2026.01.30 09:00
©2026 利重 剛
2026.01.30 09:00
高橋一生を主演に迎え、利重剛が監督・脚本を務める映画『ラプソディ・ラプソディ』が5月1日(金)より公開されることが決定した。
本作は、人付き合いを避けて生きてきた男が知らない間に籍を入れられていたことをきっかけに、人生が思いがけない方向へと動き出していく様を描き出した優しくユーモラスな人間ドラマ。ある日、パスポート更新のために役所を訪れた主人公・夏野幹夫は、戸籍謄本に「続柄:妻」という見覚えのない文字を見つける。繁子という名の女性が自分と勝手に籍を入れていたことを知った幹夫は、彼女を探し回った末に街角の小さな花屋でその正体を突き止めるが、彼女は触れるものすべてを壊してしまうほど破天荒な女性であった。「なんで、僕と結婚したんですか?」という幹夫の純粋な好奇心は、やがて二人の人生に予想もしなかった変化をもたらしていく。
利重剛が長編監督を務めるのは、映画『さよならドビュッシー』以来13年ぶり。『ザジ ZAZIE』(89)で劇映画監督デビューを飾り『クロエ』(02)が第51回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に正式招待されるなど国内外で注目を集めてきた利重監督が、本作では不器用な大人たちがつまづきながらも前に進んでいく様を、温かくユーモアたっぷりに描き出す。
『岸辺露伴は動かない』シリーズや『スパイの妻』などで幅広い活躍を見せる高橋一生が主人公・夏野幹夫を演じ、周囲を翻弄する謎のヒロイン・繁子役をNHK連続テレビ小説『まんぷく』や映画『さよなら ほやマン』『夜明けのすべて』など話題作への出演が相次ぐ呉城久美が演じる。また芹澤興人、池脇千鶴などの実力派俳優陣が脇を固めるほか、監督の利重もキーパーソンとして自ら出演。さらに世界的ジャズ・ピアニストの大西順子が音楽を手掛け、小粋で心躍るメロディが一癖も二癖もあるキャラクターたちの物語に彩りを添える。

今回解禁された場面写真は、戸籍謄本を見て戸惑いを隠せない幹夫の姿や、利重演じる大介叔父さんとの共演シーン、そして謎多き女性・繁子の姿を収めた3枚。併せてコメントも到着しており、高橋は役柄を通して「幹夫の人生を一夏生きる間に、もう一度その感覚を丁寧を見つめる時間を過ごせた気がしています」と撮影を振り返った。

なお、本作の撮影は監督の地元である横浜で行われ、横浜市中区の全面協力のもと、劇中には実在のレストランやカフェがそのまま登場。「街を眺めながら、あの主人公たちはその後どうしてるかなと想像してもらえるような作品を目指して作りました」という利重監督が語るように、映画と現実の世界が繋がっているかのような「街映画」としての魅力も備えた作品となっている。
コメント全文
高橋一生(夏野幹夫役)
兼ねてから尊敬していた利重さんに、利重さんが長年温めてこられた作品でお声がけいただき、
幹夫という人間を通して、初夏の横浜を過ごしました。
人と深く関わっていくことは、時に誰かや世界を変えてしまうことにもなり得る。
幹夫は、それを極端に嫌がりながら生きている人物です。
演じているうちに、登場人物たちと同じように、
撮影期間中、ふと我に返ると、幹夫を守りたいと思っている自分がいることに気づきました。
ただ、「こうしてあげたい」「こうしたら良いのに」という気持ちは、
いつの間にか相手の上に立ってしまう危うさも含んでいて
良かれと思うことが、かえって色々なことを固定して、
誰かを弱い存在として扱ってしまうこともあるのだと、
幹夫を通して考えさせられた気がしています。
そんな気持ちの時は、大抵その対象より自分の方が劣っているものですが笑
とはいえ、不器用でも、滑稽でも、人は自分が見ている世界から、
別の人間の世界に交わっていかなければならない。
当たり前のことではありますが、
その当たり前が、いつの間にか端折られてしまいがちな世の中で、
幹夫の人生を一夏生きる間に、
もう一度その感覚を丁寧に見つめる時間を過ごせた気がしています。
誰にでもあったような感覚を、純粋に持ち続けてしまった
不器用な人間同士が、表現の仕方は違いながらも、
やさしい世界で出会っていく物語です。
全編横浜ロケでの撮影は、街の方々にもとても温かく受け入れていただきました。
その空気も含めて、ぜひ劇場で、
この時間を過ごしていただけたら嬉しいです。
利重 剛(監督・脚本)
僕は、映画館を出た後もまだ映画が続いているように感じる映画が大好きです。街を眺めながら、あの主人公たちはその後どうしてるかなと想像してもらえるような作品を目指して作りました。
「そう、たまにはこんな感じのものを観たかったんだよ」と言ってもらえるような作品になっていれば嬉しいです。
場面写真 ©2026 利重 剛