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COLUMN

芸人結成物語 by やついいちろう 第28回

しずる(純&池田一真)後編──狂犬プードルが見つけた、仲間たちとの新たな住みか

2026.03.17 20:00

2026.03.17 20:00

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純のコンビ目線に最近やっと気づいた池田

池田 でもそっから一気に落ちます。真っ逆さまに全部終わって。

やつい 何が起きたの?

純 単純にレッドシアター終わったのと、震災が起きたじゃないですか。だんだんゆっくりとお客さんが減ってくんすよ。2011・12年で全国ツアーやったんですけど、埋まんなくなってきて。僕が結婚して、自分たちのルミネのトークライブも毎月満員だったのがもうあからさまに減ってきて。

やつい 女の子多かったんだね。

池田 今分析すると腕がなかった。

やつい 若さもあって可愛いし、カッコよかったし。テレビも一気に出て。

純 トーク番組とかの立ち振る舞いとか全然できてなかったから。2周していかないんですよ。2周、3周呼ばれるところも結局「そんなもんか」って他の人呼ぶようになって。

やつい 同期とか後輩とかも徐々にきて。

池田 まじでそうなんですよ。ハライチとか、三四郎とか、「すげーなー」って見てましたね。僕らはルミネで450席とか埋まってたのが、100とかに減ってって、結局ルミネでやんのが「恥ずかしい」って僕が言い出して。それで、阿佐ヶ谷ロフトになるんすよ。

やつい めちゃくちゃ減ったね。

池田 (笑)そうです。そしたら阿佐ヶ谷ロフトも埋まんなくなるんすよ。

純 お客さん20人とか全然ありました。

池田 それでそのトークライブも終わるんですよ。でも、イケイケだった頃は無限大のバトルライブも、ウケてないのに1位だったりしてたんです。それがすっげー気分悪かったんすよ。

やつい それは冷静に感じてたんだ?

池田 はい。で、めちゃくちゃウケてる先輩が落ちるんすよ。で、周りの芸人も「あんなウケてたのにおかしいっすよね」とか言ってて、「それって暗にこっちに言ってねーか?」とか思ったりして。それでルミネ埋まんなかった時に、俺そんなに落ちこまなかったというか。「そうだよね!」っていう。

やつい これが普通だって。

池田 はい。で阿佐ヶ谷になった時に「オッケオッケ、そうだよ。あー良かった、こっからだよね」っていう。

やつい 逆にスイッチ入ったんだね。

池田 帳尻が合ったというか。実力と今の評価が合ってきたな、と。で、NHKの『LIFE!』とかも呼ばれなくなったんですよ。「あ、はいはいそうだよね」っていう。

やつい なんの答え合わせしてんの(笑)。それを認めるのが嫌だって思わないんだね? そこがやっぱ強さなのかな、池田くんのね。

池田 確かにそうっすね。落ち込みはしたんですけど。

やつい 村上くんは嫌なんじゃなかったの?「なんでこんな人気がなくなってくの」みたいな。

純 嫌っていうか、「うわうわうわ」って感じですね。「あーやばいやばい」って。

やつい 普通そうなるよ。池田くんみたいにテンションが上がってくのはすごいなと思う。

純 で、その辺りに池田から「単独ライブを丸々1人でやりたい」っていう提案があったんすよ。

やつい 変わってるよね。普通は落ち込むはずなのに。

純 1年に1回の単独をこいつにやってもらったら、僕その労力使わなくていいんだって思っちゃったんですよ。だから「やって、是非」って言って。8.6秒バズーカーとか、デニスとかマテンロウとか出てきて、「こういう芸風とかこういうタイプが今流行りなんだ。全然違うから無理だ。歯が立たねぇ」ってなってる時に、池田に単独やってもらって、演じるのだけやったら俺できるなってなって。

やつい じゃ今度は池田くんがネタで引っ張っていくようになるんだ。

池田 そうですね。単独って毎回4本+4本だったんですけど、8本全部僕が作るようになって。自分の中でそれがすごい良くて。そしたら村上が「俺も作りたい」ってなって。でも混ぜたくはなくて、昔みたいには。

やつい 世界観を俺で統一させてくれと。

池田 はい。だから冬に村上、夏に僕の単独っていう、ちょっと前は年に2回単独があったんですよ。

やつい 春夏コレクションみたいな。結構ライバル心は煽られるね。

純 でも意外とライバル心はないです。

やつい 世界観はなんだかんだ混ざり合ってるんだろうね、もはや。嫌じゃないわけでしょ?「これ面白くない」とかなくて。

純 池田はちょっと違って、「俺、お前の台本に全部乗っかるから、俺の単独の方しっかりやれよ」みたいな感じらしいですよ。

池田 僕だけすっげーライバル心あったんですよね、ずっと。でも、村上は“しずる”として考えているというのに最近気付いて。

純 (笑)

池田 ずっとガキみたいなこと言ってました(笑)。

純 一時期、池田が平場で「村上より俺のが上だよ」っていうスタンスの時があったんですよ。それなんの打ち合わせもなくて「すげーやりづれえなぁ」みたいな。後で色々話したらそういう時期だったらしくて。「なんでお前、俺より下なのに話振ってくんだよ」みたいな。

池田 「認めてもらえた」っていうことで、なんか僕の中でちょっと変なモンスターになりつつあったんすね。「こんなに認めてもらって芸人に評価されてる俺、よくもお前イジれるね?」みたいになっちゃったんすよ。

やつい すごいじゃん。NSCの1年目と一緒になってる。1周したじゃん。プードル池田になったじゃん。

純 (笑)逃げらんないんすね、プードル池田から。

池田 そういう意味では昔から変わってないのかもしれないっすね(笑)。

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ウケなかったけど後悔なしのKOC決勝

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イベント情報

メトロンズ第10回公演「事故か、事件か、同窓会か」

メトロンズ第10回公演「事故か、事件か、同窓会か」

2026年3月11日(水)〜29日(日)
会場:赤坂RED/THEATHER

【チケット】
劇場チケット(全席指定):¥6,000/U-22 ¥3,000
配信チケット:¥3,000(カット割り映像配信)

出演:赤羽健壱 池田一真 児玉智洋 純 関町知弘 田所 仁 辻 凪子 長尾純子
演出:中村元樹

メトロンズ第10回公演「事故か、事件か、同窓会か」

YATSUI FESTIVAL! 2026イラストレーション:我喜屋位瑳務/トータルアートディレクション:太田雄介

YATSUI FESTIVAL! 2026

2026年6月20日(土)、6月21日(日) 両日11:30~
会場 : Spotify O-EAST/Spotify O-WEST/Spotify O-nest 5F/Spotify O-nest 6F/Spotify O-Crest/duo MUSIC EXCHANGE/clubasia/LOFT9 Shibuya/WOMBLIVE/shibuya 7thFLOOR
チケット:
・2日通し券 ¥17,000(税込・各日D別)
・DAY1チケット(6月20日・21日) 各日¥9,500
・U-20 DAY1チケット(6月20日・21日)各日¥5,500
・VIP DAY1チケット(6月20日・21日)各日¥35,000
※別途5月頃に2Fテラス席(アーティスト毎入れ替え制)の販売を予定

〈VIPチケット特典〉
※O-EAST/O-WEST/duo music exchangeの3会場の2階テラス席への案内
※上記以外の会場では入場規制時に優先的にお待ちいただけるファストパス発行
※やついフェスTシャツ付 (当日会場にて配布)
※ほか、スペシャルプレゼントを予定

YATSUI FESTIVAL! 2026イラストレーション:我喜屋位瑳務/トータルアートディレクション:太田雄介

純(しずる)

アーティスト情報

1981年1月14日生まれ 東京都出身。2003年、NSC東京校9期生。同年、池田一真とお笑いコンビ「しずる」を結成。19年、ライス、サルゴリラ、構成作家・中村元樹と共に、7人組の演劇チーム「メトロンズ」を結成。お笑いと演劇の垣根を超えた本気のコント芝居を展開している。俳優としての外部出演作に、【ドラマ】『晩酌の流儀2』(23・TX)、『ひきこもり先生 第2シーズン 前編』(22・NHK)、『正直不動産』(22・NHK)、『ゲキカラドウ』(21・TX)、【映画】『あみはおばけ』(23)、『まく子』(19)、『耳かきランデブー』(17)、『ワラライフ!!』主演(11)、【舞台】ハジケ・る ポップコーン一座『テイ・る オブ ナイトメア』~不思議の国の給仕係~(25)などがある。

池田一真(しずる)

アーティスト情報

1984年1月17日生まれ 埼玉県出身。2003年、NSC東京校9期生。同年、村上純とお笑いコンビ「しずる」を結成。10年、板尾創路主演のドラマ『連続ドラマ小説 木下部長とボク』(YTV)でドラマの重要人物でもある僕元役で俳優デビューならびに連続ドラマに初出演を果たした。19年、ライス、サルゴリラ、構成作家・中村元樹と共に、7人組の演劇チーム「メトロンズ」を結成。お笑いと演劇の垣根を超えた本気のコント芝居を展開している。俳優としての外部出演作に、【ドラマ】『ジャパニーズスタイル』(22・EX)、『ボイス 110緊急指令室』(19・NTV)、『民間科捜研 桐野真衣の殺人鑑定』(16・TBS)、【映画】『たまえのスーパーはらわた』(18)、『ワラライフ!!』(11)などがある。

やついいちろう

アーティスト情報

1997年にエレキコミック結成。2010年に「NHK新人演芸大賞」演芸部門大賞を受賞。2010年にTBS「キングオブコント」決勝進出。
渋谷のカルチャーフェス「YATSUI FESTIVAL!」のオーガナイザーを務める。

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