2025.12.14 17:00
2025.12.14 17:00
今年11月、デビュー16周年目に突入した大原優乃。芸能界入りした時は「ダンサーで生きていく」と思っていた大原にとって、26歳で俳優として活躍している未来は想像できなかったという。そんな予測不能な芸能人生を面白がり、「目の前のことを丁寧にやるだけ」と語る大原が、自身の地元・鹿児島を舞台にした映画『天文館探偵物語』でヒロインを務めた。「今一番夢中になっているものは芝居」と言い切る彼女は、どのように『天文館探偵物語』に挑んだのか。

撮影期間は実家から通わせてもらいました
──11月4日にデビュー16周年を迎えられました。おめでとうございます。
ありがとうございます。
──Instagramでは「デビュー当時10歳だった私には想像もできなかった今を、こうして迎えられていることに感謝します」と書かれていましたが、当時はどんな未来を想像していたのでしょうか?
私が芸能界入りしたオーディションは、そもそもデビューのためのオーディションではなくて。1曲一緒につくるという企画だったので、オーディションを受けたときにはこの世界で生きていくということ自体予想していなかったんです。さらに高校3年生の時にグループ活動が終了して1人で活動させていただくようになって。今のお仕事や環境はまったく想像していないものでした。ありがたいなと思っています。
──グループ活動を終えて1人で活動することになってから、描いていた活動のイメージや理想はありましたか?
グループで活動し始めてからは「ダンサーとして生きていく」と思っていたので、活動終了したときは、1人で何をすればいいのか正直わかっていなくて。そこで、自分自身の価値を生み出すためにどうすればいいのかということに向き合って模索してきたことが、今に繋がっているのかなと思います。

──そうやって模索した中で見つけた道の一つが、俳優業だったと。
はい。
──デビューのタイミングから予想していなかったということですが、今、1人で俳優として活動している現実は、どのように感じていますか?
Dream5の15周年を迎えるにあたって、Dream5で1日限りの再結成をしたんですが、それもメンバーそれぞれが、この世界で必死に生き抜こうとしてきたからこそできること。私自身も、15周年イヤーは写真集を出させていただいたり、写真展イベントをやらせてもらったり、今の自分ができることをすべてやり切りました。そこで一度リセットされた感覚なので、これからは、今までの経験やご縁に驕らずに、挑戦していくことを恐れずに進んでいきたいなと思っています。
──そんな気持ち新たになったタイミングで、ヒロインを務めた映画『天文館探偵物語』が公開されます。最初に出演が決まったときはどう思いましたか?
まずはオール鹿児島ロケということで、鹿児島出身の私としては一つ目標が叶ったなという気持ちでした。
──ご自身がヒロインの映画撮影で鹿児島に帰るって、めちゃくちゃうれしいですよね。
はい、うれしかったです。映画の撮影期間は、実家から通わせてもらったんです。だから撮影現場と実家を行き来する日々で。
──すごくいいですね。
はい。抱えるものが大きい役だったので、いい気持ちの切り替えになっていたかなと思います。撮影も鹿児島の街中だったので、買い物している母にばったり会ったりして。
──素敵! ちなみにどのシーンで?
天文館の商店街を歩いているシーンです。

──地元での撮影ならではのエピソードですね。「抱えるものが大きい役だった」と今おっしゃいましたが、大原さんが演じたのはシングルマザーの橋口凪。凪というキャラクターを、どのような人物だと捉えて役作りしていきましたか?
私にとって初めての母親役で、しかもシングルマザー。彼女の抱える繊細な想いを映像に残せたらいいなという思いでやらせていただきました。凪は、生活のほとんどの時間を息子との時間に充てたいと思っていると感じたので、メイクやヘアはなるべく素のままにしたいということをヘアメイクさんにもお伝えして。「もう少し薄くできませんか?」と相談したり、ストレートアイロンはかけすぎずに、あえてちょっとうねった状態にしたりしました。
──そこは大原さんのアイデアだったんですね。
はい。あとは、初めての母親役ですが、「母親らしくいよう」という考えは捨てるように心がけていました。「母親」ということは考えずただ、息子の翔真に向き合うことだけを大事にしようと。
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