Bezzy[ベジー]|アーティストをもっと好きになるエンタメメディア

アーティストをもっと好きになるエンタメメディア

INTERVIEW

赤裸々な恋愛観が飛び交った「セフ恋」をMC2人で振り返る

戦友であり類友、令和ロマンくるま&ラランド・サーヤが世の中との“接点”に思うこととは?

2025.09.29 18:00

2025.09.29 18:00

全ての画像・動画を見る(全16点)

人と接する時は100%相手に合わせてる

──番組内でも『特別な人』の結末についてはさまざまな意見が飛び交っていましたよね。

サーヤ はい。それを今泉監督に聞いたんですけど……それを聞いてもよくわかんなかったです(笑)。

くるま うん、わかんなかった。でも今泉ファンは3作目は見るべきな気がした。「劇場公開する映画では絶対にできないことをこのPrime Videoでやっちゃおう」ってやった作品な気がして。今泉監督の原液みたいな映画だなって。

『特別な人』より山下美月(川端智子役)と芳村宗治郎(藤原一樹役)

サーヤ 今泉節だよね。

くるま そうそう。節って削らなきゃ食えないのに、削る前の固い状態のものを奥歯で食わされたみたいな。

サーヤ “節”のまま口に突っ込まれたみたいな。

くるま そうそう。もし、この番組の続編があったら、映画監督の中で「ここは好き勝手やっていいらしい」って噂が回りそう(笑)。今泉さんのせいで、次はもっとわけわかんない3本がきそう。「これがアリなら何やってもいいんだ」って。そんな影響が出るくらい、『特別な人』はすごい映画だった。

サーヤ うん、面白かった。

──そう思うと、3本とも結末は結構衝撃的でしたよね。

サーヤ きれいに終わらせようというものが1本もなかったのが、すごく生々しくてよかったですね。

くるま 番組のタイトルが『セフレと恋人の境界線』だから、境界線を引く番組だと誤解されるかもしれないですけど、「境界線はどこなんだろう?」っていう状態、そのぼんやりしたものを映像で示してもらえたので、僕らもそれに則って「ここか?」「いや、こっちだ」「あっちだ」と、決めつけないでトークできたのでよかったですね。

──収録は結構前だったとのことですが、お二人は今もまだ、現実と区別がつかなくなるくらい、ひきずっていらっしゃるんですね。

サーヤ 人の意見を聞きたいです。4人の意見はだいぶ偏っていたと思うので(笑)。

くるま うん、偏っていると思う(笑)。

──番組内でくるまさんが“人と人の間にある壁”の話をされていたのが印象的でしたが、恋愛に限らずお二人が、人と接する際に大切にしていることは何かありますか?

くるま 僕は100パーセント相手に合わせる。サーヤもそうだけど、自分たちは職業柄、初めて会った人が自分に対して持っている情報量って、普通の人とはかなり違います。こういうインタビューで話したことだったり、作品や出演している番組だったりで、いろんな印象を、自分が責任を負えないくらい与えている。

サーヤ そうだね。

くるま ネットニュースの切り抜き記事みたいなものから情報を得ている人もいるだろうし、お笑いを見ている人もいる。僕に関する情報量が多すぎて、何をきっかけに僕を知って話しかけてきているのかという前提がバラバラなんですよ。だからそれがわからない状態で、こっちからいこうとすると、ズレちゃったときに「あああ」ってなる。

サーヤ 確かに仕事のときとか食事会で見るくるまって、毎回その人専用シャーみたいになっているかも。

くるま なんでシャーなんだよ! ザクだろ、この場合。

サーヤ ガンダムちゃんと見てないから(笑)。その人専用のくるま……“専用車”になっている気がする。だから接しやすいんだと思いますね。みんなに求められるくるまになっているから。

くるま よく言っていますけど、僕は東京なので。東京であるものは全部対応できるから、別に無理もしていない。無理して合わせているわけじゃなくて、合わせられるから合わせているだけで。

──求められているものになるほうが楽なのでしょうか?

くるま 楽というか、求められているものになるのも好き、相手に合わせるのも好きなんですよね。それも僕の一部だから楽しいんです。むしろ何も考えずに話し始めたら、みんな無理だと思いますよ。シームレスにすべての思想が入り乱れるから。その蛇口を全部ひねると大変なことになる。

──その蛇口という例えは、具体的にどういう意味ですか?人によって水とお湯の温度を調整しているのか、もしくはシャワーとカランを切り替えてるのか、とか。

くるま 小学校とかにある、蛇口がいっぱい並んでるやつあるじゃないですか。その蛇口のイメージです。温度を調整できるほど器用でもないし。ただ、野外の蛇口だとしたら「夏だとあったまっていて最初はお湯が出るから、お湯を出してからだんだん冷たくなってきてから水を渡そうかな」とか。それくらいです。

──サーヤさんはその蛇口の感覚、わかりますか?

くるま 相手によってチャンネルを変えるみたいなこと、してないことはないんじゃない?

サーヤ うん、嫌いな人とはしゃべらない。

くるま もう閉じるか開けるか、みたいな。

サーヤ ただ、私の場合その蛇口はReFaですけどね(笑)。「ファ〜」か「ゴーッ」か。

くるま 「ゴーッ」ってお風呂洗うときしか使わないやつ!(笑)

サーヤ でも変えているのはそれくらいかも。

次のページ

友達として互いの将来に期待すること

全ての画像・動画を見る(全16点)

作品情報

セフレと恋人の境界線

©2025 Amazon Content Services LLC or its Affiliates.

©2025 Amazon Content Services LLC or its Affiliates.

セフレと恋人の境界線

配信日:2025年9月3日(水)
Amazon Prime Video
話数:全7話 (本編4話+短編映画のみ3話)

キャスト&スタッフ

出演:YOU 髙比良くるま(令和ロマン) サーヤ(ラランド) 千葉雄大
中田青渚 金子大地 (『恋人になれたら』)
中村ゆり 永岡佑 前原滉 (『結婚学入門』)
山下美月 芳村宗治郎 (『特別な人』)

監督:今泉力哉 山中瑶子
脚本:今泉かおり 今泉力哉
主題歌:ラブリーサマーちゃん「君と暮らせても」作詞/作曲:ラブリーサマーちゃん

くるま(令和ロマン)

アーティスト情報

令和ロマン くるま
お笑い芸人。
1994年生まれ、東京都練馬区出身。慶應義塾大学のお笑いサークルで相方・松井ケムリと出会いコンビを結成。
2023年のM-1グランプリでは、第1回大会の「中川家」以来のトップバッターかつ歴代王者の中で最短となる芸歴5年9ヶ月で優勝。さらに翌年、2024年にも優勝を果たし『M-1』史上初となる2連覇を達成した。
2026年5月16日には、Kアリーナ横浜にてコンビ史上最大となる2万人規模の単独ライブ「RE:IWAROMAN」の開催が決定。

サーヤ(ラランド)

アーティスト情報

1995年12月13日生まれ、東京都出身。上智大学在学中の2014年にお笑いサークルで出会ったニシダとラランドを結成。2019年と2020年の『M-1グランプリ』にてアマチュアながら2年連続で準決勝に進出したことがネットで話題に。2021年2月に自身が社長を務めるラランドの個人事務所・株式会社レモンジャムを設立する。また、バンド・礼賛としてもCLRとして作詞・作曲/ヴォーカルを務めている。芸人、俳優、アーティスト、経営者とさまざまな顔をもつマルチクリエイター。

RANKINGランキング

RELATED TOPICS関連記事

OFFICIAL SNS

  • Twitter
  • instagram

COLUMN & SPECIAL連載&特集

ALL SERIES

RANKINGランキング

OFFICIAL SNS

  • Twitter
  • instagram