2025.12.29 21:00
2025.12.29 21:00
星野源が、今年5月にリリースした最新アルバム『Gen』収録楽曲「Glitch」のミュージックビデオを公開した。
「Glitch」は、アルバム『Gen』のオープニングトラック「創造」(今年の「紅白歌合戦」で披露予定のスーパーマリオブラザーズ35周年テーマソング)と同時期となる2020年頃から制作がスタートした楽曲。当時のプリプロダクション段階で生録音されたベーシックトラックを軸に、星野の友人であるLAのミュージシャンLouis Coleが2010年にYouTubeで公開したドラム演奏音源をサンプリングしたビート、そして今年録音されたヴォーカルやストリングスなど、異なる時期・環境で生まれた音たちが星野の手によってひとつに構築された1曲となる。
本日プレミア公開されたミュージックビデオは、PCのデスクトップ画面上で楽曲タイトルの「グリッチ(≒一時的なシステム障害)」が無数に発生していく構成で、映像制作ユニット「擬態するメタ」が監督を担当。今作のために撮影&制作された膨大な実写映像や写真、CG、アニメーションに加え星野自身が出演するフッテージなどをメインに、ホラーエンタテイメント番組「ゾゾゾ」の映像など実際にネット上に公開されているコンテンツもわずかに使用するなど、混在したそれらの素材が焦燥感あふれるビートと爽やかさの中にどこかセンチメンタルなメロウネスを湛えたサウンド上で目まぐるしく展開していく。壁紙やユーザーサポートキャラクターをはじめとしたインターネット&ゲームカルチャーとの接続を彷彿とさせる細部モチーフも本楽曲のリリックやサウンドと強く呼応しており、ある種詩的な文明批評と言っても過言ではない楽曲の世界観を体現している。
アルバム『Gen』からはこれまで「Star」「Mad Hope (feat. Louis Cole, Sam Gendel, Sam Wilkes)」「2 (feat. Lee Youngji)」「Memories (feat. UMI, Camilo)」と4本のミュージックビデオが公開されてきたが、今回の「Glitch」が同アルバムから最後に公開される映像作品。なお星野はデビュー15周年イヤーとなった今年を12月31日放送の「第76回NHK紅白歌合戦」で締めくくり、2026年には俳優・松重豊との音楽番組『おともだち』の放送、初の韓国アリーナ公演「Gen Hoshino Live in Korea “약속”」の開催、メンバーシップサイト『YELLOW MAGAZINE+』会員限定コメンタリーツアー「星野源と山岸聖太のにっぽん副音声紀行」、さらに3月には『星野源のオールナイトニッポン』放送開始10周年を記念したオンラインイベントの開催も控えている。




