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INTERVIEW

現場の空気感そのままに映画『万事快調』の充実を振り返る

南沙良×出口夏希×吉田美月喜のゆるやかガールズトーク それぞれが思い描く“10年後の私たち”は

2026.01.22 19:00

2026.01.22 19:00

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実写における邦画歴代興行収入が22年ぶりに更新されるなど、ヒット作に沸いた2025年の映画界。2026年も快作が続々と控えている。

その先陣を切るのが、映画『万事快調〈オール・グリーンズ〉』だ。どん詰まりの日々を生きていた女子高生たちがある事件をきっかけに同好会「オール・グリーンズ」を結成。禁断の課外活動をスタートさせる。

彼女たちのジェットコースターのような青春は、お行儀のいい大人たちから見れば眉をひそめるものかもしれない。でも、胸がすくほど痛快で、この閉塞的な時代を打ち破るエネルギーに溢れている。

DV家庭に育ち、ラッパーを夢見る朴秀美を演じた南沙良。スクールカースト上位の人気者だが、実は家庭に問題を抱える矢口美流紅を演じた出口夏希。漫画に詳しい毒舌キャラ・岩隈真子を演じた吉田美月喜。3人に本作について振り返ってもらった。【記事最後にプレゼント情報あり】

映画『万事快調〈オール・グリーンズ〉』本予告

いつか今回のような役柄も演じてみたかった

──「私たちの人生って、そんなブックオフで100円で買えるような物語じゃないから」などキャッチーで刺さる台詞がたくさんありました。みなさんの特にブッ刺さった台詞を教えてください。

南 私は美流紅の「これは私たちにとっての第2部なんだよ」というセリフが好きです。

出口 私もその台詞が好き! 素敵な台詞だなって思った。

南 いい台詞だよね。人生の転機は自分でつくれるんだって思わせてくれるというか。

出口 あんな大きい十字路の真ん中で大声で叫べるなんてなかなかないから、言っててすっごい気持ち良かった!

吉田 私は、屋上で岩隈が美流紅に「いちばん好きな漫画教えろよ」って聞いて、美流紅が「『ザ・ワールド・イズ・マイン』かな」って答えるところが好きです。あそこで岩隈も仲間に入れた気がして、お気に入りですね。

──朴秀美と美流紅、岩隈の三人の関係性がすごく素敵でした。あの空気感を出すために、みなさんは撮影を通してどうやって絆を深めていったんでしょう。

南  まあ、ゆるやかにというか。

吉田 ゆるやかですね。

南 もう最初は関係ない話から始まって。

出口 というか、ずっと関係ない話しかしてないよね(笑)。

南 してない(笑)。それくらいゆるやかにやってました。

南沙良

出口 そのゆるやかさが居心地良かったんですよね。私は普段から現場であんまり喋らないんですけど。今回は二人がマイペースだから気を遣わずにいられた。(二人を見て)マイペースだったよね?(笑)

吉田 私からすると、夏希ちゃんのほうがめっちゃマイペースだよ。

出口 嘘?(笑)

南 まあ、全員マイペースだよね(笑)。

出口 みんな寝たいときに寝て、お腹が空いたらご飯食べてお菓子食べて。

南 仲良くならなきゃとか、沈黙が気まずいみたいな感じが全然なかった。

出口 それが好きでした、私は。

──ちなみに、お互いのことはなんと呼び合ってるんですか。

一同 (顔を見合わせる)

出口 あんまり呼び合ったことないかも(笑)。

吉田 あれ? 仲悪い?

一同 (笑)。

出口 プライベートで、ですよね。なんて呼んでた? 沙良ちゃんって呼んでたかも。

吉田 私はフルネームで呼んでたかも。出口夏希ちゃんに。

出口 吉田さん。

吉田 ちょっと待って(笑)。吉田さんはヤバい、他人行儀すぎる(笑)。

一同 (笑)。

吉田 確か現場では役名で呼んでた気がする。

出口 そっか。だから、作品が終わるとなんて呼んでいいかわからなくなっちゃうね。

出口夏希

吉田 え? これからなんて呼ぶ?

南 (名前を呼ぼうとして緊張し)どうしよう。ヤバいヤバい!(と、手が震える)

出口 沙良ちゃんがいちばん恥ずかしがり屋なイメージがある(笑)。

南 本当に?

出口 二人で会ってても、恥ずかしがり屋なんだろうなと思う瞬間は結構あったかも。

南 えー、でも普通に名前で呼んでいた気がする。夏希ちゃんと(吉田を見て)美月喜……?

吉田 え…?(笑)

出口 急にぎこちなくなった!(笑)

──三人が演じた女子高生たちはとある理由によって社会から逸脱していきます。こういう役って、演じていて普通の役とは違う開放感とか爽快感ってありましたか。

南 どうだろう。私はそんなになかった気がします。

出口 私は、これまでキラキラした高校生の役が比較的多かったので、今回の役は演じていて気持ちよかったです。いつか今回のようなキラキラはしているけど影もある役柄も演じてみたいと思っていたので楽しかったです。

吉田 私もここ最近は明るいキャラクターが多かったので、岩隈みたいな毒舌で陰の部分が強い役は、ちょっとキャラクターチックに演じられて楽しかったですね。

吉田美月喜

──南さんは他の役とそんなに変わりはなかったという話ですが、煙草を吸う仕草なんて他の役ではなかなか見られない気がして意外性がありました。

南 確かにそう言われると新鮮ではあったかもしれないです。

吉田 私も沙良ちゃんがああいう格好してるの見たことなかった。でも、それがまた似合っちゃうんですよ。すっごいカッコよくて。

南 本当? 私は何か抱えていたり、陰のある役が多くて。今回は抱えているものはあるものの、またちょっと違った役なので、そういうところは確かにやりがいを感じました。

──美流紅も立膝で座ったり、そういう何気ない部分からまた違う顔を見られた気がしました。

出口 私、プライベートで普段からあぐらをかいたり、そんなにお行儀よくなくて(笑)。だから、今回の現場はすっごいしっくり来ました(笑)。この役だからと意識するというより、むしろ自分が居やすいようにいようとしたら自然とあんなふうな立ち振る舞いになったという感じで。こんな私も見せてみたかったので、そう思っていただけたならうれしいです。

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作品情報

万事快調〈オール・グリーンズ〉

©︎2026「万事快調」製作委員会

©︎2026「万事快調」製作委員会

万事快調〈オール・グリーンズ〉

2026年1月16日(金)新宿ピカデリー他全国公開
配給:カルチュア・パブリッシャーズ

公式サイトはこちら

スタッフ&キャスト

原作:波木銅「万事快調〈オール・グリーンズ〉」(文春文庫)
監督・脚本・編集:児山隆

出演:南沙良 出口夏希/吉田美月喜 羽村仁成 黒崎煌代/テイ龍進 松岡依都美 安藤裕子/金子大地
主題歌:NIKO NIKO TAN TAN 「Stranger」 (ビクターエンタテインメント/Getting Better)

2002年6月11日生まれ、東京都出身。
映画『幼な子われらに生まれ』(2017年8月公開)で俳優デビュー。初主演映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(2018年7月公開)で、報知映画賞、ブルーリボン賞ほか数々の映画賞を受賞。
近年の出演作に、映画『この子は邪悪』(主演)、映画『愛されなくても別に』(主演)、NHK大河ドラマ『光る君へ』、DMM TVオリジナルドラマ『外道の歌』、ABEMA✕Netflixドラマ『わかっていても the shapes of love』などがある。
主演映画『万事快調〈オール・グリーンズ〉』が現在公開中。待機作として、主演映画『禍禍女』(ゆりやんレトリィバァ監督作品・2026年2月6日公開)、ヒロインを務める香港映画『殺手#4』がある。

2001年10月4日生まれ。
「ミスセブンティーン2018」に選出され、「Seventeen」専属モデルとしてデビュー。
現在は「non-no」専属モデルとして活動中。
近年の出演作は、ドラマ「アオハライド」、「ブルーモーメント」、Netflix映画『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。』、映画『赤羽骨子のボディーガード』、『か「」く「」し「」ご「」と「』等。
ダブル主演を務める映画『万事快調〈オール・グリーンズ〉』が現在公開中。

吉田美月喜

アーティスト情報

2003年3月10日生まれ、東京都出身。劇場アニメ『ルックバック』(24)にて京本役でW主演を務め、注目を集める。これまでの主な主演作に、映画『あつい胸さわぎ』(23/監督:まつむらしんご)、映画『カムイのうた』(24/監督:菅原 浩志)。また、近年の出演作品に、Netflixシリーズ「今際の国のアリス」(20)、TBS「ドラゴン桜」(21)などがある。
最新作はテレビ東京「俺たちバッドバーバーズ」が放送中のほか、WOWOW×Lemino「北方謙三 水滸伝」(2/15〜O.A.)、映画『GEMNIBUS vol.2』(3/6公開)、舞台『リア王』、海外映画『KARATEKA』(10/30スペイン公開)の出演等が控える。

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