小林啓一監督、原作のミン・ジヒョンからコメント到着
永野芽郁が髪をばっさり切り最狂ラブコメに挑む、Netflix映画『僕の狂ったフェミ彼女』来年配信
2025.12.03 08:00
2025.12.03 08:00
永野芽郁主演のNetflix映画『僕の狂ったフェミ彼女』が、2026年に配信されることが決定した。
原作は韓国で“『猟奇的な彼女』のフェミニストバージョン”と表されたミン・ジヒョンによる同名小説で、「愛」も「権利」もゆずれない“彼女”と “僕”の戦争のような恋愛を描いたラブコメディ。韓国で刊行されると、タイトルのインパクトと現代人のリアルを描いた物語性により瞬く間に大ヒットし、日本でも翻訳版がたちまち重版となるなど話題を呼んだ。
Netflixシリーズ『御手洗家、炎上する』(23)や映画『はたらく細胞』(24)など多くの話題作に出演し、本作で役作りのためにロングヘアをばっさりカットした永野芽郁が挑むのは、あることをきっかけにフェミニストになった“狂おしくも愛おしい”彼女役。監督は、映画『恋は光』(22)や『お嬢と番犬くん』(25)などのラブストーリー作品を手がけてきた小林啓一が務め、“彼女”と“僕”の再会と葛藤を丁寧に描き出す。
小林啓一監督 コメント
ミン・ジヒョンさん原作「僕の狂ったフェミ彼女」の映画化を発表できることを嬉しく思います。
Netflixさんからお話をいただき、最初にプロットを書いたのが約3年前です。そこから春名慶プロデューサーと試行錯誤して脚本を書き上げ、今ようやく撮影という運びになりました。頭の中での登場人物がこれから正に具現化しようとしています。ミン・ジヒョンさんの原作はタイトルからして一見過激なようですが、ハッとさせられることが多い作品です。僕自身の価値観の多面性の至らなさに気付かされることもありました。自分が感じた、この大事な感覚を皆様と共有できるように、はたまたクスリと笑ってもらえるように、主演の永野芽郁さん、キャスト、スタッフと共に、丁寧に作っていきたいと思います。
ミン・ジヒョン(原作) コメント
Boy Meets Girl──。ほとんどのロマンスは、長いあいだこうして始まってきました。けれど今は、もうそんなふうには恋を始められない女性たちがいます。『僕の狂ったフェミ彼女』は、いまだに「そんな」恋愛を信じている男性と、もはやそのルールを受け入れられなくなった女性が、激しくぶつかり合う恋の物語です。
実は「こんなふうに感じているのは自分だけなのだろうか」という思いから書き始めた小説でした。ところが、この本を読んでくださった韓国、日本、台湾、インドネシアをはじめとするさまざまな国の読者の方々と出会うなかで、これは決して「私だけの物語」ではないのだと実感するようになりました。
この小説が最初に発表された韓国では、こうした話に対し誰かが不快感を抱くかもしれないという懸念から、映像化はそう簡単には進みませんでした。その物語が今回、日本で先に映画化されることになったということは、国境を越えた場所にも同じ問いを抱き続けている人たちがいると気づかせてくれた、驚きと感謝の経験です。映画という新しいかたちで生まれ変わるこの物語が、世界中の女性たち、そして男性たちにどのような問いを投げかけてくれるのか、胸を高鳴らせながら待っています。
本作を選んでくださったNetflixのプロデューサーの皆さま、原作のメッセージを尊重しながら繊細に向き合ってくださった小林啓一監督、そして“彼女”としてこの物語に新しい命を吹き込んでくださる永野芽郁さんに、心から感謝いたします。
この作品は、「いまの時代には男女の恋愛なんて、もう不可能だ」と言いたくて書いた物語ではありません。むしろ、もっとよく愛し合うために、誰か一方の犠牲や「我慢」をあたりまえにしない恋を実現するために、私たちはどんなことを語り合い、どんな問いを共有していけばいいのか──そのことを一緒に考えてみませんか、という提案をしたい作品です。どんな作品よりも「いまの恋愛」のリアルが刻み込まれたこの映画を、ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです。