J・キャメロン監督も愛着語る「彼は圧倒的に魅惑的」
映画『アバター』因縁の敵クオリッチが魅せる“意外な一面”とは？最新作では新たな脅威と結託も
2025.12.05 17:45
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2025.12.05 17:45
全世界歴代興行収入ランキングで第1位を記録した『アバター』（09）、第3位にランクインした『アバター：ウェイ・オブ・ウォーター』（22）を世に贈りだした巨匠ジェームズ・キャメロンが監督する『アバター』シリーズの最新作『アバター：ファイヤー・アンド・アッシュ』が12月19日(金)より日米同時公開される。
神秘の星パンドラを舞台に、侵略を狙う人類と先住民ナヴィとの戦いを描いてきた本シリーズ。その中で今回注目したいのは、主人公ジェイク（サム・ワーシントン）の因縁としてシリーズを通して立ちはだかる、元上官であり冷血な兵士であるクオリッチ（スティーヴン・ラング）だ。
物語では、ナヴィと同じ肉体“アバター”となりパンドラへと潜入した元海兵隊員のジェイクがナヴィのネイティリ（ゾーイ・サルダナ）と恋に落ち、家族を築き人類と戦う決意する。そんなジェイクの上官だったクオリッチは、任務を投げ打ってナヴィとの暮らしを選んだジェイクを裏切り者として追うように。一度は戦いに敗れるも、人間のクオリッチの記憶を引き継いだナヴィとしての新たな肉体“リコンビナント”として再びジェイクたちに迫った。また最新作でも新たな脅威アッシュ族のリーダー・ヴァランに共闘を持ち掛けて世界を焼き尽くそうとするなど、執念を燃やすキャラクターとして描かれる。
ジェームズ・キャメロン監督はクオリッチについて「彼は圧倒的に魅惑的だ。この男から目が離せない。そしてジェイクやヴァランとの間で繰り広げられる駆け引きは、非常に興味深いものになる」と愛着を語った。さらに、人間の少年でありジェイクたち一家とともに育ってきたスパイダーを演じるジャック・チャンピオンは、クオリッチについて「彼は悪いことをする人ですが、完全な悪魔にも見えません。チャーミングで、ユーモアのセンスもあって戦士たちへのリスペクトもあります」と尊敬できる一面について話した。
監督やキャスト陣が明かすように、クオリッチは完全なる悪として立ちはだかるだけではない。人間の少年スパイダーを息子に持つ“1人の父親”であるという一面が、彼の1つの魅力となっている。実際に劇中では、生き別れたと思われた息子の存在を知った際には思わず驚きの言葉を漏らし、またジェイクを追跡する自分とジェイクたちと行動を共にする息子とで敵対する立場であるにもかかわらず、彼の命が危ぶまれた際には少なからず動揺やためらいをあらわにした。『ウェイ・オブ・ウォーター』の公開後にはファンや批評家の間でクオリッチに対する話題が上がったそうで、演じたスティーヴンは「批評家たちの間で『クオリッチには息子やジェイク、パンドラに対してつぐないのストーリーがあるのではないか』という意見を見聞きする機会があったんです。彼らがこのキャラクターにそこまで関心をもってくれたということ自体に、僕は感動を覚えます」と、意図していなかった方向で注目を集めた自身の役柄に対する喜びを語った。
最新作『アバター：ファイヤー・アンド・アッシュ』ではクオリッチたちが率いる人間の侵略に加え、ナヴィでありながらパンドラを憎むヴァランや彼女が率いるアッシュ族の脅威までもがジェイクたちに訪れ“炎の決戦”が巻き起こる。新たな脅威に立ち向かうジェイクたちの運命は一体どうなるのだろうか。
『アバター：ファイヤー・アンド・アッシュ』場面写真 © 2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.
