映画『この本を盗む者は』での声優初挑戦を経た現在地とは
「今やれているもの全てが新鮮で楽しい」芸歴19年の19歳、田牧そらを輝かすマインドセット
2026.01.19 18:30
2026.01.19 18:30
現在19歳にして、芸歴19年。俳優、モデルとしてさまざまな作品やCMで活躍する一方、NHKのバラエティ番組『突撃!カネオくん』では有吉弘行の横で屈託なく笑う彼女がいる。今後のますますの飛躍が楽しみな彼女……田牧そらがこの冬、初めて声優に挑んだアニメ映画が『この本を盗む者は』だ。
原作は深緑野分の人気小説であり、2021年本屋大賞にノミネートされた同名作品。片岡凜演じる主人公・深冬を不思議な世界にいざなう謎の少女・真白を演じた彼女だが、初めてのアフレコとは思えないほど瑞々しく、透明感のある演技を見せている。「声優」に挑戦をした理由、「俳優」という仕事の面白さ……田牧そらが語る、19歳の現在地とは。

片岡さんがいる安心感で高出力できた
──今作でアニメの声優に初挑戦ということですが、挑戦を決めた理由はなんだったのでしょうか?
以前、朗読のお仕事をさせていただいたことがあって、そのときに声のお芝居って楽しいなって思っていたんです。声優もいつか挑戦してみたいと思っていたので、お話を聞いたときには絶対やりたいって思いました。
──朗読劇だと、普通のお芝居とはまた違いますよね。そのときは難しさなどは感じましたか? それとも面白かったですか?
難しさももちろんあったんですけど、決められた時間の中でとか、決められた場所でどう表現するかを考えるのがすごく楽しかったんですね。なので、より興味を持つようになりました。
──実際に声優として演じてみてどうでしたか?
やっぱりもうすでに表情がついた絵に合わせてお芝居をしたり、決められた尺の中でお芝居するっていうのが、いつものお芝居とは全然違っていて……! 何だろう、目の前にその人がいたりとか、場面が広がっているわけじゃないので、自分で想像しながら演じなければいけない。でも、深冬役の片岡さんとずっと一緒に収録だったのと、スタッフの皆さんもすごく優しく、逐一相談し合えるような環境だったので、すごくお芝居をしやすかったです。
──アニメの場合、製作段階によっては作っている途中の映像に声を入れることもあると思うのですが、そういう場面はありましたか?
ありました! 中盤からは棒とか丸とかみたいな感じの絵にアフレコをすることも多かったので、「これはどうしたらいいんだろう」と最初は思ったんですけど……台本をすごく読み込んで、皆さんとも相談しながら進めていくことができたので、そこまで「これはどういう感情なんだろう……」と不安になることはあまりなかったです。でも、最初はびっくりしましたね(笑)。

──深冬役の片岡さんとは一緒にアフレコをされていたとのことですが、2人で一緒にいるシーンは同じ場所で収録されたんですか?
そうです、ずっと一緒にいました。「隣に深冬ちゃんがいてくれる」っていう安心感は、「真白」としても肌で感じることができたので。それを受けての高出力みたいなものも多くて。なので、一緒にできて本当に心強かったですね。
──片岡さんとは今回初めての共演とのことですが、どのようにコミュニケーションを深めていったんでしょうか。
オフの場面でたくさんコミュニケーションをとるというよりは、お芝居になったときにそのシーンの中で息を合わせていくことに集中する、という感じでした。とにかく、「その場面のお芝居で最高のパフォーマンスが出せたら」というのは、多分2人とも同じ認識だったと思うんです。なのでアフレコ以外で話すときも、どういうシーンにしたいかとか、どういうお芝居をしたらもっと良くなるかという話し合いが多かったですね。

──お2人とも声優初挑戦ということで、お互い緊張されるところが多かったのではないですか?
少なくとも私はもう、ずっと緊張してて(笑)。大丈夫かな……? って思いながらやってました。多分、2人ともすごく緊張していたと思います。
──この作品についてですが、原作を読まれたときにどんなところに魅力を感じましたか?
私自身本が好きで、「物語の中に入っていく」というのがとてもいいなと思いました。私も小さい頃から本を読んでいて、いつか物語の中に入れたらいいなとずっと思っていたので……それがこんな形で叶うなんて! というわくわく感がすごくありました。とにかく、この『この本を盗む者は』の魅力が伝えられたらいいなと思っていました。
次のページ
