2026.02.03 18:00
2026.02.03 18:00
ダンスシーンは衣装も演出も印象的でした
──そんな朱里についていこうとし、さらにそこから変化していく希代子をどのように演じようと思いましたか?
台本を読んで感じたまま演じました。事前に作り込んでいくというよりは、台本を読んで感じたものや現場の雰囲気から自然と気持ちができていって。朱里と距離が離れていくところでは、お互いが相手を傷つけ合うようなこともするんですが、そのときの朱里の視線が、実際にお芝居をしていてもあまり見たくないと思うほど強いものだったりして。そこで感じる後ろめたさなどを、毎日集めて溜めていった感じでした。

──心から朱里のことが嫌いになったわけじゃないから、後ろめたさも感じる必要がありますもんね。
はい。高校生って、子供でも大人でもない時期で、いろいろなものに影響されやすかったり、ちょっとしたことで傷ついたりすると思うんです。その不安定さや、いろいろな感情を抱いているというところはすごく大事にしました。
──Bezzyの過去のインタビューで(2023年6月公開)「ミステリアスな役柄というか、影がある役だったり掴みどころがない役」をいつか演じてみたいとおっしゃっていましたが、希代子は影のある役柄に近しかったと思いますが、演じてみていかがでしたか?
確かに負の感情がものすごく多い役でした。自分から発していくというよりは、いろんなものを受け取って、負の感情が溜まっていくという感じだったので、現場にいるときは他の役者さんを見たり、現場にある小道具をしっかり見たりして、自分のなかにいろいろな感情を入れていきました。朱里の日記も全部のページ見ましたし。

©2026「終点のあの子」製作委員会
──では撮影期間中はしんどかったんじゃないですか?
撮影現場ではそうでしたけど、切り替えは割とできるほうなので、家に帰ったら、台本を読んで寝て……という感じで結構切り替えていました。
──健やかでいられたんですね、安心しました。劇中ではドレスや着物なども着られていて、それこそ朱里の日記などの小物やセット、カメラワークもこだわられている印象を受けました。當真さんが気に入っている衣装や演出があれば教えてください。
衣装で言うと、やっぱりダンスを踊っているときのドレス。あまり着ることのない衣装だったのですごく楽しかったです。しかも衣装の色にも意味があって。希代子はそのダンスシーンで赤いドレスを着ているんですが、だんだん朱里っぽい色を着るようになっていっているという意味の赤で。最後の着物は緑です。そこは監督のこだわりです。

──そうだったんですね!
はい。演出で言うと、ダンスシーンの撮影も面白くて印象的でした。ぐるぐる回っているところを、カメラマンさんと照明さんが追いかけてくれて。私とセナちゃんだけ周りとテンポが違うので、難しかった記憶があります。あとは海に行くシーンもすごくよく覚えています。ワンカットでの撮影だったんですよ。セリフはなくて、海にちょっとだけ足が浸されて、海を眺めるという空白の多いシーンで。撮影期間終盤の撮影でもあったので、いろいろな撮影のことを思い出しながら撮りました。
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