映画『この本を盗む者は』での声優初挑戦を経た現在地とは
「今やれているもの全てが新鮮で楽しい」芸歴19年の19歳、田牧そらを輝かすマインドセット
2026.01.19 18:30
2026.01.19 18:30
匂いとかも好きだから本は紙派です
──原作を読んだときには、もう真白役を演じることは決まっていたんですか?
そうですね。なのでもう、ずっと真白に焦点を当てて読み進めていました。
──本好きの方にとっては、より魅力的に感じる作品ですよね。巨大な書庫「御倉館」の設定とか。
そうなんですよ! 作品に出てくる「御倉館」の感じとか、出来上がった映像を見て「うわー、ここ行ってみたい」とか「ここにある本を読んでみたい」と思いました。

──完成した映画をご覧になった感想はいかがでしたか?
もうとにかく映像がキレイすぎて「うわっ、すごい!」って思いましたし、アフレコのときにはまだ完成されていないところもあったりしたので、そこに色がつくとこんなふうに見えるんだ! とか……あとは音楽が足されたことで、私たちの感情が音楽に乗ってより伝わってくる。もう感動しっぱなしでした。
──ファンタジーな世界観の作品ですし、絵が完成したときの感動はひとしおでしょうね。
もう、衝撃的でした(笑)。ぜひ多くの方に観ていただきたいです。
──真白という役柄は、最初は「謎の存在」ですよね。演じるのが難しい部分もあったのではないですか?
そうですね。最初の方が結構機械的な感じというか、あんまり感情の起伏がない子だったので……それがどんどん物語が進むにつれて人間味が出てきたりするので、その切り替えというか、変化をどのタイミングで、どううまくできたら一番魅力的に映るかな? というのをずっと考えていました。そのあたりは、監督とたくさん話し合いながら収録していました。

──キャラクターをどう演じていくかについて、監督から具体的なアドバイスはありましたか?
あまり具体的な指示はなかったような気がします。今お話した変化については監督から演出していただきましたが、それ以外は「自由にやっていいよ」「好きなようにやって大丈夫だから。やりすぎくらいでもいいから、とりあえずやってみて」とおっしゃっていただいていて。すごくのびのびと自由に演じることができたなと思っています。
──田牧さんは俳優としてのキャリアもかなり長いですが、普段、舞台やドラマなどの演技をされるときは、事前に準備していくタイプですか? それともあまり準備しないタイプですか?
準備はしていきます。ただ、すごく考えてきたけど、現場に行ってみたら監督が思っていたことと全然違った、ということもよくあるんですね。なので、自分が考えたものにこだわりすぎないというか、それにあまり左右されないようにはしています。

──役が思っていたものと違った場合、すぐに切り替えられるタイプですか?
そうですね。もうそれは全部一旦忘れて、新しいその役として演じようと思っています。
──映画の公式Instagramでおすすめの本として森絵都さんの『リズム』を紹介されていましたが、普段はどんな本を読むことが多いですか?
そうですね……日常を描いたものや青春ものだったりとか、家族の話だったりとか、そういう作品を読むことが多いです。
──紙の本派ですか?
そうですね、紙の本が好きです! 紙の本の匂いとかも好きなんです。

──本を選ぶときはどんな感じで選びますか?
結構偏ったものになりがちで、好きな作家さんのものばかり選んだりしています。あと、映画の原作を読んでみることもよくあります。映画を観て面白かったので「これ原作はどんな感じなんだろう?」と思って買って読んでみて、「なるほど実写ではこうなるけど、こういうのもありだな」とかいろいろ想像したり。
──好きな作家さんはいますか?
瀬尾まいこさんが好きです! 瀬尾まいこさんの作品は大体全部読んでます。
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