バカリズム脚本らしいモノローグで運命の出会いを描く
山田裕貴が“ちっちゃくて小汚い”古田新太に心を奪われる、映画『ベートーヴェン捏造』本編映像解禁
2025.09.07 08:00
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2025.09.07 08:00
山田裕貴主演、古田新太の共演で9月12日(金)に全国公開される映画『ベートーヴェン捏造』の本編映像が解禁された。
本作は、19世紀のウィーンで巻き起こった“音楽史上最大のスキャンダル”に迫る歴史ノンフィクションの傑作『ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく』(かげはら史帆著/河出文庫刊)の実写化。「難病に打ち克った孤高の天才」というベートーヴェンの崇高なイメージは、秘書による“でっちあげ”だった。物語の中心となるのは、忠実なる秘書・シンドラー。彼は、憧れのベートーヴェンを守るため死後の彼を“下品で⼩汚いおじさん(真実)”から“聖なる天才⾳楽家(嘘)”へと仕立て上げた。脚本はバカリズム、監督は関和亮が担当し、シンドラー役を山田、ベートーヴェン役を古田が演じる。
解禁された本編映像は、シンドラーがパーティーでベートーヴェンを⾒つけるシーンから始まる。「彼の作品をすべて聴き、⾃分でも演奏した」というほどのベートーヴェンファン・シンドラーの胸は⾼鳴るが、実際のベートーヴェンは重厚感のある楽曲とは真逆の⼈物。⻑⾝でダンディーな姿を想像していたシンドラーの⽬線の先にいるのは“ちっちゃくて⼩汚い中年男性”だった。「あんな⼩汚いおじさんが、あの素晴らしい名曲の数々を⽣み出したなんて!」と逆に感動したシンドラーが挨拶をするため背後から声をかけるも、ベートーヴェンは無視。シンドラーは「俺みたいな⾒ず知らずの若造なんて、⽬も合わせてもらえないんだ……なんだよこいつ、⼤物ぶりやがって!」「お前の噂、⾔いふらしてやっからな!」と⼼の中で悪態をつく。
しかしシンドラーが立ち去ろうとしたその時、ベートーヴェンは彼の存在に気付き気さくな笑顔を浮かべ「これに書いてくれる?」と会話帳を差し出した。ベートーヴェンが⽿を患っていることを思い出したシンドラーは「学⽣の頃からあなたの⼤ファンです」と記し、熱い想いを伝える。そんなシンドラーに対し、嬉しそうに「へえー、ありがとう!」と握⼿を求めるベートーヴェン。憧れの⼈の神対応に感激し、⼿を握るシンドラーは「少しニュルッとしていたけど……嬉しかった!」という正直すぎる感想と共に、魔法にかかったかのようにベートーヴェンの虜になる。さらにベートーヴェンはシンドラーを秘書に勧誘し、シンドラーも「ぜひ!」と即答。2人の“運命”の出会いのシーンが、バカリズムならではの解像度の⾼い表現とクスッと笑えるセリフで描かれている。
また、本作は大型LEDディスプレイに3DCGで背景を表示する「バーチャルプロダクション」という最先端技術を駆使して撮影された。バーチャル背景を活用することでリアリティを実現し、19世紀のウィーンの世界が再現されている。さらに劇中では、ベートーヴェンの珠⽟の名曲を惜しみなく使⽤。リアルな映像と映画館ならではの音響によって、観客に新しい映画体験をもたらす。