2026.03.09 18:00
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ひとり暮らしを始めたとき、生きるって大変だなって思いました(笑)
──あと、映画全体を通じて、特に印象に残ったのはどのシーンですか。
一番最後の歌がとても印象的です。何かあったら相談してねって歌詞がいっぱい出てくるんですけど、今まですごいポップに受精するまでを描いてるんですけど、歌の時間もすごい長いし、最終的に一番伝えたいことってそこなのかなって思いました。いろいろ悩むこともあると思うけどいつでも相談してっていうメッセージは、すごく大事なことだなっていうのも感じました。

──今のお話にも通じると思うんですが、映画からは、大きい意味での人間愛みたいなものがテーマとしてあるのかなと思いましたが、大橋さん的にはどう感じましたか。
人間愛もそうですし、精子愛というか(笑)、友情の大事さみたいなものも感じますよね。いろいろなキャラの友情だったり、あと人間のほうのキャラクターのイェンスくんとリサちゃんの関係性だったりとかもいいなと思いました。シメンとカミラも旅を通して、より相棒としての絆が強固になったと思うので、友情や愛情を見つめ直す作品でもあるなっていうのはすごく思います。
──あと映画には人間の成長を描いている側面もありますが、大橋さん自身が、10代や学生時代に人としてひとつ大人になれたと感じたエピソードを聞かせてもらえますか。
それでいうと、自分的には実家を出たときですね。20歳になって実家を出てひとり暮らしを始めたんですけど、それまでずっと何でも親にやってもらって生きてきてたので、家賃とか光熱費とか自分で払ったりしなきゃいけないじゃないですか(笑)。それまで銀行口座も自分で管理してなかったので、まずお家を契約するにあたって口座を作らなきゃとか、ひとり暮らしをするにあたってすごい変化があったんです。今までこんなにいろんなことを親はやってくれてたんだなっていうのがわかりました。

──実家にいるときはわからないんですよね、いろいろな大変さって。
そう、全然わからなかったし、生きるって大変だなって思いました(笑)。なので、親に対する感謝がひとり暮らしをすることによって芽生えましたね。ひとり暮らしをしてからは、親とケンカしたことがないんですよ。なので、20歳でひとり暮らしをしたときは、自分を見つめ直すいいきっかけになったなって思います。
──では、映画『スペルマゲドン 精なる大冒険』を見てくれる人に向けて一言いただけますか。
映画『スペルマゲドン 精なる大冒険』は、あらゆる偶然が重なり合っている作品だなって思ってて。人間側と体内側でいろんな出来事が組み合わさって、どんどん転がって進んでいくお話をすごいテンポよくポップに描いているので、内容はもちろん、そうした部分を楽しんで見ていただけたらうれしいなって思います。

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──ここからは、大橋さん個人にスポットを当てて話を聞かせてください。大橋さんは、声優のどんな部分に惹かれてこの道に進んだんですか。
私は中学1年生になってから、いわゆるアニメオタク的なものになったんです。そのときに初めて触れ合ったのが『BLEACH』という作品で、「私も『BLEACH』に出たい!」「私も護廷十三隊入りたい!」って思って声優を志したんです(笑)。
でも、そこからいろんな作品を見ていくうちに、声優って職業についてちょっと詳しくなっていくじゃないですか。そのときに、先ほどもお話ししたようなこと、人間だけじゃなく動物だったりいろんなファンタジーの種族だったり、いろんなものを演じられるんだなと思ったんです。あと、女の子も男の子も演じられるし、若いお芝居ができる限りはいくつになっても学生が演じられたりとか、そういう垣根が無いところがすごい素敵だなって思ったんです。それで、声優になりたい!って気持ちがより強くなりました。
──そうなると、声優活動をやればやるほど、もっといろんな役を演じたいという欲も増していきそうですね。
はい。声優を目指そうとしていたときも、いろんな作品を見れば見るほどそう思いましたし、他にもゲームや映画の吹き替え、ナレーション、ラジオの仕事だったり、ほんとに声優のお仕事って多岐に渡っていたので、自分の人生においてもすごくいい刺激になりそうだなって思いました。実際、いろんなお仕事をさせていただけてすごく面白いです。
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