2026.03.10 18:00
2026.03.10 18:00
年齢を重ねることを嫌だと思ったことがない
──新しい挑戦に挑む2026年。昨年はデビュー10周年を迎え、これまでを振り返る機会も多かったと思いますが、次の10年はどんな時間にしたいですか? 未来予想図を教えてください。
人から求めていただけるような役者さんになっていきたいなという思いがありますし、そのためには、自分なりの個性を持って多くの人に伝わる芝居を見せていかなければいけないと思っています。
この10年を振り返ると、表現というお仕事に対して、まだまだわからないことばかりで。どうにか別人になろうとしてみたり、自分のコンプレックスをできるだけ人に見せないように過ごしたりして。そうして隠していくうちに、無意識のうちにどんどん自分がなくなっていくような感覚があったんです。
だけど、やっぱり役者としてきちんと表現活動に向き合っていくには、自分の声とか容姿とか、自分の体っていうものを受け入れていくべきだなと。この“自分”という入れ物を通して、どんなものが表現できるのか。そこに向き合っていかないといけないのかなと思うように変わってきました。

──長濱さんが思う、自分なりの個性とは?
それが全くなくて(笑)
──そうですか!?そんなことはないと思いますが……。
今は模索中という感じです。芸能活動初期の頃は、女の子っぽく見られることが多かったので、そう見られたくなくてわざと声を低くしてみようとしていました。お芝居に関しても、自分なりのやり方がなくて色々なアプローチを試していたこともありました。でも、等身大な自分を通して、違う心を持った人間を演じることができたら、それがいちばん面白いのかなって。
今は別の人になろうとか、違う人を演じようというよりは、あくまで自分を通してその人を表現したらどうなるのか。そういうアプローチを模索していますし、それが個性になっていったらいいなと思います。
──では、10年後、なりたい女性像はありますか?
周りにほんっっっとうに魅力的な女性がたくさんいらっしゃって!直近だとテレビ朝日のドラマ(『おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-』)で松嶋菜々子さんと大地真央さんと共演させていただいたのですが、お2人とも本当に素敵なんですよ。素敵な年の重ね方をされているなっていうのが滲み出ていて。
クランクアップの時、松嶋さんに「楽しい50代がきっと待ってるから頑張ってね」と言っていただいて。その言葉を聞いた時に、役者としてずっと続けていきたいなと思いました。

──素敵ですね。20代って歳を重ねることが嫌だなって思うことが多いと思うんですけど、27歳の長濱さんとしては歳を重ねることをどう感じていますか?
もともと早く歳を重ねたいと思っていたから、これまでも嫌だなと思ったことはないです。むしろ、20代、30代をすっ飛ばして、40代や50代にいきたいなと思っていたくらいで。
──そうなんですね。そういう考え方をする方ってめずらしい気がします。
もっと若い頃は、自分の人生を自分で選んでいったりとか、その過程で周りと自分を比べて焦ってしまったりとか。そういう自分がいることに疲れちゃって。早くいろんなことに対して戦線離脱したいな、穏やかに暮らしたいなって思っていたんですよね。
でも、最近は一歩ずつ重ねることもいいのかなって。そうして進んだ先に、先程の松嶋さんをはじめとした、自分が見てきた素敵な先輩方の姿があるんだなと思うと、焦らずのんびり進んでいきたいなと思えるようになりました。
次のページ