでもなんでもない

──人とのつながりもそうですし、終戦直後の日本というのは焼け野原からまた立ち上がっていく力強さみたいなものが感じられますね。

きっとみんなで頑張っていこうぜ、という時代だったと思うんです。自分の祖母もそうですけど、あの時代を生きてきた人って、話を聞いてても「やっぱつええな」と思う部分がある。たとえば自分が何か困ったことがあったときに、相談というほどじゃないんですけど、「こんなことがあって大変だったんだ」みたいな話をしても、なんでもポジティブに捉えるメンタルの強さを感じるんですよね。ちょっとしたことでは動じない強さは今の僕らにはないものだし、もちろんその時代の苦労があってのことだから簡単には言えないですけど、憧れる部分ではあります。

──じゃあ、テキサスハウスみたいに、俳優仲間と同じマンションで暮らすみたいなことはアリですか?

いや、それは絶対できないと思う。

──あ、そこはできないんですね。

唯一できるとしたら北村匠海ですね。匠海とは仲良いんで、1回そういう話になったことがあるんです。同じマンションの違う部屋に住もうか、みたいな。でもよく考えて、いや、ねえなってなりました。

──ちなみに、できないなと思ったのはなぜなんですか。

やっぱり近くに同じ業界の人がいると、どこかでオンになっちゃう気がするんですよ。僕はお芝居をしている時間以外は、限りなく素に近い状態でお仕事をさせていただいていると思いますけど、それでも「伊藤健太郎」をやっている部分は少なからずあると思うので、家に帰ったあとくらいはオフになりたい。だからこれは相手がどうこうじゃなくて、僕の性格の問題ですね。

──ちなみに、家でオフになった伊藤さんは最初に何をするんですか。

まず着替えます。部屋着って言っても、ただのスウェットみたいな感じですけど、そこで一旦オフる感じはあります。 

あと、コーヒーが好きなんですよ。だから、コーヒーを飲みます。家にコーヒーマシンがあって、ピッて押したら出てくるんですけど、それがばーって出てる時間がわりと好きというか。何も考えずにただコーヒーが出てるのを見ているあの10秒くらいが結構好きです。

──もし『赤坂檜町テキサスハウス』の時代に伊藤さんが生きていたら、どういうふうに暮らしていたと思いますか。

このまんまじゃないのかな。よく言われるんですよ、「お前、今の時代に向いてないな」って。それは自分でも確かにと思うところがあって。今の時代のテクノロジーが発展しているところとか好きですし、昔より今のほうが最高じゃんって思うことはいっぱいあるけど、生きやすさという意味では昔のほうがある気がして。ないものねだりかもしれませんけど、いいなって思うことはよくあります。

──あんまりデジタルな印象がないですが、デジタルテクノロジーとか結構使いこなしているんですか。

結構使いますよ。

──ウーバー(UberEats)とか?

ウーバーはあんまり使わないです(笑)。どっちかというと、野菜を買うのも、スーパーも行くけど、それより地元にしかない個人経営の八百屋みたいなところで買うのが好きで。

あとスナックが好きです。

──スナックは似合いそう!

この前も、行ったスナックが延々と食べ物を出してくれるところで。食べ終わってから行ってるからお腹いっぱいなのに、テーブルぱんぱんになるくらいきんぴらごぼうとかゆで卵を並べてくれて。その感じが実家っぽいなって。ちょっと大げさかもしれないですけど、人類皆家族みたいな感覚が、僕の中では昭和って感じがして心地いいんです。

──スナックだと、全然知らない人と一緒に飲むこともあると思うんですけど、気にしないんですね。

何も思わないですね。なんなら好きです。そこのあたりが、ちょっと芸能人の感覚があんまりないんでしょうね(笑)。

──さっきの掃除のおばちゃんしかり。

もうちょっと芸能人っぽくしたほうがいいときもあるのかもしれないけど、僕の中ではみんな同じ仕事をしている人同士。それが僕はたまたま人に見られる機会が多いだけであって、だからってすごいわけでもなんでもない。もっとすげえ人なんていっぱいいるから、自分が変にカッコつけんのも違うだろうってなっちゃうんですよね。

──デジタルテクノロジーの話に戻しますけど、最近、デジタルの恩恵を受けてるわ〜って思った瞬間はありますか。 

あ、この前、新幹線のチケットを取ったんですけど、あれも今は全部ピッ(スマホでタッチして乗車すること)でいけるんですね! あれは便利だと思いました。

ただ、その便利さに感動しつつ、この前電車に乗る機会があって、なぜか無性に切符が買いたくなって、切符で入ったんですよね。

──結局、昭和!(笑)

ちょっと懐かしい感じがして上がりました(笑)。今、もう切符って見ないじゃないですか。久しぶりに見て、やっぱいいなと思って。僕、地元は都内なんですけど、子どもの頃とか山梨のほうとかに行くと、まだ自動改札じゃなくて、駅員さんに直接切符を渡すパターンがあって。あの感覚が好きだったなって思い出しました。

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変わったと思う俳優としての求められ方

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PARTNERS

作品情報

舞台『赤坂檜町テキサスハウス』

舞台『赤坂檜町テキサスハウス』

【東京公演】下北沢ザ・スズナリ
2026年5月8日(金)~5月24日(日)
チケット料金:全席指定7,500円(税込)

【大阪公演】近鉄アート館
2026年5月28日(木)~5月31日(日)
料金:全席指定8,800円(税込)

公式サイトはこちら

スタッフ&キャスト

原作:永六輔(大竹省二・写真/朝日新聞出版「赤坂檜町テキサスハウス」)
企画:崔洋一
脚本・演出:鄭義信

出演:伊藤健太郎 大鶴佐助 福井晶一 酒井大成 小川菜摘 みのすけ

伊藤健太郎

アーティスト情報

1997年6月30日生まれ、東京都出身。
2014年、ドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』にて俳優デビュー。主な出演作品に、映画『コーヒーが冷めないうちに』(2018)、『今日から俺は!!劇場版』(2020)、『静かなるドン』(2023)など。『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(2023)では日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞。ドラマ『連続テレビ小説スカーレット』(2020/NHK)、『大河ドラマ 光る君へ』(2024/NHK)『彼女がそれも愛と呼ぶなら』(2025/YTV)他、多くの作品に出演し、演技の幅を広げている。2026年はwowow×Lemino連続ドラマ『北方謙三 水滸伝』、CX/FOD『102回目のプロポーズ』、映画『鬼の花嫁』などに出演。

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