舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』で奮闘中の近況を語る
ハプニングさえも一期一会。松井玲奈がロングラン公演への初挑戦で得たものとは
2026.02.20 17:30
2026.02.20 17:30
ドラマ、映画、舞台と“俳優”としての活動はもちろん、2026年1月には最新エッセイも出版するなどコンスタントに執筆活動も続ける松井玲奈。昨年7月からは、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』にハーマイオニー・グレンジャー役として出演中だ。
4年半におよぶロングラン公演が2026年12月に千秋楽を迎えることが決定し、注目度も上がっているこの作品。経験したことがない長期間の舞台出演と、『ハリー・ポッター』シリーズファンとしての思い、そして執筆活動について……。マルチに活躍を続ける彼女が今、考えていることとは。

1年目を観た時、正直すごく悔しく感じた
──舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』に出演されていますが、実際に舞台に立ち続けてみての実感はいかがですか?
飽きることがないなと感じています。これがこの作品のすごく面白いところでもあり、キャストがたくさんいるので、同じ組み合わせになることがほとんどないんです。毎回の舞台で、誰かしらが必ず違うという状態なので、毎公演すごく新鮮な気持ちでお芝居に向き合うことができていて。とても楽しくて充実しています。
──キャストが毎回変わることは、俳優さんにとっては新鮮さがある一方で、負荷がかかる部分もありませんか?
毎回変わる組み合わせだと何が起きるかわからないという緊張感があるからこそ、本当に当たり前のことなのですが、相手のセリフをきちんと聞くということを意識して舞台に立つことができる。そこがすごくいい現場だなと思います。

──ロングランされている人気作品ということで、新たに参加される方にとってはハードルもあったと思うのですが、その点はいかがでしたか?
すごく大きな挑戦だな、と思っていました。今までも公演回数が多い作品には出演したことはあったのですが、1年ものロングランとなると自分の身体についてはもちろん、作品との向き合い方も考えていかなくてはいけない。これは大きな挑戦になるだろうな、とは思っていました。ただ、ぜひ飛び込んでみたいという気持ちはありました。
──その理由はどんなところだったんでしょう?
この舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』という作品だから、というのは大きな部分ではあるのですが、なかなかロングランの作品に参加できる機会ってないと思うんです。日本では劇団四季さんぐらいで、そういった経験を詰むことができない。貴重な経験になるだろうな、と思いました。実際に自分でこの作品を観たとき「あの魔法はどうやって作られているんだろう!?」と、裏側の部分もすごく気になっていまして。そこに加えて、自分自身もハーマイオニーというキャラクターが大好きだからこそ、その役として舞台から見える景色を見たくて仕方がなくて。実は1年目を観た時は、正直すごく悔しく感じたんです。なので、チャンスがあるならぜひ挑戦したい!という思いでした。
──その「悔しい」という思いは、他の作品でも思われたりするんですか?
たくさんあります! よくあるのは、パッと読んでいた小説で「あ、これすっごく面白い! 映像化すればいいのに」と思って検索するともう映像化されている、というときです。あと「この役をやりたい!」と思って、自分で口に出していてもお話をいただけなかったときとか。そういう時は悔しいです。あとは、舞台はやはり生ものなので、観ている時に「舞台上のあの人から見た景色は、どういうものなんだろう」と思うことはたくさんあります。
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