2025.11.30 17:00
2025.11.30 17:00
全6都市13公演に渡って行われた全国ツアー「日向坂46 TOUR 2025 MONSTER GROOVE」。その千秋楽が去る11月21日(金)、国立代々木競技場第一体育館にて行われた。ここではその模様をお届けする。
3日間に渡って開催されたここ代々木での公演は、初日である19日のアンコールで行われたセレモニーをもって河田陽菜がグループを卒業するなど、ファイナルシリーズにしてまた新たなドラマがグループの歴史に刻まれることとなった。もちろん、今宵も場内には今か今かと開演を待ち侘びるおひさま達でぎっしり。開演前の諸注意をメンバーがアナウンスする通称影ナレを担当するのは最新シングル表題曲「お願いバッハ」のWセンターを務める小坂菜緒と金村美玖の“なおみく”コンビだ。2人が声を揃えて「MONSTER GROOVE最終日!今までで1番熱いライブにするぞ!」と力強く叫ぶと、そちらに割れんばかりの声援で応えるおひさまたち。日向坂46とおひさまのグルーヴは開演前にも関わらず既に怪物(モンスター)染みている。

国立代々木競技場 第一体育館公演より
場内が暗転するとステージ後方に据えられたバックスクリーンには数多の星々が映し出される。宇宙船の内部を思わせる意匠だ。その両脇にはスピーカーを模した形の照明が設置され、バキバキに会場を揺らすダンスミュージックの四つ打ちビートに合わせビカビカと明滅している。ステージ中央には巨大な球体(厳密にはもう少し角張った形なので球体ではなかったのだが便宜上こう呼ばせていただく)。スクリーンに映る「ARRIVAL(到着)」のアナウンスと共にツアーロゴのネオンサインが姿を表す。

そしてついに球体が開かれ、そこには小坂と金村の姿。そのまま始められた1曲目はなんと通常ではライブ終盤の起爆剤として投下されることの多い「NO WAR in the future 2020」であった。しかも先述したバキバキのダンスミュージックからシームレスに繋げられているというアレンジであり、「Overture」後のメインSEが実はすでに1曲目のイントロであったという大いなるブラフ、裏切りにはのっけから大熱狂。期別ごと順繰りにメンバーが登場し、自身初となる全国ツアーを経験した五期生はそれぞれカメラに向かってキュートなポーズを決める。従来の日向坂46にはおよそ似つかわしくないラウドでノイジーなアレンジを施され、1曲目にして中盤ダンスパートまで設けられていた当曲ラストには、とどめとして金村が「ツアーファイナル!出し切れ!」とシャウト。そちらを称えるような笑みを浮かべる小坂とのグータッチで締めた。

間髪入れずに今度は四期生・渡辺莉奈センターによるディスコチューン「夕陽Dance」だ。冒頭で渡辺も金村のシャウトに呼応する形で「全身全霊!ぶつけてこい!」とおひさまをアジテート。曲終盤でも積極的……というよりもはや狂気的とも言えるテンションでおひさまの声援を求めており、こちらも従来の日向坂46にはおよそ似つかわしくない獰猛なライブ運びに思わず我を忘れてしまいそうだ。さらにグループはここで2ndシングル『ドレミソラシド』に収録されたカップリングでありながらそのカッコ良さでライブにおけるキラーチューンへと上り詰めた「キツネ」をドロップ。ステージのそこかしこから大量のスモークまで噴射され、場内はさながらレイヴパーティーの様相を呈する。ラスサビ前の“コンコンコンコンコン!”というコールは、もう本当に屋根が弾け飛ぶかと思うくらいの凄まじさであった。次曲ではすっかりこちらもキラーチューンとして定着した感のある「君はハニーデュー」までもが冒頭ブロックに配置され、しかもこちらもイントロがバキバキの四つ打ちへとアレンジされており、オーバーキル甚だしいぶん回しっぷりを存分に見せつけ、MCへ。

MCはいつも通りの日向坂46の空気感で一安心、かと思えばキャプテン髙橋未来虹が「喉の準備はいいですか?」とオーバーキルはまだまだ続くであろうことを示唆する。さあ、今夜は一体どうなってしまうのだろう。
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